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ハイレゾとUHD BDの相似についても言及

DEGジャパン、4KのUHD BDは「4K Ultra HDブルーレイ」表記を推奨。今後の普及拡大にも自信

2017/11/21 編集部:成藤正宣
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デジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)は、4KのUHD BD 市場動向などについて報告する「4K Ultra HDブルーレイ コンベンション」を本日開催した。

同組織の会長を務める20世紀フォックスエンターテイメントジャパンの川合史郎 代表取締役社長、アナリストのGFKマーケティングサービスジャパン 合井隆人氏、4K Ultra HDブルーレイ推進委員長を務めるNBCユニバーサル・エンターテイメント・ジャパンの久保田啓文氏らが登壇。ブルーレイの現況や今後の活動について語った。

DEGジャパン会長 川合氏

同組織は現在32社の映像コンテンツメーカー/映像機器メーカーが加盟する業界団体。次世代デジタルエンターテイメントの普及に関する企画立案や市場調査などを行うコンテンツ部会、最新技術の紹介や意見交換を行う技術部会、情報発信やイベント関連業務を行う広報部会の3つの内部組織を擁し、市場のさらなる成長を目的として活動している。

DEGには国内の有名メーカーを初め映像に携わる32社が加盟する

川合会長は冒頭挨拶にて、同組織がブルーレイディスクの普及のため行ってきた主な活動を紹介。毎年優れたブルーレイ作品を表彰する「DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」などのプロモーション、1つのパッケージにDVDとブルーレイをセットにして販売する「DVD+ブルーレイ コンボパック」の推進などをあげ、その成果として「2015年以降、ブルーレイがDVDの売上を上回っているのは世界でも日本だけとなった」とした。

DVDとBDをセットにする「コンボパック」も同組織の取り組みの一環

「DVDのシェアをBDが上回るのは日本だけ」だという

また、日本のセル/レンタルを含めたCDの売上は世界1位だが、DVD/BDに関しては2位となっている現状にも触れ、今後はワールドカップやオリンピックなど映像に関連するイベント特需により、「2019年にはDVD/BDのレンタルが、2020年にはセルが、それぞれ世界1位となるだろう」という見通しを語った。

合井氏は液晶テレビ/プレーヤー/レコーダーの売上台数から見た市場予測を発表。テレビはエコポイント制度以来売上を落ち込ませているが、10年ごとに訪れると言われる買い替え需要や、ワールドカップなどのイベントによる特需により回復。プレーヤー/レコーダーは2016年末から登場しつつある、10万円を切る比較的低価格な機種の登場によって売上を伸ばしていることを示した。

GFKジャパン 合井氏

さらに、ハイレゾ音源と再生機器それぞれの充実が相乗効果を起こすことで、2014年から3年で市場規模が6倍となった音楽業界を例に取り、映像業界でも2017年からUHD BDが充実をはじめており、それを受け入れるプレーヤー/レコーダーも拡大しつつあることから、同様の事例が起こりうると示唆した。

10万円を切る4K Ultra HD対応機種が市場を拡大しているとする。写真は会場参考展示されたソニー「UDP-X800」とパナソニック「DMR-UMZ1」

久保田氏は今後の同組織の活動として、今回のコンベンションのような販売店/メディアへの啓蒙活動をはじめ、UHD BDデモディスクの拡充とそれを表示できる店頭モニターの増加、紹介冊子・チラシ・広告といった店頭プロモーションなど取り組みを充実させていくと説明。各メーカーの情報発信も強化するとした。

久保田氏

4K Ultra HDブルーレイの推奨表記が改めて示された

また、従来は各社バラバラだった4KのUHD BDの表記について、あらためて統一表記を策定。媒体の字数制限やメーカー独自の規格も存在することから強制ではないが、「4K Ultra HDブルーレイ」という表記を推奨するとした。

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