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来年10月増税前に意義を増す年末商戦

パナソニック、「2018年パナソニックショップ先攻商談会」を開催。さまざまな仕掛けが各地で成果。新4K衛星放送開始など追い風も味方に

2018/12/25 Senka21編集部・竹内純
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需要喚起へ仕掛ける。販促支援も本格化
パナソニックは、「2018年パナソニックショップ先攻商談会」を、9月19日〜21日に三日間にわたり、大宮ソニックシティで開催。秋から年末商戦へ向けた重点商品とその取り組み、販促策について説明を行った。

首都圏社を支社別に分けて三日間に亘って開催された。会場は満席

冒頭、あいさつに立ったLE首都圏社社長・松浦伸二氏は、今年度8月までの販売状況を振り返り、エアコン、補聴器などが対前年比二桁増と好調に推移する一方、「テレビ、リフォームが苦戦した」と課題を挙げ、「下期には挽回し、増販を目指す」と意気込む。

パナソニックコンシューマーマーケティング(株)LE首都圏社社長・松浦伸二氏

すでに、9月から各キャンペーンや催事がスタート。最大スケールで展開する9月〜11月にわたって開催される「PS会キャンペーン」では、今回はLED照明・LEDシーリング・LEDペンダントを全顧客提案商品に位置付け、「未来を照らすくらしライトアップキャンペーン」と銘打ち強力に展開。4大商品として「4Kビエラ」「洗濯機(インバーター以上)」「エアコン」「冷蔵庫(カラスドア)」、さらに、4Kビエラとディーガをはじめとするパッケージ提案を推進。「さまざまな仕掛けが各地で成果を上げてきている」と手応えを示した。

12月1日より新4K8K衛星放送スタートで期待されるテレビでは、「4Kテレビ 全国PS会統一実需キャンペーン」を9月1日〜11月30日に亘って開催。全国142のPS会が統一して取り組む。テレビのグレード別販売台数に応じたポイント合計で達成賞が設けられるなど、「テレビはこれからの旬の商品。積極的な推進をお願いしたい」と下期の巻き返しへ拡販を鼓舞する。

テーマごとに6つのブースが設けられ、参加者はグループごとにローテーションを組んでプレゼンが行われた

力を入れるクレジット施策では、秋冬特別クレジットに加え、テレビと4K放送対応ディーガ、または、4Kチューナー。冷蔵庫とパワーコードレス掃除機、または、ジアイーノ、または、空気清浄機など、セット購入に対する「まとめ買いクレジット」をトライアルとして実施する。

高齢のお客様への対応、申し込み手続きの複雑さ、引き取り時に傷問題など販売店の不安の声を解消する「安心バリュープラン」を7月にスタートしたが、高額の有機ELの販売の成功事例も数多く報告され、支援強化を進める。

従業員数増などSV政策に手応え
ショップバリュー(SV)政策の進捗状況についても報告された。地域電器店の縮小傾向が続くが、PS1店当たりの従業員数が増加、顧客稼働世帯数も下げ止まり上昇への機運が見られるなど、「一店当たりのパワーや戦力は確実に強化されている」と松浦社長は成果を強調。

日本の人口はゆるやかに減少するが、65歳以上の高齢者人口は増え、高齢者の一人暮らしも年々増加。買い物弱者への対応、安心・安全な暮らしのサポート、孤立を防ぐ集える場の提供、人生100年時代と言われる中での健康寿命の延伸など、「専門店はますます求められる存在になる」と語る。これまでの“地域電器専門店”は、地域コミュニティに求められる事業やサービスを実現する“地域専門店”へ、その意義・役割がさらに高まるとした。

大事なテーマとなる増客では「稼働客は放っておくと減っていく。平均購入金額の高い上得意客の減少を補うには、減少数の2倍の増客が必要となる」と説明。増客を実現する3つの取り組みとして、(1)既存客を守ること〜商品バースデー・奥様バースデーなど関係強化が不可欠。(2)ご無沙汰客の掘り起こし〜サービス・点検活動などは有効な手段。(3)新規客の獲得〜地図ソフトなどの分析ツールを活用したお役立ちチラシの配布。以上、3つの取り組み強化を訴えた。

秋の合展では、すでに昨年を上回る参加が見込まれている。お客様との接点づくりをさらに強化し、多様化する商品価値を的確に訴え、実りある商戦へ一丸となって臨む。

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