フィボナッチ数列を参考にしたパターングリルを搭載

<CES>ソニー、フラグシップの技術で高音質&軽量化を図ったヘッドホン「MDR-1AM2」

山本 敦
2018年01月09日
ソニーは、現地時間1月9日より米国ラスベガスで開催されている「CES 2018」にて、プレミアムクラスのハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-1AM2」を出展。北米で春以降に発売する。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色で、価格は229ドル(約2.5万円)。

MDR-1AM2(シルバー)

本機は2012年発売の「MDR-1R」から続く、ソニーの元祖ハイレゾ対応ヘッドホンの血統を継いだモデル。2014年発売の前機種「MDR-1A」からは約4年ぶりのリニューアルとなる、バランス対応の左側片出しワイヤードヘッドホンだ。時期/価格については未定だが、国内導入も決定している。

MDR-1AM2(ブラック)。本体が大幅に軽量化された

見た目のデザインはMDR-1Aと似ているが配色が異なっており、ブラックモデルは2,900台で限定販売された「MDR-1A Limited Edition」と同じく、全体を黒1色で統一。シルバーモデルはイヤーパッドやヘッドバンドがブラウンからグレーに変更された。イヤーパッド/ヘッドバンドはクッション性も向上している。

クッションが柔らかなイヤーパッド

何より手にとって驚くのはその軽さ。MDR-1Aの約225gからさらに軽量化を図り、200gを切る目方まで軽くしている。部材の見直し/最適化によりこれを実現しているという。装着してみると、柔らかなイヤーパッドと最適な側圧の効果も相まった心地よさを実感した。

ハイレゾ対応の40mm口径ドライバーユニットはMDR-1A同様、LCP(液晶ポリマー)の振動板をベースにアルミニウム薄膜をコーティングしたアルミコートLCPを搭載した。大きく変わったのは、グリルにフィボナッチ数列を参考にした曲線パターンを設けて開口部の開きを均等にした「フィボナッチパターングリル」を採用した点。フラグシップモデルの「MDR-Z1R」から引き継いでの搭載だ。イヤーカップの内側をのぞき込むと、その独特な形状が透けて見える。

グリルに独特のフィボナッチパターンを設けて開口部のサイズを統一した

会場に展示されていたNW-ZX300のデモ音源を試聴してみたところ、とても耳あたりの良い滑らかな中高域に驚かされた。余韻の抜け味がとても爽やかで、密閉型のヘッドホンとは思えないほどの開放感が得られる。低音は打ち込みが鋭くタイト。立体的な音場が描かれる。

本体パッケージには4.4mm/5極のバランス標準プラグ端子のものを含む2本のケーブルが付属する。日本発売が決定した際にはあらためてゆっくりと試聴してみたくなった。筆者としては今年のCESでソニーが出展した新製品の中で最も気になった製品のひとつだ。

片出しのケーブルは着脱式。MDR-1A用のリケーブルも使えそうだが推奨はされていない

(山本 敦)

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