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見逃し期間は30日間だが今後の延長も示唆

DAZN、Jリーグ中継の詳細発表 − 中継カメラ増設やプレビュー番組。将来のダウンロード視聴検討も

公開日 2017/01/20 14:23 編集部:小野佳希
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Jリーグに関する番組は、毎週土曜日・日曜日に試合の生中継と全試合ハイライト番組を配信。試合終了後には各試合3〜5分程度にまとめたハイライト映像が視聴できる。金曜日にはプレビュー番組、月曜日にはレビュー番組も配信する。なおレビュー番組などは開幕当初はまだ配信されず、シーズン後半からの提供になる見込みだという。

プレビュー、レビュー番組も用意

プレビュー、レビュー番組はJ1/J2/J3各リーグ毎週1番組を配信。なお、試合中継を含めたこれらの番組はVODでも提供され、リアルタイムでなく後から視聴するといったこともできる。

見逃し配信の期間は初回配信終了後30日間。ただし要望が高ければ今後この期間を延長したり、ダウンロード視聴への対応も検討するという。ダウンロード視聴はもし実現すれば、ダウンロード後1年間自由にコンテンツを見られるような方式になるかもしれないとのことだった。

なお、インターネットでの動画配信はユーザーが集中すると混雑して遅延したり停止するといった技術的な可能性もあるが、会場でデモを行っていた同社スタッフによれば、そうした問題が起こらないようにサーバーなどの設備増強を随時行っているとのこと。「昨年のブンデスリーガ開幕の際に一時そうした問題が起きてしまったが、Jリーグで同様のことが起こらないよう設備増強を進めている」とのことだった。

■スタジアムのWi-Fi整備など配信以外の取り組みにも注力

また、ジェームズ・ラシュトンCEOは、Jリーグ関連番組としてアメリカンフットボール「NFL」が行っている「NFLレッドゾーン」に類似したものを制作するアイディアを披露。同番組は各試合を横断で中継して各節で開催される全試合のタッチダウンシーンを見逃さずにチェックできるというもので、これと同様に開催されている全試合のすべてのゴールシーンをチェックできるようにするという。

なお、過去の会見でも明かされている通り、試合などの映像制作はJリーグが担当し、映像の著作権もJリーグが持つ。その映像に対する国内での放映権をDAZNが持つという契約で、実際の試合中継映像などはJリーグが各制作会社に依頼する形になる。著作権をJリーグが持つため、従来よりも柔軟な映像使用が可能になることで「かつてないほど多くのコンテンツをSNSやメディアを通して提供することができる。これはファンにとって朗報だろう」とした。

なお映像制作に関してDAZNは「我々が持っているヨーロッパでのサッカー中継等のノウハウを提供する」(水野氏)とのこと。「世界に配信しても遜色ない高品質な中継を目指している。そのためのカメラ増設や機材の変更だ」という。

試合ごとに映像品質にばらつきが出ないようにも留意すると説明

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