Rexatのプレミアムライン登場

オーディオテクニカ、新導体「7N-Class D.U.C.C.」採用のカーオーディオ用最上位ケーブル

編集部:風間雄介
2017年11月12日
オーディオテクニカは、同社のカーオーディオ用上位シリーズ“Rexat”のプレミアムラインに、新導体「7N-Class D.U.C.C.」を採用した最上位RCAオーディオケーブル「AT-RX5500A」を追加。12月22日に発売する。発売を前にマスコミ向けの発表・試聴会が行われた。

オーディオテクニカ「AT-RX5500A」

機器に接続したところ。プラグの根元には真鍮リングを採用。シースはシルクだ

AT-RX5500Aは受注生産となり、Rexat特約店専売店モデルとなる。また納品まで1〜2ヶ月かかる場合がある。

価格は長さによって異なり、ケーブル長は0.7/1.3/2.0/2.5/3.0/3.5/4.0/4.5/5.0mが用意されている。価格は0.7mが150,000円、5.0mが365,000円(いずれも税抜)。

AT-RX5500Aは、導体に7N-Class D.U.C.C.を採用したことが最大の特徴。この導体は三菱マテリアル(株)が製造したもので、オーディオテクニカとして初めて製品化された。

開発コンセプト

導体に7N-Class D.U.C.C.を採用した

7N-Class D.U.C.C.の「D.U.C.C.」は、「Dia Ultra Crystallized Copper」の略。特殊レベルで品質管理を行う原料・製法で製造される、世界最高水準の7N高純度銅を使用した、ハイエンドオーディオケーブル専用の高純度銅導体だ。純度や結晶の大きさに加えて、結晶の配向性にも着目し、オーディオ用に最適な結晶配向が得られる製造プロセスが確立されたという。

この7N-Class D.U.C.C.は、まずはカーオーディオ用からの展開となるが、オーディオテクニカではHI-FIオーディオ向けへの採用も視野に入れているという。

AT-RX5500Aのディテールをさらに詳しく見ていこう。シースはシルク編みで、ケーブル全体をナチュラルに制振する。手触りや外観も、最上位モデルにふさわしい品質に仕上げた。

シルク編組を採用し、ケーブル全体をナチュラルに制振するという

さらにシルクは、シースだけで無く、内部の絶縁にも採用するという贅沢な仕様。これにより誘電率を抑えられ、音色に伸びが出るという。またシルク編組の内側はフッ素樹脂テープも用い、二重絶縁構造としている。

プラグ部にもこだわった。素材は音響特性と剛性がそれぞれ良好な64チタン合金で、一つずつ削り出してレーザーマークを行っている。接触部には金メッキを施している。

なおプラグ部はネジや接着剤を使用しない圧入組立構造で、振動や熱による緩みやガタつきが発生しにくい。さらにプラグ部の根元には真鍮リングも採用し、鳴き止めや剛性向上に役立てている。

プラグ部は圧入組立構造でネジや接着剤を使っていない

当然ながら金メッキが施されている

またプラグ内部には、真鍮とアルミの2層構造のケーブルスタビライザーを内蔵。異種金属を組み合わせることでケーブル振動を効果的に抑制できるという。

アルミと真鍮のケーブルスタビライザーを内蔵した

さらに細かなこだわりでは、特殊精密加工を施した中空ホットピンに、ガラス繊維入りのPBT樹脂を充填。これも不要振動抑制につながった。

またはんだ部に防湿シリコンコーティングを行ったり、防さび・耐腐食対策を行い、最大90度までの耐熱仕様とするなど、車載環境でも安心して使用できる工夫を盛り込んだ。なおAT-RX5500Aは、グランドノイズループの影響を抑えるためシールド片側接地となっている。

発表会では、同社が2011年に発売した50周年記念モデル「AT-RX50A」と、同じRexatのハイラインにラインナップされている「AT-RX28」、そして今回の「AT-RX5500A」の比較試聴が行われた。

試聴に使われた機器。スピーカーはDIATONEが用いられた

ケーブルを都度交換し、同じ音源で聴き比べができた

「AT-RX50A」と「AT-RX28」も、それぞれ良さはあるものの、ケーブルを「AT-RX5500A」に交換すると、その差は一目瞭然、もとい一聴瞭然。女性ボーカルでは押し出しが強くなり、エネルギッシュなサウンドになる。

加えて解像感が格段に上がっており、繊細な表現もさらに聴き取りやすくなった。同時に正確性が向上した効果だろうか、しっとりとした叙情も伝え、音楽のニュアンスをより的確に伝えてくる。カーオーディオの音質にもこだわりたいという方は、ぜひ一度試聴してみることをお薦めする。

関連記事