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2018年に700万台販売と予測

アップル「HomePod」、音声アシスタントの正答率でライバルに大敗。米VC調査

公開日 2018/02/11 10:41 編集部:風間雄介
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米ベンチャーキャピタルのLOUPVENTURESは、アップル初のスマートスピーカー「HomePod」に関する調査結果を公開した。

「HomePod」は、アメリカ、イギリス、オーストラリアでは2月9日に発売されている。価格は349ドル。日本での販売予定は現在のところ一切アナウンスされていない。

アップル「HomePod」

以前お伝えしたように、その音質については高く評価する声が多い一方、音声アシスタントであるSiriの能力については低い評価を与えているメディアが多い。

今回、LOUPVENTURESが782のクエリでHomePodに質問したところ、Siriは質問を99.4%理解したが、正しく回答できたのは52.3%にとどまったという。

同じ質問をした際、ライバルの音声アシスタントであるGoogle Homeは81%、Amazon Alexaは64%、マイクロソフトのCortanaは57%を正答したとのこと。音声アシスタントの性能において、HomePodは最低レベルであるとLOUPVENTURESは指摘している。

HomePodのSiriはローカル情報とショッピング情報には強いが、それらもGoogle Homeには及ばない。またナビゲーション、インフォメーション、コマンドの3項目では、4種類の音声アシスタント中最低の正答率となっており、なかでもナビゲーションではほかの3種類に大きく水をあけられている。

一方でLOUPVENTURESは、セッティングの容易さ、操作方法、騒音中での音声聴取能力の高さ、音質などについては高く評価している。

LOUPVENTURESはこれらの結果をもとに、アップルは2018年に700万台、2019年に1,090万台のHomePodを販売すると予想。これはアップルにとって1%程度の増収に寄与するとしている。また今後3年間で、販売台数は年40-45%程度の成長を続けるとも予測している。

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