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シーメンスからは補聴器新モデル

オンキヨーとシーメンス、音響製品を共同開発 − フィット感高めたスポーツイヤホンを来春発売

公開日 2014/11/11 16:23 ファイル・ウェブ編集部
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さらに、特定の周波数帯を効果的に増幅するというアコースティックレゾネーターも搭載。これにより「低域が出ながら、かつ、マスクされない高域を実現する」という。

6mmダイナックドライバーとアコースティックレゾネーターを搭載

また、保護等級などは未定だが防水仕様を採用する予定。そのほか2種類のカラーバリエーション、およびiPhone等Apple製品のコントロール機能を搭載した、通話も可能なモデルも用意するという。

製品概要

両社では、「今後も緊密な関係を構築することで、両社の協業体制をさらに強化し、今後需要拡大が見込まれる全てのユーザーに最適化した『オーダーメイド』の概念を採り入れた音響製品や高齢化社会に対応する、デジタルヘルス関連市場も見据えた新規ビジネス分野の開拓と製品開発を両社で推進していく」としている。

■アスリートが本当に満足できるイヤホン“3つの条件”

オンキヨー代表取締役副社長の中野宏氏は、「通常、ヘッドホンは音楽を聴くためのものであり、一日中着けているような想定でフィット感を考えているわけでもない。一方、補聴器は一日中着けていることが多い。そこで、シーメンスが補聴器で培ってきた、そのフィット感を音響製品にも利用させていただきたいとお願いした」とコメント。今年6月に業務提携を発表してからここまでの背景を語った。

オンキヨー 中野副社長

製品についての説明を担当した浜田氏は、「提携以来、2社らしいものとはどんなものなのかという議論を重ねてきた。両社とも音にまつわる会社ということで、議論が盛り上がって無数のアイディアがでた」とコメント。そうした議論のなかから今回のイヤホンが誕生したと紹介する。

オンキヨー 浜田氏。「シーメンスのCOOLを見たときに“これだ”と思った」とコメント

「SIEMENS COOL」(右上)をベースに開発。シーメンスが蓄えた膨大な耳型データでのテスト(右下)も重ねてフィット感の向上を図っている

そしてスポーツイヤホンを開発するにあたり、「実際に調査したところ、本当にアスリートが満足しているものはないのではないかという想いを抱いた」と説明。真にアスリートが満足するスポーツイヤホンの条件として「音質」「装着性」「快適な装着性の保持力」という3点を挙げ、「いろいろ調べてみると、運動時間の平均は約1時間ほどということが分かった。その1時間の間、快適な装着性が保たれることが必要だと考えた」と言葉を続け、開発中のモデルがそうした条件をクリアするものであるとした。

そして「まさに両社の協業でしかできなかった新時代のスポーツヘッドホンだ」とコメント。製品に自信を見せた。

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