HOME > ニュース > ドルビーアトモス × ゲームで味わう“未確認浮遊快感”。『ANUBIS M∀RS』体験レポート

激しい動きのゲームとドルビーアトモスは相性抜群

ドルビーアトモス × ゲームで味わう“未確認浮遊快感”。『ANUBIS M∀RS』体験レポート

公開日 2018/07/20 07:30 編集部:成藤正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

マイクロソフトとドルビーが調整を重ねたことで、ゲームにおいて致命的な遅延などの問題は、プレイ中、ほぼ感じられないレベルまで低減。またシステム側の機能を活用できることで、ドルビーアトモスをゲームに実装する際、開発者側の負担も軽減できるという。

こうして環境が整う中、2015年に発売された『Star Wars Battlefront』が、世界で初めてドルビーアトモスのHDMI出力に対応。翌2016年には、ヘッドホン出力に対応した『Overwatch』が発売。その後も次々と対応タイトルが発表されている。

2015年からドルビーアトモス対応ゲームタイトルが増加している

国産タイトルとしては、昨年発売のPC用ゲーム『ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION』が初めてドルビーアトモスに対応。今回体験する『ANUBIS M∀RS』は、2作目の国産ドルビーアトモス対応タイトルとなる(Steam版のみ)。

■激しく動き回るゲームプレイで、立体音響の恩恵を体感

作品制作の背景を伺った後は、実際にドルビーアトモスの音響とともにゲームプレイを見せてもらった。体験会場はドルビーの試聴室で、スピーカーはドルビー試作のスピーカーを用いた7.1.6ch構成だ。

ドルビー試聴室にて体験

ゲーミングノートPC上でSteam版『ANUBIS M∀RS』を動作させ、HDMI出力からDENONのドルビーアトモス対応AVアンプ「AVR-X8500H」に接続。さらに、そこから4K HDR対応有機ELテレビへと出力した。

ゲーミングPCからアトモス対応AVアンプ、4KHDR対応有機ELテレビへ出力した

まずは西尾氏にプレイしていただき、一面氷に閉ざされた木星の衛星カリストが舞台の、チュートリアルを兼ねたステージで映像と音響を確認した。

西尾氏に横でプレイしていただき、筆者は正面から音響をチェック

開始して間もなく、無人戦闘機「モスキート」が、回遊魚の群れのようにワラワラと現れる。これに対して、自機ジェフティは追尾レーザーで応戦する。拡散して放たれるレーザーに合わせて発射音はしっかりバラけており、命中/爆発音も微妙な方向差を聞き取れる。

モスキートの群れの中に突入して接近戦を仕掛けると、あらゆる方向からモスキートの飛行音が包み込んでくる。激しく動き回りながら、映像に合わせて音の位置がリアルタイムに追従するのは、没入感を大変強めてくれる。

多数の敵に囲まれている感覚が、オブジェクトオーディオで立体的に感じられる ©Konami Digital Entertainment

続いて現れる敵パイロットと拡声器越しに会話するカットシーンでは、氷山に囲まれた環境での声の響き方、消え方が真に迫っている。試しに、途中で2chに切り替えてもらったが、それまで感じていた空間の広さが一気に狭まり、ドルビーアトモス時との違いは歴然だった。

カットシーンでの音の響きは、その場にいるかのようなリアルさ ©Konami Digital Entertainment

会話シーンに入ると、無線のやり取りが大きく左右のスピーカーに振られ、会話の印象を強めている。状況報告やアドバイスを行ってくれるAI「ADA」の音声はトップスピーカーから再生。まさにコクピットで聞いているかのような響き方を再現している。

コクピットで会話や通信を聞いているかのように感じられる ©Konami Digital Entertainment

実は筆者にとっても、PS2版『ANUBIS』は昔プレイした思い出のタイトル。ということで、個人的にドルビーアトモス化の影響が強いのではないかと期待していた、複数の空中戦艦を相手取る「バシリア上空 対バフラム戦艦戦」ステージをプレイさせてもらった。

目標の戦艦に近づいていくと、進行方向からものすごい量の対空砲火や太いビームが横をかすめていく。それを避けつつ、こちらもレーザーやミサイルを撃ち返していく。激しい撃ち合いの音響も、方向がいちいち明瞭で正確なのだ。

激しい攻撃の応酬も、サラウンドによって迫力抜群 ©Konami Digital Entertainment

このステージの山場、巨大な特殊兵器・ベクターキャノンの発射も、ドルビーアトモスによりさらなる盛り上がりを見せる。この発射シーンは、3Dモデリング・演出に大変な手間と熱意をかけて作り込まれており、部品を展開しエネルギーを溜める発射行程を鑑賞する機能までつけられている。

鑑賞中にカメラの視点を移動させると、部品が回転する音、エネルギーが高まっていく音も追随してくる。こうした部分で、細かな音響まで考えられていることが実感できる。



音が立体的に広がるだけでなく、“どこから”という位置情報まで明瞭に聞こえるのがドルビーアトモスの強みだが、広大なフィールドを縦横無尽にハイスピードで動き回り、多数のキャラクターや光弾が飛び交うという『ANUBIS M∀RS』では、その「音の位置情報の細やかさ」の恩恵をフルに受けることができる。

昔『ANUBIS』をプレイした人には、もちろんその進化ぶりを体験してもらいたいが、これまで『ANUBIS』に触れたことがない人も、4K解像度とドルビーアトモスが有するビデオゲームとの親和性を、スピーディーで爽快なゲーム性と共にぜひ実感してもらいたい。


『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』は、ドルビーアトモス対応のSteam(PC)版が9月5日、Playstation 4/Playstation VR版が2018年9月6日に発売。通常版の価格は4,980円(税抜)。



※Dolby, ドルビー, およびDolby AtmosはDolby Laboratoriesの登録商標です。

前へ 1 2

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE