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真空管ポタアンやケーブル、バッグなども

<ヘッドフォン祭>カナルワークスの新カスタムIEM/多国籍ブランドのUSB-Cイヤホン/骨伝導イヤホンや同軸イヤホンも

公開日 2019/04/27 20:22 編集部:平山洸太
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4月27日から28日にかけて、東京・中野サンプラザで行われているオーディオイベント「春のヘッドフォン祭2019」。本稿では、13階の11階のロビーを中心にブースの模様をレポートする。

earsopen

BoCoは骨伝導技術を使ったオーディオ商品を日本で販売しているメーカー。今回のイベントではearsopenシリーズより、こめかみに骨伝導デバイスを当てて音楽を聴くスタイルの製品 “FIT” 「BT-1」を出展。

「BT-1」

ブースの様子

伸縮する素材で頭部を包み込むデザインのため、スポーツなどで動いても外れなく、ランニングやエクササイズなどでの使用に適しているという。防水性能はIPX5。1回の充電で6-8時間の駆動が行えるという。

ボタンなど

初公開されたウェアラブルEXPOでは4月中の発売と説明されていたが、6月中の発売予定と変更になったとのこと。つけ心地やイヤホン部の角度など、細かな部分で現在も改良を続けているという。説明員は、現在発売されているタイプと新製品のこめかみモデルを好みに合わせて選んで欲しいと話していた。

ZMF headphones

ブライトーンのブースでは、ZMF headphonesのヘッドホン2台「Verite」「Aeolus」が展示。そのほか、「ZMF Verite LTD Ziricote(370,000円・税抜)」「ZMF Aeolus LTD Bubinga(200,000円・税抜)」の存在を今回のイベントで初めて明かした。残念ながら実機は展示されていなかったが、販売会場では販売が行われているという。


Verite LTD Ziricoteは、密集した小さな気泡を持つという木材で、従来のVeriteよりもはるかにスピードがあり、クリアで、少し音が前面に出てくるという。またAeolus LTD Bubingに採用される“Bubinga”とは中重量の硬い多孔質木材のこと。こちらでは広いサウンドステージを維持しながら、スピードとインパクトを少し増したサウンドだという。

「Aeolus」

「Verite」

moshi

moshiは、アメリカのブランド。製造は台湾で、moshiという名前は日本語の「もしもし」から取るなど、多国籍なブランドだという。説明によると「機能性とデザインを両立させた」ということがブランドの特徴の1つで、社内にデザインチームを持っていることもアピール点という。オーディオ製品だけでなく、スマホケース、アダプターなども発売している。

初出展となるブースでは、USB-Cに対応するヘッドホンやイヤホンを中心に展示試聴を実施。「avanti c」はUSB-Cを搭載したヘッドホンで、96kHz/24bit対応のDACも内蔵する。3.5mmプラグタイプのケーブルも付属しており、ケーブルを交換して使用することもできる。アプリとの連携も特徴で、イコライザなどの機能が使えるという。ドライバーは40mmのネオジムマグネットドライバーを採用しており、166gという軽量さもアピールしていた。

折りたたんでケースに収納することもできる

「avanti c」

またカナル型のUSB-C対応イヤホン「mythro c」も同じく96kHz/24bit対応のDACを内蔵しており、アプリとの連携でイコライザーの使用に対応する。ドライバーには8mmのダイナミック型ドライバーを搭載する。どちらのモデルも専門店や一部の家電量販店で販売しており、これから日本での本格展開を行っていくという。そのほかブースではBluetoothイヤホンやアダプターなど多くの製品が展示されていた。

「mythro c」をはじめ複数のイヤホンが展示

カナルワークス

カナルワークスでは、本日4月27日発売となる3ウェイ・4ドライバー構成のカスタムイヤーモニター「CW-L32GRV」(市場想定価格125,000円前後)を展示。ユニバーサルモデル「CW-U32GRV」(市場想定価格90,000円前後)、Bluetoothケーブル仕様のモデル「CW-U32GRVBT」(市場想定価格95,000円前後)の試聴も行えるようになっていた。

ユニバーサルモデル「CW-U32GRV」

カスタムイヤーモニター「CW-L32GRV」

BAドライバーを高域に1基、中域に1基、低域に2基搭載。アニソンやJ-POPなどのボーカル再生を得意としたロングセラーモデル「CW-L32V」と同じ4ドライバー構成ながら、よりパワフルな低音再生が特徴とのこと。ジャズやロック、ポップなど幅広いジャンルでビートの効いた曲を心地よく聴くことが出来るとしている。

Bluetoothケーブル仕様のモデル「CW-U32GRVBT」に付属するBluetoothケーブル

フェイスプレートの見本を展示

カスタムIEMでは好みに合わせてデザインを選択可能。シェル/フェイスプレートのカラーは25色用意し、スペシャルフィニッシュ、ケーブル仕様など多彩なオプションも用意される。別途費用でウッドプレートやカスタムエンブレム、ラインストーンなども選択可能(関連ニュース)。

ブースの様子

Sensaphonics

Sensaphonicsでは、シリコン製カスタムIEMを中心に展示。各機種・各カラーといった製品見本がいくつか展示されていた。

耳栓「Musician's Earplugs」も展示

ブースの様子

ユニバーサルモデルとなるj-phonicのイヤホン「k2(38,000円・税抜)」「m2(62,500円・税抜)」も展示されており、こちらはサウンドを実際に体験することもできる。

イベント限定特価として、ノズルの部分にスリットを入れることで柔軟性をもたせ、顎を動かした時に遮音性が低下することを防ぐオプション「ムーブインターロック」(通常16,000円)、もしくはMMCXリケーブルオプション(通常8,000円)も用意されていた。

ムーブインターロックが施されたノズル部

JAPAEAR

JAPANイヤホン製造は、JAPAEARブランドから、先日発表されたばかりのイヤホン「JEG-Aurora6BAMAX」を出展。

「JEG-999-5BA」

ブースの様子

2017年に発売されたBAイヤホン「JEG-999-5BA」の上位機種に位置付けられるモデルで、片側に6基、合計12基のBAドライバーを搭載し、感度は115dB/1mWで、インピーダンスは48Ω、再生周波数帯域は5Hz〜50kHz。想定価格は108,000円前後で、6月30日に発売される。

虹色に輝くハウジングが特徴の1つとなっており、従来製品との差別化を目指したという。説明員によると「今までに無い製品を作りたいという思いで作り始めたが、約1年かかった」と苦労を話してくれた。

オーディオみじんこ

オーディオみじんこのブースでは、製品を机いっぱいにひろげ、試聴・展示販売を実施。イベント限定の1点ものや廃盤品などは30%から50%で販売されている。

ブースの様子

また通常ラインナップとなる8芯採用モデルを、価格を抑えるために4芯にしたモデルも展示販売。こちらは今回のイベント限定販売となっており、今後は特注を除き、通常ラインナップで販売する予定はないという。

4芯モデルが展示

左の列が通常ラインナップの8芯で、右が限定の4芯モデル

また現行ラインナップの製品に関しても、通常は税抜価格のところを税込で販売するなど、会場限定の特価販売となっていた。

Jaben Japan

Jaben Japanのブースでは、真空管を採用した純A級シングルエンド三極管 ポータブル・ヘッドフォン・アンプ Phatlab「PHAntasy II」を発表。初代モデル「PHAntasy」ではアンバランス出力のみだったが、新たに4.4mmのバランス端子も搭載した。そのほか2段階のゲイン切り替えボタンを装備、パーマロイ出力トランスを増強することで、抵抗を3割減少したという。バッテリーを内蔵しており約8時間の使用が可能。充電はmicroUSB行える。外形寸法は165W×95H×35Dmmで、質量は745g。

「PHAntasy II」

ブースの様子

同社の扱うtralucent audioからは、3種類のイヤホン、エントリーモデル「Model 1 PLUS 1.2」、ミドル「Model 1 PLUS 2.3」、ハイエンド「Model PLUS 5.2」の展示試聴を実施。これらのイヤホンも本日発表された。いずれも複数ユニットを一列に配置した同軸構成としている。

「Model PLUS 5.2」

「Model 1 PLUS 2.3」

Model 1 PLUS 1.2はダイナミック型×1、BA型×1を搭載。クロスオーバーネットワークによって、ダイナミックは高低音、BAでは中音と珍しい設計となっている。次にModel 1 PLUS 2.3はダイナミック型×1、BA型×2を搭載。こちらはBAが高中音、ダイナミックが低音を担う。ハイエンドモデルのModel PLUS 5.2は、BA型×5を搭載。前×2、後×3の同軸構造としており、前2基は高音、後3基はそれぞれアッパーロー、中域、ボトムローを担当する。

「Model 1 PLUS 1.2」

左から純銅/純銀/金銀合金のりケーブル

エントリーモデルのModel 1 PLUS 1.2はクロスオーバー以外にも特徴があり、イヤーピースをつけない仕様。男性用と女性用の2種類が用意されている。またそれぞれのモデルで使用可能なリケーブルが3タイプ「7N単結晶銅リケーブル」「5N 単結晶銀リケーブル」「6N 単結晶金銀合金リケーブル」もラインナップされる。なお今回発表されたモデルはいずれも価格は未定とのことだが、ブースでは来場した人限定の会場価格で購入を受け付けていた。

バンナイズ

バンナイズでは、先日発表されたばかりのDAP、Astell&Kern「KANN CUBE」ケースを参考展示。また発売日、価格ともに決まっていないが、発売についてはKANN CUBEの発売(6月予定)と同じくらいのタイミングで発売したいと話していた。

「KANN CUBE用のケース」

またブースには、ソニーのコンポーネントオーディオ「DMP-Z1」用のキャリングケースが鎮座。同キャリングケースを収納して持ち運ぶためのワンショルダーバッグをあわせて展示が行われた。なおDMP-Z1にはヘッドホンとして、ソニー「MDR-Z1R」が組み合わされ展示されていた。

DMP-Z1用キャリングケース

ワンショルダーバッグにおさめた様子

そのほか同ブースでは同社のケース類を会場限定価格で販売。特にイヤホンケースは人気とのことで、会場1時間ほどでほぼ無くなってしまったという。在庫に関しては2日目で補充されるわけではなく、なくなり次第終了とのことだった。

Smart-Sound

Smart-Soundブランドを展開するヤバンは、ケーブルカスタムサービスの展示・視聴を実施。プラグアダプター等の自社オリジナル商品販売も行っていた。

カスタムの実例が展示

アダプターは同社がこれまで行ってきたカスタムサービスの技術を使用して作っているとのこと。現在、販売はAmazonのみで、通常実際に見れる機会としては吉祥寺の店頭のみ。ヘッドフォン祭への出展は今回が初と話しており、実際に製品やカスタムの例を手にとることができる貴重な機会となっている。

ER-4S用など、アダプターが多数展示

ケーブルも展示していた

カスタムに関しては、すでに生産終了しているUltimate Earsのイヤホン「TRIPLE.FI 10 PRO」用が特に人気だとのこと。生産終了して時間が経った今はリケーブルが少なくなり、MMCXに変えたいというユーザーが多いのだとか。ブースにはTRIPLE.FI 10 PROのMMCXカスタム例の展示も行われていた。

mimimamo

フィフティスクエアは、同社のヘッドホンカバー「mimimamo」の展示や販売に加え、恒例となったヘッドホン対応表キャンペーンを開催。同キャンペーンでは、ヘッドホン対応表に記載のないヘッドホンを持参して、mimimamoが使えるかどうかを確認することで機種ごとに先着1名にカバー「mimimamo」がプレゼントされる。

ブースの様子

恒例のヘッドホン対応表キャンペーン

ヘッドホン祭だけではなくポタフェスなど、何回も行われている同キャンペーンだが、担当者によるとリストに登録機種の増加する勢いは止まらないという。その理由として、新製品の発売に加え、新興メーカーの増加が大きいのではと話していた。またゲーミングヘッドセットを持参する方も多いようで、まだまだリストは増えていくと話していた。

BitSound

関東補聴器は、同社が展開するカスタムイヤーピースブランドBitSoundの製品を展開。新製品として、Faudio Passion・Major用「B-12」や、Acoustune HS1551・HS1650・HS1670「B-13」、Astell&Kern × JH Audio Diana用「B-14」、AZLA ORTA用「B-15」が展示された。

カラーサンプルも展示された

ブースの様子

発売は4月30日を予定しているとのこと。また価格は従来ラインナップと同様に39,800円。会場では限定特価として29,800円で案内が行われていた。

さまざまな専用イヤーピースが展示


春のヘッドフォン祭2019は4月28日まで中野サンプラザで開催。なお、イベント2日めの28日には、特売コーナーの全製品が5%オフになる「ファイルウェブ割」を実施。ファイルウェブの「春のヘッドフォン祭2019」関連記事を(この記事含む)表示したスマホを、フジヤエービックの販売スタッフに見せるだけで割引が適用される。

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