厳しい事業環境の中で回復基調にのる

シャープ、’19年1Q決算発表。「8K+5Gエコシステム/AIoTワールド」の実現へ新組織で挑む

Senka21編集部 徳田ゆかり
2019年08月01日
シャープは、2019年度第一四半期の決算概要を発表。同社代表取締役 兼 副社長執行役員 野村勝明氏が説明を行った。

シャープ(株)代表取締役 兼 副社長執行役員 野村勝明氏

売上高5149億円、前年比3.5%減。営業利益146億円、同41.1%減、当期純利益125億円で同34.7%減となった。なお最終黒字が11四半期連続する結果となっている。「厳しい事業環境は継続したものの、体質改善が進んでいることもあり、営業利益率、最終利益率が前期第四四半期を上回るなど、業績は2018年度の第四四半期を底に回復基調となっている」と野村氏は振り返る。

2018年度の第四四半期を底に回復基調

2019年度1Qの連結業績

セグメント別の状況紹介に先立ち、事業変革の内容が説明された。事業ビジョンのひとつであるAIoTワールドの取り組みにおいて、「AIoT機器」「COCORO LIFEサービス」「COCORO OFFICEサービス」「COCORO サービスプラットフォーム事業」の4領域の拡大を推進するシャープ。その取り組み内容を野村氏は次のように語った。

事業変革実現のため組織を改編

AIoTワールドへの取り組み

「AIoT機器では、対応機器を順次拡大し、単なる道具でなくサービスと連携して暮らしのパートナーとなる製品を提供する。COCORO LIFEサービスでは、機器のためにサービスを提供するのみならず、サービスのために機器を提供する発想で、AIoT技術を活かした特徴的なサービスでスマートライフに貢献する。COCORO OFFICEサービスでは、B to BやB to Gで顧客に合わせたサービスを提供し、スマートオフィスを実現する」。

また機器メーカーやサービス事業者に向けてAIoTプラットフォームを公開しており、「これにより、プラットフォームを軸に他社とWIN WINの関係を築き、大きなスパイラルでAIoT市場を拡大する」とした。

こうした事業変革を実現するために2019年第1四半期より組織も再編。HE事業、カメラモジュール事業、シャープエネルギーソリューション、シャープ福山セミコンダクターを有する「スマートライフ(SL)」、TVシステム事業、ビジネスソリューション事業、ディスプレイデバイス事業、研究開発事業を有する「8Kエコシステム」、通信事業、AIoT事業、COCORO LIFEサービス事業、Dynabook(株)を有する「ICT」の3事業セグメントの体制となった。各セグメントの取り組みは以下の図のとおり。「これらのセグメントが連携しOne SHARPで事業変革を進め、『8K+5G エコシステム』『AIoT ワールド』の実現を目指す」と力を込めた。

事業変革を実現するために2019年1Qより組織も再編

今年度第一四半期からのそうした体制におけるセグメント別の増減分析では、「売上高はICTが増加した一方、デバイスの顧客需要の変動や競争環境の変化があったことなどから、スマートライフと8Kエコシステムの販売が減少。営業利益は販売減に伴い、8Kエコシステムが減益となったものの、売上げが伸長したICTを加え、販売減の減益をコストダウンなどでカバーしたスマートライフも増益となった」と説明した。

セグメント別営業利益

セグメント別売上高


新体制におけるセグメント別の増減分析

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