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若い世代の新規お客様獲得にも手応え

N&Eハウス「セリザワ電気」(東京都板橋区)、ご主人の機動力と奥様の温かな店づくりが二本柱

公開日 2018/12/21 15:36 Senka21編集部・竹内純
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3月10日、N&Eとしてのオープンを迎えたセリザワ電気。テーマのひとつである新規顧客掘り起こしへ、「一昨年11月の店舗改装以来、若いお客様が増えています。ひょっこり入ってくる一見さんのお客様もいらっしゃいます」と自信を深める。

芹沢雅裕・菜穂子ご夫妻と週3回出勤のパートさんの3人体制

白い外壁の明るく清潔感あふれる店構え。店内に足を踏み入れれば、「講習会にも通いました」という店を一手に切り盛りする奥様手書きのPOPが随所に溢れ、最新商品の進化する価値を伝えると同時に、居心地の良い優しい空間を演出する。

店外を含めて店の随所に目につくPOP。チラシも手書きで親近感を高めて集客に効果を発揮する

照明のスイッチにもPOPで交換をアピール

店先に掲げるブラックボードのメッセージをインスタグラムにアップするなどホームページやSNSも駆使。「照明のスイッチが壊れたから修理してほしいとマンション住まいの若いお客様が訪ねてきて、最終的にはLED照明まで買い替える例が最近も4、5件続きました」と語る。

稼働世帯は高齢者を中心にした約300世帯。高齢化に伴う減少をこれら新規顧客増でカバーする。外回りはご主人が一手に引き受けるため、“信用第一”に顧客データを精査してキャパシティを維持する。半径1qの商圏は入り組んだ路地が多いため移動には自転車を利用するが「時間がうまくつくれず、十分に回りきれていないのが実態です。『最近来ていないでしょう』とお叱りを受けることもあります」とさらなる効率アップを課題に挙げる。

年商2,300万円。病院も多く高齢者に住みやすい街。学校も多く若い世帯も増えている。気さくな奥様は通行中のお客様と目が合えば、「寄っていきなさい!」とお客様の足を店へ向けるマジックを発揮

拡販へ力を入れるのはリフォーム。新しい店舗への改装の際、約13坪の限られたスペースに関連商材を拡充した。コンセプトは“自分の家にいるように見せること”。実演できるIH、システムキッチンは意図的にグリーンとオレンジとに色を変えた組み合わせでカラーバリエーションをアピール、トイレにはアラウーノ。さらに、住居となる2階には異なるタイプのアラウーノとキッチンが設置され、「いわば“ミニショールーム”です」と生活感を交えて導入イメージを膨らませる。「なかなかむずかしいです」と厳しい目で見るが、直近でもアラウーノでは高付加価値タイプ、システムキッチン、IH、換気扇など実需が出ている。

リフォームに注力。店内は“ミニショールーム”に

向かいにはスーパーがあり、帰りに立ち寄るお客様の姿も見られる。「トイレを貸してください」というお客様にもアラウーノの快適さを印象付ける

さらに、毎月両耳1台ペースで販売するのは補聴器。「売りっ放しにしはしません」とお客様のお宅に伺って調整を行うなど無料のアフターフォローを徹底する。ハガキで告知し、店で2カ月に一度行う予約制の相談会も大盛況。お客様からの紹介や電池交換、他メーカーからの買い替えも目に付く。「お客様も『高価なだけのことはある』と納得され、大変喜ばれています」と好評を博す強力商材だ。

地デジ化後、主力のテレビの売上げが急落した際に注力し、売上げの6割を占めることもあった救世主「補聴器」。全顧客にハガキを出し、「補聴器を取り扱いしていること」「パナソニックの補聴器の長年にわたる歴史を誇る信頼性の高い商品であること」を訴えた

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