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“音漏れしないスピーカー”などの開発/販売を想定

NTTソノリティとフォスター電機が業務提携。“耳の周りに音を閉じ込める”技術で協業

2022/04/12 編集部:川田菜月
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NTTソノリティ(株)とフォスター電機(株)は、業務提携に関する包括的な基本契約の締結を決議したと発表。NTTソノリティの有する「PSZ(Personalized Sound Zone:パーソナライズドサウンドゾーン)」技術を活用した製品開発/販売などを協力して行っていくことを明らかにした。

NTTソノリティ(株)とフォスター電機(株)が新たな音響事業分野で業務提携を発表

NTTソノリティは、2021年9月に設立されたNTTの関連会社。“これまでにない快適な音響空間の提供およびライフスタイルの提案” を目的とした音響関連事業を取り扱うとしており、事業の軸として、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所によって開発された「PSZ技術」を据えている。

PSZ技術とは、耳周辺の特定エリアに限定して音を再生し、360度全ての方向に対してその音が漏れないようにする技術。特殊なハードウェア技術・音響信号処理技術が組み込まれた専用スピーカーにより、イヤホンやヘッドホンなどを使用せず、耳がオープンな状態でこれを実現。“究極のプライベートな音響空間の提供” を目指すとしている。

PSZ技術は、耳周辺の特定エリアに限定して、音漏れを起こさず音を再生できるという

本技術の実現には、通常は活用されないスピーカーの背面から出ている音を積極的に活用したとしており、ハードウェアに対する工夫に加えて、ソフトウェアによる干渉制御を行い、サウンドシェル(音を閉じ込めた空間)を構築。これにより、音を周囲に漏らさずに、ユーザーの耳の付近にのみ再生することが可能だという。サウンドシェルは10cmから20cm、または1cmから2cmのサイズで商用化している。

今回の業務提携では、NTTソノリティがPSZ技術などを用いた音響関連製品の企画販売を担い、フォスター電機グループが対象製品の開発・製品化支援、製造および既存顧客等への製品紹介・販売を行う。

具体的な協業内容としては、ヘッドホンなしに各座席にパーソナライズされた音響空間を提供する自動車向けPSZ事業、同じくヘッドホン不要でウェブ会議参加や音楽の再生ができるチェア一体型音響事業、NTTソノリティ自社製品および他社の音響メーカー向けのウェアラブルデバイス事業が挙げられている。

自動車向けなど様々な事業において協力し、ビジネス拡大を狙うとしている

両社では、本業務提携を「“豊かな音響空間提供” という新しい付加価値の共創と社会への提供を効率的かつ確実にすることを目的としたもの」と説明。両社の協力関係を通じて、「新しいモノづくりの在り方を追求するとともに、対象製品事業のポテンシャルの創出を行い、双方のビジネスの一層の拡大を目指す」としている。

契約締結日は2022年4月11日。提携期間は3年間で、両社合意により延長可能としている。本提携について、両社の代表はそれぞれ以下のようにコメントを寄せている。

■NTTソノリティ株式会社 代表取締役社長 CEO 小林和則氏
当社は、豊かな音響空間の提供と新たなライフスタイルの創造を通じて新たな音響インフラになることをめざしています。フォスター電機社のビジョン「未来社会に音で貢献する」は、当社がめざす方向性との親和性が高く、今回の業務提携に至りました。

フォスター電機社はスピーカー開発技術・音響ビジネス領域において世界的な優位性と、幅広い企業との強固なパートナーシップを有しており、当社のビジネス拡大において重要なパートナーであると考えています。本提携によって、両社ならではの新たな付加価値の創造をスピーディに実現します。

■フォスター電機株式会社 代表取締役社長 COO 成川敦氏
「豊かな音響空間提供」という両社の本件提携の目的は、当社の「未来社会に音で貢献する」というビジョン、中期計画で掲げた「世界一の『音響』ソリューションパートナー」という「目指す姿」に一致するものです。しっかりした特徴ある技術と熱いビジョンを持つNTTソノリティ社との提携において、当社の資源を積極的に提供し共に成長することは、大きなビジネスチャンスと考え期待をしています。

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