IFAで先行発表していたモデルの日本導入を正式発表

JVC、新世代チップで画質強化したネイティブ4K対応D-ILAプロジェクター「DLA-V7/V5」

編集部:小野佳希
2018年09月13日
JVCケンウッドは、IFA 2018で海外発表したネイティブ4K対応D-ILAプロジェクターの新モデル「DLA-N7」と「DLA-N5」の日本市場導入を発表。型番を「DLA-V7」「DLA-V5」として10月下旬に発売する。価格はV7が100万円、V5が75万円(ともに税抜)。なお世界初の民生用8Kプロジェクター「DLA-V9R」も日本市場導入を同時発表しており、こちらは別項で紹介する。

DLA-V5W(ホワイト)

DLA-V7/V5

0.69インチのネイティブ4K対応D-ILAデバイスを新世代のものに刷新し3基搭載。サイズこそすでに発売中の「DLA-Z1」などと同じながら、平坦化、反射効率アップなどのプロセス改善を行い、性能の向上を実現。さらなる高コントラスト、高輝度化を実現させたという。同社では、「D-ILA独自の狭ピッチ画素プロセスにより大画面でも格子が見えにくい、4Kネイティブならではの滑らか、かつ高精細な映像表現を可能にした」とアピールしている。

ネイティブ4K対応D-ILAデバイスが第2世代に

加えて、R/G/Bごとに3枚のネイティブ4K D-ILAデバイスを同時に120fpsで高速駆動させるため、新たに専用ドライバーLSIを開発。膨大な情報量を瞬時に処理するために、最新テクノロジーの広帯域メモリであるHBM(High Bandwidth Memory)を採用し、シリコンインターポーザーにて接続することで、超高速駆動を可能にしたという。また、独自のフレームレートコンバーターや各種デバイス補正機能も本LSIに搭載することで、常に安定した高画質の映像表現を実現するともしている。

新モデル登場による同社プロジェクターのラインナップ。X990Rは販売を終了する

上位機V7は輝度1,900ルーメン、一方のV5は輝度1,800ルーメンのモデル。なお、8Kモデルを含め今回発表された3製品のうち、V5のみ本体色がブラックとホワイトの2色を用意する。そのほか、V7は8KモデルのV9R同様に新シネマフィルターを採用し、DCI-P3の広色域を実現。Ultra HD Blu-rayのHDRコンテンツのような、従来よりも大幅に広い色域の作品も、色彩豊かに描き分けられるとしている。

新モデル群の機能一覧

新モデルの仕様比較

HDRはHDR 10とHLGに対応。8KモデルのV9R同様に、HDRコンテンツのメタデータをもとに設定を自動で最適化する「オートトーンマッピング」機能を新たに搭載した。これにより、これまで作品ごとに手動で調整していた各種画質調整をユーザーが行わずとも最適な画質で鑑賞できるようになった。

メタデータをもとにして最適なHDR画質に自動調整

同機能では、HDR10コンテンツの明るさ情報を示すマスタリング情報(Max CLL/FALL)に基づき、自動的に画質を調整。コンテンツごとに明るさの異なるHDR映像が最適に視聴できるよう、画質を自動的に調整する。マスタリング情報が含まれないコンテンツの場合には、固定値もしくはマニュアルでの調整となる。

オートトーンマッピングのメニュー画面

なお、同機能では100インチスクリーンでの投写時を想定してデフォルトの調整値を設定。「調整レベル」という項目を手動で変更することで、スクリーンサイズの異なる場合でも最適な効果が得られるようにしている。

HDMI端子は2系統で、どちらも18GbpsやHDCP 2.2、3Dおよびディープカラー信号に対応している。

両モデルともレンズには15群17枚の65mm径オールガラスレンズを搭載。V7はネイティブコントラスト8万対1、ダイナミックコントラスト80万対1、V5はネイティブコントラスト4万対1、ダイナミックコントラスト40万対1となる。

レンズには15群17枚の65mm径オールガラスレンズを搭載

また、両機ともに独自の残像低減技術「Clear Motion Drive」の精度も向上。補間アルゴリズムの見直しにより、オブジェクト境界における動き補償精度を大幅に向上させた。従来よりも多くのフレームを参照することで動き予測の精度を向上させるとともに、フレーム遅延の短縮を実現したという。

加えて、 “弱” 設定ではフィルム等で採用されている24コマ/秒の味わいを残したデジャダー感を追求し、より違和感のない処理を実現したという。また、映像の動きに応じてD-ILAデバイスの駆動を最適化する「Motion Enhance」との組み合わせにより、4K映像をより滑らかに再現するともしている。

4K/60p 4:4:4や、4K/60p 4:2:2/36bit、4K/24p 4:4:4/36bitなど、18Gbpsの伝送帯域の入力に対応。また、レンズメモリーや画素調整、画面マスクなどの設置調整内容を一括して最大10種類保存し、簡単に呼び出すことができる「設置設定」機能を搭載している。

そのほか、回路の見直しによって映像信号が入力されてからの出画時間も従来比で約半分に短縮。設置条件や使用状況などで変化する光学特性を最適化するオートキャリブレーション機能、スクリーン特性によって生じる色のアンバランスを補正するスクリーン補正モード、PC信号やゲームなどの表示遅延を低減する低遅延モードも備えている。

吸気・排気は背面吸気・前面排気を採用。壁に近づけての設置など、さまざまな設置環境に対応しやすいよう配慮した。

外形寸法は両モデルとも500W×234H×495mm(脚部含む)で、質量が19.8kg。

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