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小型化で撮影現場での機動力を向上

キヤノン、4K/HDR対応の24型業務用モニター「DP-V2410」。「DP-V3010」もHDR対応へ

公開日 2015/04/08 13:06 編集部:小野佳希
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キヤノンは、4KやHDR表示に対応し、24インチという小型サイズによって撮影現場での機動力を高めた業務用モニター「DP-V2410」を10月に発売する。価格はオープンだが、200万円前後(税抜)での販売が予想される。また、すでに展開中の30型モデル「DP-V3010」(関連ニュース)も11月にアップデートし、HDR表示などに対応させる。

DP-V2410

被写体本来の色彩や輝度を保持したカメラデータ(LOGデータ)やST 2084に対応。これにより、HDR映像のモニタリングに対応した。HDRコンテンツの暗部から明部までのハイコントラスト・リッチ中間調のモニタリングを実現することで、撮影現場でSDR(スタンダードダイナミックレンジ)との比較確認や最終画質確認などができるようにした。

DP-V2410

さらに、ディベイヤーを内蔵。DP-V3010で必要だった外部ディベイヤー機器を用いずにRAW現像が行え、少ない配線で4K環境を構築できるようになる。

側面

24インチで約12kgと小型軽量なボディを採用。30インチの「DP-V3010」に比べ面積で約67%、質量で約50%と小型軽量にすることで、多様な撮影現場に対応できるよう機動性を向上させた。

ミニマムな外装構成とシンプルなデザインによってホコリがたまりにくく拭き取りやすくしたほか、キャリングハンドルも新たに設けるなどで耐候性と可搬性を向上。前面にはジョグダイヤルなども備えるコントローラー部を設けてスタジオやロケ等での操作性にも配慮し、脚部スタンドも2段階で位置を調整できるようにするなどで設置性も高めている。

本体にコントローラー部を装備

背面。キャリングハンドルも新たに設けた

RGB LEDバックライトとIPS液晶パネルを採用。ITU-R BT.709、EBU、SMPTE-CやDCI-P3はもちろん、次世代放送規格ITU-R BT.2020や、AMPASが提唱するカラーマネージメント規格ACESの伝送規格ACESproxyに対応している。

独自開発のディスプレイ用映像エンジンを搭載し、きめ細かな調整によって画面内の色・輝度ムラを防止するよう配慮。DP-V3010同等の高精度なユニフォーミティ(均一性)を実現したという。そのほか、RGB各色の濃淡を1,024段階で表現する10bitパネルと前述のディスプレイエンジンの採用によって、正確な階調表示が可能だともしている。


DP-V3010のアップデートは、11月より無償提供を開始予定。アップデートにより、HDR表示やACESproxy(ACES System ver 1.0)に対応するなどする。

また、ITU-R BT.2020色域の映像確認機能も向上。Canon Log2にも対応するほか、映像制作における作業効率を向上させる各種機能の追加も行う予定だとしている。

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