HOME > ニュース > パイオニア子会社のインクリメントP、HERE社と自動運転向けの地図ソリューション提供などで協業

基本契約を締結

パイオニア子会社のインクリメントP、HERE社と自動運転向けの地図ソリューション提供などで協業

公開日 2017/06/26 17:10 編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パイオニア(株)は、同社の100%子会社で地図事業を担うインクリメントP(株)と、グローバルな地図および位置情報サービスを提供するオランダ HERE Technologies社(以下、HERE)が、自動運転時代に向けたグローバルな地図ソリューションの実現を目的とした基本契約を締結したと発表した。

本契約は、2017年2月に両社が共同発表した戦略的提携合意を受けて、検討が進められてきたものとなる。

HEREとパイオニア/インクリメントPは、様々な協業を検討しているが、今回は「グローバルな標準地図サービス」と、「自動運転をサポートするグローバル高精度地図サービス」において、協業に進展があったという。

グローバルな標準地図サービスについては、両社が保有する標準地図データを既存および将来の商品やサービスに活用していく。今下期からは、グローバル地図データの提供を開始する予定とのこと。また両社は、共通フォーマットなど一貫性のあるグローバル地図データの供給を検討していく。これにより、顧客は品質管理などのメリットを享受できるという。

自動運転をサポートするグローバル高精度地図サービスについては、今後、自動運転車両メーカー向けの地図データ提供を目指す。また両社が、日本で高精度地図の協調領域における基盤を提供するダイナミックマップ基盤企画(株)の活動と連携していく。インクリメント ピーは同社の出資者の一員で、HEREは同社と高精度地図制作における協業に向けての議論を開始している。

パイオニア子会社のインクリメントP、HERE社と自動運転向けの地図ソリューション提供などで協業

HEREのCEOであるEdzard Overbeek氏は、本件について「パイオニアとの重要なパートナーシップを前進させることができて喜んでいる。本件により、当社が取り組んできた地図と位置情報サービスの顧客への真のグローバルな提供が可能になる」とコメント。

またパイオニアの代表取締役 兼 社長執行役員である小谷 進氏は、プレスリリースにて、本件について次のように述べている。「両社が保有する標準地図の相互利用や自動運転用高精度地図の開発への参画により、新しいビジネス機会を創出することができるものと考えている」と述べた。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE