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全音源を192kHz/32bitアップコンバートも

ケンウッド、業界初のハイレゾ対応カーナビ“彩速ナビ Type Zシリーズ”

公開日 2015/02/04 17:23 ファイル・ウェブ編集部
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加えて、従来のバスブーストを改善し「低音楽器のみ持ち上げ、ボーカルは持ち上げない」といった低音補正を3段階で調整できる「ミュージックバスブースト」機能や、小音量時に不足する低音と高音を補正する「ミュージックラウドネス」機能なども搭載。走行速度とAV音量に連動してリアルタイムに音質を自動補正する「Drive Equalizer+」を搭載し、同機能の効果を9段階で調整できるほか、音場を「チャーチ」「ライブアリーナ」など6種類のホールシミュレーションから選択して設定することもできる。

イコライザー画面

各種音楽関連機能の設定画面

DSPには、オーバーサンプリングや音質調整といったオーディオ信号処理を高速、高精度に行うというAKM製トリプルコア浮動小数点演算DSPを採用。ジッターレス信号処理システムも新たに採用したほか、クルマ特有の電源の揺れに対応し、安定した信号伝達を実現する、新・独立中点回路システムも採用している。

高精度のクロックで音楽波形を整えることで音質改善を図る「サンプリングレートコンバーター(SRC)」を搭載。ハイビットにリサンプリングすることで、滑らかで正確な音楽波形を実現し、より原音に忠実な再生を可能にするとしている。

そのほかナビゲーション部とオーディオ部を、シャーシ段階で完全に分離した無干渉セパレートシャーシ構造を採用。ナビ筐体の天板部分はクロス構造によって共振抑制を図っており、これらによっても高音質化を狙っている。

発表会で流れたプロモーションムービーでは、キャッチコピーを“縦読み”して“ハイレゾ”という言葉を埋め込むような演出も

■Wi-FiやBluetoothでスマホ等からのワイヤレス音楽/動画再生も

ハイレゾ対応や高音質化機能以外では、Wi-Fiに対応。付属のUSB Wi-Fiアダプタにより、Wi-Fi対応スマートフォンやモバイルルーターをアクセスポイントにして、さまざまなDMS(デジタルメディアサーバー)機器から本機にワイヤレス接続が可能。それぞれの機器に収録されている音楽や動画を本機で再生でき、スキップ、サーチなどの操作も行える。

なお、Wi-Fiでは本機とスマホをテザリングで接続することで「KENWOOD Drive Info.」が使用可能。インターネット上のさまざまなコンテンツと連携し、開通予定道路情報データ、オービスデータのダウンロード機能なども利用できるようになる。

地デジチューナーは、OFDM復調ICの採用や、専用シールドでデジタル基板からの放射ノイズ漏れを排除するなど、車内外のさまざまなノイズを抑えるよう配慮。電波が弱くてもクリアな地デジ放送を受信できるようにしたという。

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