HOME > ニュース > 音楽権利情報を一括検索できるサイトが期間限定公開。ボカロPや東方系を含む配信音源の情報強化

2月28日まで

音楽権利情報を一括検索できるサイトが期間限定公開。ボカロPや東方系を含む配信音源の情報強化

公開日 2019/02/01 11:35 編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
音楽関係団体等で構成する権利情報集約化等協議会は、平成30年度文化庁「コンテンツの権利情報集約化等に向けた実証事業」の一環として、 音楽著作物の権利情報の一括検索サイト 「音楽権利情報検索ナビ」を、本日2月1日に公開した。公開期間は2月28日まで。

文化庁ではコンテンツの権利処理の円滑化を目的として、平成29年度から音楽分野の権利情報を一括検索できるプラットフォーム構築の実証事業に取り組んでおり、 昨年2月に音楽権利情報検索ナビの初回公開を実施(関連ニュース)。今回、その第2期となる公開が開始された。

初回公開ではCDで発行されている音楽コンテンツに的を絞りながら、インディーズ系レーベルやボカロPなどネット系クリエーターのCD音源情報もワンストップで検索できるデータベースを構築し、約42万件/521万曲の情報が公開された。

第2期となる今回は、未集約のCD音源情報の収集範囲を拡大し約11万8千件のCD商品についての情報を追加するとともに、昨年度利用者から寄せられた要望を踏まえた新たな取り組みとして、デジタル配信で提供されている配信音源の情報が収集・統合された。

配信音源情報はレコチョクの協力を得て収集したもの。同社提供の情報を精査した上で約36万7千曲をサイトに掲載したという。また、ドワンゴからの協力を得て、同社が情報を有するボカロPを中心とする配信音源約2千曲、JNCA提供のいわゆる “東方系” 配信音源約4千曲の情報もあわせて統合された。

その結果として、今年度の公開ではCD商品として約54万件/636万曲、配信音源として約37万曲の情報が検索できるようになった。また、スマートフォンでの利用時の表示最適化を中心に一部機能の改善も行われている。

「音楽権利情報検索ナビ」データ統合・公開イメージ

権利情報集約化等協議会の構成は次の通り。

【座長】末吉 亙(潮見坂綜合法律事務所・弁護士)
【委員】(五十音順)
荒川 祐二(株式会社NexTone 代表取締役COO)
伊澤 一雅(一般社団法人日本音楽著作権協会 常任理事)
三田 あけみ(ミュージック・ジェイシス協議会 事務局)
椎名 和夫(公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センターCPRA 運営委員)
高嶋 裕彦(一般社団法人日本音楽出版社協会 専務理事)
長野 文夫(特定非営利活動法人インディペンデント・レコード協会 理事長)
仁平 淳宏(一般社団法人日本ネットクリエイター協会 理事)
畑 陽一郎(一般社団法人日本レコード協会 理事・事務局長)
山下 智(インディペンデント・レーベル協議会 理事・事務局長)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック