HOME > ニュース > <ヘッドホン祭>FiiO、新ハイレゾDAP「X1 2nd gen.」と新ポタアン「A5」参考出展

ビクタースタジオのモニターヘッドホンも

<ヘッドホン祭>FiiO、新ハイレゾDAP「X1 2nd gen.」と新ポタアン「A5」参考出展

公開日 2016/10/22 19:00 編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
フジヤエービック主催のヘッドホン/イヤホン関連イベント「秋のヘッドフォン祭 2016」が東京・中野サンプラザにて開催されている。本記事では、小柳出電気商会、ビクタースタジオ、BLUE EVER BLUE JAPAN/HDSS INTERNATIONAL、日本電子音響、SOUND WARRIORの出展内容をレポートする。

■小柳出電気商会

オヤイデ電気は、同社が展開するFiiOブランドの新製品として、ハイレゾDAP「X1 2nd generation」と、ポータブルヘッドホンアンプ「A5」を参考出展している。

X1 2nd generationは、2014年に発売された従来モデル「X1」の後継機にあたる製品。新しくBluetooth機能に対応しつつ、従来より筐体をスリム化していることが特徴となる。本体サイズは97W×55.5H×12Dmmで、質量は102g。内蔵メモリーは非搭載で、最大256GBまで対応のmicroSDカードスロットを1基備える。また、物理式だったスクロールホイールがタッチ式になったこともポイント。

X1 2nd generation。カラーはシルバーとブラックの2色

内部DAC ICにはTI社のPCM5242、オペアンプICにはISL 23291を採用する。従来モデルではハイレゾ音源は24bitまでの対応だったが、本機ではWAV/AIFFが192kHz/32bitまで対応した。もちろん192kHz/24bitまでのFLAC/ALAC/WMA/APEの再生も引き続き行える。また、Bluetoothコーデックは、aptXもサポートしている。

初代X1(左)と並べたところ

音声出力端子には、ヘッドホンとラインを兼用する3.5mmステレオミニを備えており、出力は90mW(16Ω)/70mW(32Ω)/8mW(300Ω)を確保。適応インピーダンスは16〜100Ωで、周波数帯域は5Hz〜60kHz(-3dB)となる。

出力端子は、ヘッドホンとラインを兼用する3.5mmステレオミニ

本体左側側面に電源ボタンなどを装備

一方のA5は、同社の従来モデル「E12」と「E12A」の後継機に位置づけられるモデル。高い駆動力を備えるヘッドホン向けのE12と、新日本無線製オペアンプを搭載したIEM向けのE12A、それぞれの特徴を引き継いだ新モデルとしてラインナップされる。

A5

実際にA5のオペアンプ+バッファーには、E12Aで高評価を得たという新日本無線の「MUSE02」+「LME49600」を採用している。その他のパーツも見直し、歪み率の低下を図りながら最大出力電圧の向上も実現している。

ヘッドホン出力は600mW(16Ω)/795mW(32Ω)/150mW(300Ω)で、最大出力電圧は19Vp-pを確保する。適応インピーダンスは16〜300Ω。周波数帯域は20Hz〜40kHzをカバーしている。SN比は115dB以下で、歪み率は0.002%以下(32Ω)。また、ベースブーストのON/OFF機能も装備する。ゲインは0dB/13dBの2段階で、クロストークは75dB以下としている。バッテリー容量は880mAhで、約180分の充電で約13時間持続する。本体サイズは124W×65.5H×14.5Dmmで、質量は169g。

なお、2機種とも発売日は未定。価格も決まっていないが、2機種とも従来モデルとそこまで変わらない値段設定になるとのことだ。

そのほか、オヤイデの3.5mm-RCAリケーブルも

同社が展開するRe:cord製品もアピールしていた


■ビクタースタジオ

ビクタースタジオのブースでは、同社とJVCケンウッドがコラボしたモニターヘッドホン「HA-MX100-Z(関連ニュース)」をフィーチャーした試聴デモを展開している。

HA-MX100-Zをフィーチャーした試聴デモブース

来場者が手持ちのプレーヤーを使ってHA-MX100-Zの試聴を行うことももちろんできるが、さらに“ビクタースタジオならでは”の展示も工夫。ハイレゾ配信サイト「HD Music.」で配信中のハイレゾ音源などを収めたiPadも会場に用意しており、ビクタースタジオのヘッドホンを使ってビクタースタジオ“直営”のサウンドを体験できるようにしている。

NIPPERくんマグカップとHA-MX100-Zのお得なセットも販売


■BLUE EVER BLUE JAPAN/HDSS INTERNATIONAL

BLUE EVER BLUEのブースでは、昨日発表されたばかりの新しいイヤホン「Model 1200EX」の試聴デモを実施している。

Model 1200EX

同社のトップエンドモデル「Model 1200」のスペシャルバージョンで、中音域の解像度や存在感を重視した専用チューニングを施している。内部には9.2mm口径のダイナミックドライバーを搭載しており、ボディには軽量特殊合金を使用する。さらに、専用チューニングにあわせて最適化したという、特許技術「HDSS(High Definision SOund Standard)」用のETLモジュールを2基搭載していることも特徴(関連ニュース)。

また、同じブース内にはこの特許技術「HDSS」を開発したHDSS INTERNATIONALも出展しており、ここではHDSS用のETLモジュール搭載イヤホンと非搭載イヤホンを聴き比べて、その効果を体験できるデモも実施している。

HDSS INTERNATIONALのデモブース。HDSS用のETLモジュール搭載イヤホンと非搭載イヤホンを聴き比べられる


■日本電子音響

日本電子音響は、同社のNIDEONブランドのヘッドホン交換ケーブルをメインでアピール。タッチノイズ対策を施し、性能を高めたという上位モデル「NMC-300」と、下位モデル「NMC-010」を参考出展し、ブース内ではそれぞれの比較試聴が行えるようになっている。NMC-300は受注生産で価格は10万円以上になる見込み、下位モデルのNMC-010は3万円程度でいずれも年末に製品化を目指している。

NMC-300

NMC-010


■SOUND WARRIOR

SOUND WARRIORのブースでは、コンシューマー向けのバランス対応ヘッドホン「SW-HP20」をメインにフィーチャーした試聴デモを実施している。

SW-HP20


日本電子音響製リケーブル

NOBUNAGA Lab.製リケーブル
同社の真空管バッファ付ヘッドホンアンプ「SWD-HA10」などと組み合わせたシステムを用意しているほか、リケーブルで音質を変えた楽しみ方も訴求しており、上述の日本電子音響やNOBUNAGA Lab.による専用リケーブルを参考出展している。NOBUNAGA Lab.製リケーブルに関しては3種類を用意しており、本イベントで来場者の反応を見て製品化を進める予定とのことだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE