「Trends to Watch」レポート

<CES>「IoT」の最新定義とは?/スター・ウォーズになぞらえ映像配信の競争激化を説明

編集部:小野佳希
2020年01月06日
AV機器や白物家電などあらゆる分野のメーカーが集う国際イベント「CES(Consumer Electronics Show)2020」が米国ラスベガスで現地時間1月7日より開幕する。正式開幕を控え、先端技術や市場動向の潮流および今後の展望について解説する「Trends to Watch」が開催された。

CESを主催するCTA(Consumer Technology Association)の幹部が最新動向を説明

まず最初に言及されたのが、近年はすっかり当たり前になった感もある「IoT」という言葉の定義が変わってきているということ。従来の『Internet of Things』ではなく、これからは一歩進んだ『Intelligent of Things』になっていくという。

その“Intelligent”を担うのがAI(Artificial Intelligence)。サムスンがすでにテレビに8K AIアップスケーリング技術を投入していることなどに触れながら、マクドナルドもドライブスルーへのAIボイスアシスタント導入をシリコンバレーの研究開発センターで研究していることも紹介した。

5Gについては、2019年は160万台の出荷だったアメリカ市場での5G対応端末が2020年には2020万台になる見込みであること、そして2023年には1億3300万台にまで増えるという予測を紹介。スマートフォンなど従来のような端末にとどまらず、例えば農業などあらゆる分野に5G通信が活用されて世界が変わっていくだろうとした。

5G端末の米国での市場動向および予測

また、前述のIntelligent of Thingsなどによる映像配信サービス市場も大きく動いていると説明。「Streming Wars」「The (Media) Empire Strikes Back」とスター・ウォーズになぞらえて、Netflixやhuluといった配信専門でスタートした企業だけでなく、HBOやNBCユニバーサルといった大手メディア企業や、ディズニーやアップルなどが参入して競争が激化していることに言及した。

スター・ウォーズになぞらえ映像配信の競争激化を説明

そして、動画配信のなかでも近年は当たり前になりつつあるサブスクリブション型のSVODサービス市場は、アメリカで2015年に51億ドルだったところから2018年には126億ドルにまで急成長したことも紹介。2015年から2018年にかけての伸びと比べると2019年以降の市場の伸びはやや鈍くなっていくものの、2023年には206億ドル規模になる見込みだとした。

SVODの米国での市場動向および予測

テレビについては、4Kの普及でアメリカでも大型化が進んでいると説明。平均でも48インチというサイズになっており、8K化が進む2022年には50インチが平均になるだろうとした。

液晶テレビの米国での市場動向および予測

そのほか、VRやARといったXRの進化や、ゲーミング関連の最新動向などにも言及。ゲーミングにおいてはDTS:Xやドルビーアトモスといったイマーシブサウンド技術によってヘッドセットが著しく進化していることにも言及された。

XRの進化にも言及

また、自動運転やロボティクス、次世代ドローン“Flying Cars”などにも言及。ヘルスケアやセキュリティ分野もデジタル技術との融合で進化していることにも触れ、こうした様々な最新技術の“いま”をCESで知ることができるとアピールした。

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