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夜間に自宅での利用が目立つ

NHK、ネット配信実験の結果公表。Eテレ配信にもニーズ/ニュースやJリーグが人気

公開日 2017/03/03 19:46 編集部:小野佳希
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NHKは2016年11月28日(月)〜12月18日(日) に行った、インターネットでの番組同時配信および見逃し配信実験についての結果を発表。Eテレでも一定の視聴ニーズが確認できたことや、夜間に自宅での利用が目立ったこと、同時配信と見逃し配信両方を利用した人の満足度が高かったといった結果になったことを明らかにした。


今回は総合テレビに加えて、Eテレも初めて実験の対象とした。また、見逃し配信も初の試みとなった。同時配信または見逃し配信を一度でも利用したのは11%。同時配信の利用者は6%、見逃し配信の利用者は8.5%だった。

同時配信でよく見られたのは、「ニュース7」などニュースが5番組、「Jリーグチャンピオンシップ・決勝第2戦」といったスポーツ番組など、放送でも人気の番組だった。見逃し配信で利用が多かったのは、「べっぴんさん」などのドラマや、「NHKスペシャル」などのドキュメンタリー、スポーツ番組など幅広いジャンルの番組だったという。

総合テレビを利用したのは8.8%、Eテレは5.1%。「子供に電車の中で『おかあさんといっしょ』などを見せるとじっとしてくれるので助かった」などという声が寄せられ、「Eテレにも同時配信や見逃し配信のニーズがあるとの可能性を感じた」(NHK 上田会長)という。

利用時間は「夜、自宅で見た」が63%と最も多く、次いで「日中、自宅で」が30%、「日中、外出先で」が13%。家の中でもパソコンや携帯端末で視聴した参加者が一定程度いることが感じられたとしている。

今回の実験で配信できた番組は全体の84%で、前回の実験の78%よりも高くなった。ネット配信できなかった番組は、「出演者からネット配信許諾が得られなかった」「映像の一部に関して配信権がない」「番組配信権がない」「使用料請求があった」「使用許諾の確認困難・不可能」などが理由。「配信できなかった複数の課題の解決に向けた取り組みを並行して進めることが必要だと考えている」としている。

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