今年からスタートの新イベント

IFAにコネクテッドカーの知が集結 ー 「Shift Automotive」開催レポート

山本 敦
2018年09月10日
ドイツ・ベルリンで開催されたエレクトロニクスショー「IFA2018」と同時期に、メッセ・ベルリンを会場にコネクテッドカーのイノベーションをテーマにしたイベント「Shift Automotive」が開催された。

業界のキーパーソンによるパネルディスカッションも大いに盛り上がった「Shift Automotive」

本イベントは今年からIFAを主催するメッセ・ベルリンと、毎年春にスイスのジュネーブで開催されるSalon International de l’Auto(ジュネーブ・モーターショー)とのパートナーシップにより企画されたイベント。今後は秋にIFAで、春にはジュネーブ・モーターショーで半年に1度ずつの周期でShift Automotiveが実施される。

IFAで第1回目の開催となったShift Automotiveは、メッセ・ベルリン会場「Hall 26」のカンファレンスルームを使って9月4日・5日の2日間に渡って行われた。ホールではキーノートスピーチやパネルディスカッションを開催。自動車に関連するプロダクトデザイン、AIや音声などを活用したユーザーインターフェースの設計などに携わるキーパーソンが代わる代わる登壇して、2日間に大勢の来場者が集まった会場を盛り上げた。

メッセ・ベルリンの会場「Hall 26」を舞台に多くのカンファレンスが開催された

展示は同じHall 26に、欧州のスタートアップやIT・ロボティクス関連の企業を集めて開催されたIFA NEXTに連動する形で行われた。中でもIFAの地元・ベルリンから出展したGerman Autolabsの車載用AIアシスタント「Chris」は関心を誘われるプロダクトだった。

IFA NEXTに出展したGerman Audiolabsの製品「Chris」

Chrisはスマホとペアリングして使う、後付けできる車載AIアシスタントだ。車内のフロントミラーの近くに装着して、音声やハンドジェスチャーを使って操作する。メールや通話にハンズフリーで応答したり、音楽再生や通話発信、マップの情報検索などスマートな用途に様々な使い道が広がっている。

クルマに後付けができるAIアシスタントとして注目を浴びていた

AIアシスタントを搭載するスマートスピーカーのように本体をネットワークに直接接続する必要がないところがChrisの特徴。求められる条件はスマホとのペアリングと電源の供給のみ。会場でデモを体験してみても機敏なレスポンスを実現できていることがうかがえた。現在はヨーロッパを中心に販売を展開しているが、「IFAへの出展を機会に世界各地への展開を実現したい」と同社のスタッフが意気込みを語っていた。

IFAのメイン会場にも、ドイツの大手家電メーカーであるシーメンスがコネクテッドかーを出展したり、「人と家と、クルマをつなぐ技術とサービス」が来年以降さらにIFAでも増えてくる期待を感じさせた。春にはジュネーブで行われる第2回目のShift Automotiveにも注目したい。

コネクテッドカーに関連する展示は来年のIFAでも一気に増えそうだ

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