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見逃し期間は30日間だが今後の延長も示唆

DAZN、Jリーグ中継の詳細発表 − 中継カメラ増設やプレビュー番組。将来のダウンロード視聴検討も

2017/01/20 編集部:小野佳希
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そのほか、NTTと協力してスタジアムでのWi-Fi対応も推進。「スタジアムのWi-Fi環境ではDAZNを無料視聴できるようにし、そこで気に入ってもらって加入につなげるような取り組みも行っていきたい」(ジェームズ・ラシュトンCEO)という。

また、質疑応答では「視聴者が任意のカメラを自由に選びながら見るようなことを可能にする予定はないのか?」という質問もとんだ。これに対しジェームズ・ラシュトンCEOは「我々もすでに技術を持っており、他のサービスで実際に提供している」とコメント。「だが、実際にはユーザーの使用頻度は高くない。今後、DAZNでは関心が高いようであれば前向きに検討していきたい」と回答した。

なおDAZNとJリーグの契約期間は2月1日からだとのこと。Jリーグの村井満チェアマンは「そのため現在はまだ特にプロモーション等を打っていないが、2月からはテレビCMなどのプロモーションを一斉に開始する」という。

Jリーグ 村井チェアマン

また、こうしたプロモーションにDAZNは2,000万ドルを投資。これはこれまでJリーグの放映権を持っていたスカパー!が昨年一年間を通してJリーグに投資した額と同じ規模だという。こうした大規模なプロモーションを通して、Jリーグ開幕までに視聴方法への疑問や混乱を解決すると同時に、新規のJリーグファンを開拓していきたいとした。

■「DAZNはファンを優先するサービス」

「DAZNの最も重要なポイントはファンを優先するサービスだということ」とアピールするジェームズ・ラシュトンCEOは、「ファンがコンテンツにアクセスしやすくすることが極めて重要だ」とコメント。「そのためにDAZNは手頃な価格で提供しており、Jリーグ開幕で値上げするようなこともない。また、マルチプラットフォームで利用できるため、いつでもどこでも楽しんでもらえる」と語る。

また、1試合あたりの得点数やパス決定率など、同社グループのOpta(※世界最大規模のスポーツデータ分析会社)のデータを紹介し、Jリーグは欧州のトップリーグにも引けを取らない数値であると説明。「Jリーグには成長の潜在性がある。他のリーグとくらべても高い競争力を持っていることが立証されている」と、Jリーグの放映権を獲得した背景を述べた。

他国のサッカーリーグとくらべてもJリーグの各種数値は高いと紹介

現在の加入者数は非公開だが、「加入者増につながると考えているからこそ大きく投資している」とJリーグへの期待をコメント。「JリーグがDAZNの加入者増に与えるインパクトについても詳しくは公表できないが、スカパー!に何十万人も加入していたのは参考になるだろう。そしてスタジアムでの観戦者は100〜150万人いる。そこにとどまることなくもっと増やしていければと思っている」とした。

そのほか欧州や南米の様々なリーグと契約するなどサッカー事業に注力していることも紹介

そして今後の加入者数については、WOWOWやJ SPORTSなど、スポーツ系コンテンツで先行する他事業者に並ぶ規模を目指すと宣言。「今の日本のテレビスポーツコンテンツのよい競合になりたい」とした。

また、「長期的には、Jリーグのさらなる成長に貢献したい」とコメント。「契約は10年間。年を追うごとにより大きな、大胆な取り組みに挑戦していきたい」と語った。

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