こだわりぎっしりの視聴ルーム

ダイナミックスカスタマイズ光の森店(熊本市)、ホームシアターの未来を拓く不動産を合体した新業態に注目

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PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
2021年07月20日
■ホームシアターショップの未来へ一石

ホームシアターという文化を日本に根付かせたいと住宅メーカーとの連携にも積極的な展開を見せる熊本のホームシアターインストール専門店「ダイナミックスカスタマイズ」。6月15日にオープンした新店舗「ダイナミックスカスタマイズ光の森店」は、不動産も本格的に手掛けた新業態の店舗として今、注目を集めている。

6月15日にオープンした「ダイナミックスカスタマイズ光の森店」。熊本インターチェンジより車で10分、JR豊肥線「光の森駅」より徒歩15分の好アクセス。

同社社長・小山信一郎氏は「ホームシアターは家がないとつくれないし、家は土地がなければ建てられない。こんなわかりやすい関係性がありながら、家や土地にアプローチするインストールショップはこれまでほぼ皆無でした」と指摘する。新ショップの陣容も、小山信一郎氏のほかに、いずれもかつてセキスイハイムで全国No.1の営業成績をマークした甲斐勇一氏、前田真一氏の敏腕営業マン2名が顔を揃える。

念願だった“HARD ROCK THEATER”を実現した小山信一郎氏。

インストールを手掛けるのは高度な技量で高い信頼を得る本店スタッフ。店長の村上佳隆氏。


ベテランインストーラーの伊達木一彦氏。

ベテランインストーラーの小山拓郎氏。
今から5年以上も前、「若い時からバンドをやっていて、自由に練習できるスタジオが欲しいなと思って…」というのがそもそもの立ち上がりだったと振り返る。しかし、2016年の熊本地震や新型コロナの影響で予定が延びていくなか、バンドでベースを担当していた甲斐氏がセキスイハイムを退社して独立するのを機に、話しがトントン拍子に進んだという。

「いろいろな住宅メーカーにお世話になってきましたから、その恩返しでもあるんです。営業マンが気軽に立ち寄って休憩できる場所をつくりたかった。営業マンが集まれば、情報も自然と集まって来ます。どこで誰それが土地を探している、住宅を建てようとしている、ホームシアターを検討しているなど、もうビジネスの要素が満載です」。

小山社長が睨んだ通り、ホームシアターと住宅のシナジーが新しいお客様を運んで来た。オープンから2週間足らずで、住宅販売もすでに3棟の契約が成立。ダイナミックスカスタマイズ光の森店には、住宅メーカーから紹介手数料として契約金の数%が入る仕組み。「お客様も住宅メーカーを直接訪ねるのとは違い、リラックスできるとおっしゃいます。ここまでいろいろと説明してもらったのだから、買わなければいけないのだろうかといった緊張感もなく、肩の荷を降ろして検討できるそうです」。店内には各住宅メーカーのカタログが揃えられている。


各住宅メーカーのカタログを用意する。

店内はキッチンのショールームとしての機能も備えている。
「わざわざコロナ禍のこんな時にとの声も確かにありましたが、応援してくださる方のほうがはるかに多かったですね。全国のホームシアターインストールショップも、住宅との強力な関連性があることに改めて着目して、行動に起こしてほしいですね」と訴える。「電気屋に成り下がってはいけない。若いインストーラーが頑張れるようにじじいが喝を入れてみました。『勇気が出ます』と言ってもらえることもあり、こちらも元気が出ます」。

■こだわりを詰め込んだ“HARD ROCK THEATER”

視聴ルームにももちろん、こだわりをぎっしり詰め込んだ。メインターゲットとなる富裕層のお客様が、ホームシアターを垂涎の的として実感いただくためには「中途半端なものは必要ない」と説明する。目指したのは念願だった“LAシアター”。ホームシアターの本場、米国ロサンゼルスを訪れたときに目に焼き付いたカスタムインストーラーショップの再現だ。

約20畳のスペースに、スチュアートのシネスコサイズ130インチと16:9 150インチのダブルスクリーンを備え、プロジェクターはJVC「DLA-V9R」、サラウンドシステムはメインスピーカーにJBL「K2 S9900」を据えた5.1.6chのドルビーアトモス。さらに、元パイオニアの友人の協力を得て実現したボディソニックを配し、「システムを紹介するときには、5.1.6.1chと紹介しています」と最後にボディソニックによる「.1ch」を添え、圧倒的な“没入感”を提供する。


シアタールームはバンド演奏も気兼ねなく楽しめる大建工業の防音建材を使用した防音ルームとなっている。

赤いソファーはこだわりの2ウエイ電動リクライニングシート。ゆったり大きめのサイズでくつろいで鑑賞できる。
さらに「内装や照明もワクワクしてもらいたい」とインテリアには腰壁やグリーンの黒板、ブラックのオトテン、LED間接照明をコーディネート。機材もマウントラックで積み上げて、ロサンゼルスのカスタムインストールショップさながらの雰囲気を醸し出す。「やりたいことは全部やろう」と実現させた“HARD ROCK THEATER”だ。なお、対面にはバンドステージが設けられている。


機材はロサンゼルスのカスタムインストーラーショップさながらにマウントラップで積み上げる。音源再生用パソコン内には実に何万曲もの楽曲を準備し、あらゆるお客様のリクエストに応えられる。なかでも7.1chのビートルズ「アビイ・ロード」などマルチチャンネルが大好評だ。

バンドステージも設え思う存分に演奏できる。
「夢が広がることが大事。1,000万円以上するレクサスで来店されるお客様にとっては、600万、700万円のホームシアターは安い買い物。『部屋まるごとお願いします』と言っていただけるとうれしいですね」と力が入る。

一方、店頭に目を向けると、「JBL」の看板が大きく掲げられているのが目を引くが、数あるブランドのなかから何故JBLを選んだのか。

「これから住宅を建てようかと検討している人の多くが30代前半です。JBLは年配の方にはもちろんですが、ヘッドホンやBluetoothスピーカーなどで若い人にも知名度が高いブランドです。プロ野球の読売ジャイアンツと2019年に行った『JBL Day』などマーケティングも大変巧みです。また、50代・60代の人とは育ってきた環境が違う30代のお客様から、JBL『L100 Classic』『L82 Classic』のレトロなデザインが今、めちゃくちゃ受けています。新しい形で若いホームシアター潜在層を掘り起こしていく上で、大きなランドマークとなるブランドのひとつだと確信していました。期待通りに、大きく貢献してくれています」とその理由を説明してくれた。

■さらなる新境地開拓へ大きな手応え

オープンからまだ間もないが、全国トップセールスの実績を持つふたりの元セキスイハイム営業マン 甲斐氏、前田氏に対し、「お客様をいかに気持ち良くするかの術を完璧に心得ています。電気屋がまだまだ学ばなければならないことが本当に数多くあることを痛感します」と驚きを隠さない。「安いものは数多く売らなければなりませんが、高価なものならばひとりのお客様に対して丁寧に多くの時間がかけられます。結果、満足度も高めることができます」と商売の在り方を見つめ直した。

そして、「ホームシアター×不動産」のチャレンジは早くも、さらなる新境地を開拓しつつある。「リフォーム会社からのコラボの申し出や床暖房会社からはホームシアターと合体してやってみたいとの話をいただきました。コンテナメーカーからはコンテナシアターを依頼したいなど、数多くの問い合わせをいただいています。これからもっといろいろな化学反応が期待できそうです」と笑顔がこぼれる。


6月15日のオープニングには写真にある店舗入り口や外周に50以上ものお祝いの花が飾られた。全国のインストールショップからのものも多く、小山氏に対する信望の厚さを物語る。
コロナ収束後には自慢の「HARD ROCK THEATER」の実力を存分に発揮。「オーディオのアンプやスピーカーの試聴会を、最高にいい音でガッツリと行いたいですね。オーディオ市場ももっと活性化できるはずで、ここでもまた、これまでとは違った反響、反応が得られるのではないかと楽しみにしています」と期待を寄せる。

コロナ禍に日々の生活を豊かにする大事なものとして注目が高まる「ホームシアター」。しかし、まだまだ知らない人、関心のない人が少なくないのが実情だ。その価値を伝えていくために、「ダイナミックスカスタマイズ光の森店」が仕掛けたチャレンジがどのように波紋を広げていくのか。同店のさらなる活躍が期待される。

<店舗概要>
ダイナミックスカスタマイズ光の森店
住所:熊本県熊本市北区武蔵ケ丘8-8-40 SHELL社屋内
電話番号:096-348-1212
営業時間:10:00-18:00
定休日:水曜日

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