AmazonやAppleなどによる「AOMedia」がロイヤリティフリーで公開

4Kネット配信を高効率に実現できる新たな動画圧縮コーデック「AV1」が正式発表

編集部:小野佳希
2018年03月30日
AmazonやApple、GoogleにMicrosoft、Netflixなどが創立したthe Alliance for Open Media(AOMedia)は、4Kを始めとする高解像度データを、既存の動画圧縮コーデックよりも高効率で圧縮できるロイヤリティフリーの新たなコーデック「AV1」(the AOMedia Video Codec 1.0)を正式公開した。


AOMediaは、上述の5社に加え、Adobe、AMD、Facebook、IBM、Intel、Mozilla、NVIDIA、HULUを始めとする多数の企業が参加し創立された団体。今回のAV1コーデックは主に高解像度のインターネット動画用途を想定したもので、「従来の光ディスクで必要とされている多くのハードルを取り除き、4K対応機器やサービスをより普及させるものだ」と説明。深みのある色や明るさ、影の暗さなどを保ちながら、競合するコーデックより平均30パーセント高い圧縮率で4K動画を配信できるという。

創立社のひとつでもあるCiscoによれば、2021年には世界中のインターネットトラフィックの82パーセントが動画関連のデータで占められるようになるとのこと。AV1コーデックはこうした背景を受けたものだという。同団体エグゼクティブディレクターのGabe Frost氏は「AV1コーデックのエコシステムは、最高品質の動画通信のための真のボトルネックを解決し、より良い視聴体験を可能にする」とコメントしている。

また、IHS Markitのリサーチディレクター、Paul Gray氏は「4Kテレビの設置ベースは2019年末までに3億に達すると予想されており、すでに現在のインフラにおいて4K UHDサービスに対する潜在的な需要が存在している」とコメント。「AV1コーデックは、動画配信サービスを含む幅広いコンテンツチェーン全体で広くサポートされる。 我々は、4Kストリーミングの普及を促進するため、AV1コンテンツ配信の迅速な導入を図っていく」と述べている。

なおAV1はオープンソースのコーデック。AOMediaは「相互運用によってインターネット配信に最適化され、あらゆる帯域幅で最新のデバイスに拡張可能な次世代ビデオフォーマットを提供するという、我々の理念を実現する上で非常に重要なマイルストーンだ」としており、ハードウェア最適化のために最初に設計されたAV1仕様、リファレンスコード、およびバインディングなどが公式サイトで公開されている。

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