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配信対応の新サイバーナビも発表

パイオニアとレコチョク、車載向け音楽ストリーミングを開始 − 100万曲から好みで自動再生

公開日 2015/05/08 15:16 編集部:小澤 麻実
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パイオニアは、レコチョクと協業。レコチョクが運営する車載向けの定額音楽ストリーミングサービス「replay」と連携し、ドライバーの好み等で自動選曲できる「ミュージッククルーズチャンネル」機能を備えたカロッツェリア「サイバーナビ」新モデルを発売する。

「ミュージッククルーズチャンネル」に対応した新カロッツェリア「サイバーナビ」のラインナップ

本日パイオニア・レコチョク共同記者発表会が開かれた

「ミュージッククルーズチャンネル」は、レコチョクのストリーミングサービス「replay」をベースに、MIXTRAXを活かしたレコメンド機能やカーナビ上で操作しやすいGUIといったパイオニア独自機能を付与し、車内で多彩な音楽を楽しむために最適化したもの。

大きなメリットは、CDやSDカード等で持ち込んだ以外の様々な曲を楽しめる点だ。試聴可能な楽曲はJ-POP/洋楽/演歌など様々なジャンルの約100万曲を揃える。利用料金は年額3,000円(税抜)。“サイバーナビ”新モデルは初回使用日から1年間の使用権が付与されているため、初年は無料。その後は1年単位で契約が必要となる。

利用方法は、iOS/Androidアプリ「ミュージッククルーズチャンネル」をインストールした端末のネットワーク経由でサーバーから音楽を受信し、Bluetoothでサイバーナビに伝送・再生するかたち。楽曲はAAC(128kbps)で用意する。再生時には3曲程度をキャッシュとしてスマホ内に保存しておくため、通信環境が不安定な場所でも再生が途切れにくいとしている。

楽曲は「特選チャンネル」「レコメンドチャンネル」「マイチャンネル」の3つから選択可能。「特選チャンネル」は年代やアーティスト切りでセレクトしたもので、約50チャンネルを用意。1チャンネルあたりのラインナップは30曲程度。各チャンネルの楽曲ラインナップは一定期間ごとに更新される。

「レコメンドチャンネル」は、現在再生中の楽曲を解析して最大24種類のお薦めチャンネルを自動生成して自動再生してくれるというもの。

「マイチャンネル」は、「気持ち」「シチュエーション」「時間」「季節」などから最大3つのキーワードを入力すると、お薦めの曲を集めたチャンネルを生成してくれる。

いずれの曲も歌詞表示に対応。スマホに歌詞を表示させて見ながら聴いたり、ボーカルをカットしてカラオケのようにして楽しむことも可能だ。

全ての楽曲はパイオニア独自機能「MIXTRAX」で予め解析されており、ジャンルやアーティストはもちろん、曲調やテンポなどでも楽曲を分類。曲同士を自然につなぎ、切れ目なくノンストップで気持ちよく再生することができるという。

なお「ミュージッククルーズチャンネル」機能を利用できるのは、今回発表されたAVIC-ZH0999LS/VH0999S/ZH0999WS/ZH0999S/ZH0999L/VH0999/ZH0999W/ZH0999のみ。過去モデルで使うことはできない。

本日パイオニアとレコチョクは共同記者発表会を開催した。登壇したパイオニア(株)執行役員の大館 諭氏は、スマートループやARナビなど先進性のある製品をいち早く提供してきた実績を紹介。(株)レコチョクの常務執行役員 山崎浩司氏は「車のなかで新しい音楽に出会える演出ができると面白いのではと考えた。家族でのドライブ中に偶然出会った曲を子供がずっと覚えていて、大きくなっても好きな歌手になった…なんてことになったら素敵だと思う。『replay』を武器に色々な展開をしていきたい」とコメントした。

スペシャルゲストにきゃりーぱみゅぱみゅが登場

「ミュージッククルーズチャンネル」のプロモーションムービーには、きゃりーぱみゅぱみゅの「トーキョーハイウェイ」、CAPSULE「Another World」、RIP SLYME「熱帯夜 -Yasutaka Nakata Remix-」の3曲が使用されている。発表会にはスペシャルゲストとして、きゃりーぱみゅぱみゅが登場した。

新曲「トーキョーハイウェイ」の譜面と道路をあしらったドレスを身にまとって登場したきゃりーぱみゅぱみゅ

最近教習所に通っていて、仮免を取ったばかりというきゃりー。「免許を取ったら自分の車で海ほたるに行ってみたいです!車があるからこそ行ける場所にいきたい。あと、鳥取砂丘にも行ってみたいんですけど、スタッフさんに大変だと言われたので…飛行機で行って、レンタカーとか借りて行くのがいいのかなと思ってます」と話した。

「運転中には、その場所に合った曲を選んでます。都会だったらイケてるかんじの音楽にしたりとか。『トーキョーハイウェイ』は、中田さんが実際にドライブに行って作った曲なんです。夜の高速道路を駆け抜けるみたいな、近未来的なイメージの曲だと思います。免許が取れたら中田さんとドライブして、高速で聴いてみたいです!」とコメントしたきゃりー。「『ミュージッククルーズチャンネル』は走っている風景や気分に合わせて音楽を楽しめて、ドライブをもっと楽しくしてくれる機能だと思います。みなさんにもぜひ楽しんでもらいたいです!」と締めくくった。

サイバーナビ 0999系 5月下旬発売

<LS(ラージサイズ)メインユニットタイプ> 8V型モデル
・AVIC-ZH0999LS ¥OPEN(予想実売価格255,000円前後)
・AVIC-ZH0999L ¥OPEN(予想実売価格180,000円前後)

「AVIC-ZH0999LS」展示の様子

<1D+1Dメインユニットタイプ> 7V型モデル
・AVIC-VH0999S ¥OPEN(予想実売価格230,000円前後)
・AVIC-VH0999 ¥OPEN(予想実売価格160,000円前後)

「AVIC-VH0999S」展示の様子

<200mmワイドメインユニットタイプ> 7V型モデル
・AVIC-ZH0999WS ¥OPEN(予想実売価格225,000円前後)
・AVIC-ZH0999W ¥OPEN(予想実売価格150,000円前後)

「AVIC-ZH0999W」展示の様子

<2Dメインユニットタイプ> 7V型モデル
・AVIC-ZH0999S ¥OPEN(予想実売価格220,000円前後)
・AVIC-ZH0999 ¥OPEN(予想実売価格145,000円前後)

「AVIC-ZH0999」展示の様子

サイバーナビ 0777系 6月上旬発売

<200mmワイドメインユニットタイプ> 7V型モデル
・AVIC-ZH0777W ¥OPEN(予想実売価格140,000円前後)

「AVIC-ZH0777W」展示の様子

<2Dメインユニットタイプ> 7V型モデル
・AVIC-ZH0777 ¥OPEN(予想実売価格135,000円前後)

「AVIC-ZH0777」展示の様子

型番末尾に「S」が付く各モデルは、目の前の風景にナビ情報を重ねて表示可能な「クルーズスカウターユニット」を同梱するセット。一方、型番末尾にSが付かない各モデルは「クルーズスカウターユニット」を別売にして価格を抑えたもので、0777系モデルはスカウターユニットに非対応。

走行中の目の前の風景

目の前の風景にナビ情報を重ねて表示

0999系モデルは「ミュージッククルーズチャンネル」機能を搭載。ハンズフリー対応で、楽曲再生中の電話発信・着信時は、楽曲を一時停止して自動的に「ハンズフリーモード」に切り換える。通話終了後には自動的に楽曲の停止位置から再生する。また、メールチェックなどでスマートフォンを使用する際にも、楽曲を途切れることなく再生する。

0999系モデルには、2チャンネルソースの音質を向上させるという「バイアンプモード」を搭載。また、「カロッツェリアX」の技術者が厳選した高音質パーツを全モデルに使用し、チューニングを施すことで高音質を実現したとしている。

その他、0999系モデルは5.1chサラウンド再生対応だが、0777系モデルは非対応といった違いもある。

ナビ機能としては、通信を使ってさまざまな交通情報を、独自の「スマートループ渋滞情報」として蓄積・提供。例えば、日本全国の道路(細街路を除く約70万km)のリアルタイムな渋滞情報と、過去から蓄積されてきた渋滞予測データを使って案内ルートを作成するとともに、交通状況に応じてルート案内にも反映する。

その他、目的地に関連するキーワードを発話するだけで検索できる外部サーバーと連携した「フリーワード音声検索」機能を搭載。また、従来からの「マルチ検索」に加え、新たに「名称検索」にも対応した。

また、オプションとして、リアモニターやパワーアンプ、ETCユニット、バックカメラユニットなどさまざまな周辺機器を用意している。

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