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銀座ソニービルで3月19日〜4月13日開催

ソニーのラック型4Kプロジェクターを体験できる「Life Space UX Exhibition」レポート

公開日 2014/03/18 18:09 ファイル・ウェブ編集部
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■食卓をタッチスクリーンにできる「テーブルトップスクリーン」なども

またリビング内には、食卓全体を大きなタッチスクリーンディスプレイとして使用できる「テーブルトップスクリーン」も公開している。

「テーブルトップスクリーン」を楽しむイメージ

食卓の上の照明に、プロジェクション機能とセンサー機能を搭載する

これは、食卓の照明にプロジェクション機能とセンサー機能を搭載し、その照明から高品位な映像をテーブルに投影するシステム。センサー機能でテーブル上の手の動きを検知して、投写した映像と連動したタッチ操作が行えるようにしている。実際の使用時には、インターネット接続にも対応し、オンライン上の写真や映像などのコンテンツを家族みんなで楽しく視聴することができるようにするイメージだという。

また、ライト一体型プロジェクターのデモも行われていた。これは、天井の照明にプロジェクション機能を搭載する超短焦点プロジェクターで、天井に様々な映像を投影することができる。既述のラック型「4K超短焦点プロジェクター」と同じ技術を搭載している。

ライト一体型の超短焦点プロジェクター「天井プロジェクター」


リビングの天井には、4つのプロジェクターを使用して、横1.6m×縦90cmの映像を投影

寝室の天井には、2つのプロジェクターを使用して1.1m角の映像を投影
今回のイベントでは、リビングの天井に4本のプロジェクターを使用して横1.6m×縦90cmの映像を投影するデモと、寝室の天井に2本のプロジェクターを使用して1.1m角の映像を投影するデモを実施していた。シーンにあわせて様々な楽しみ方が可能で、例えばラック型「4K超短焦点プロジェクター」や「テーブルトップスクリーン」と連動した映像を投写して楽しむといったこともできる。

「4K超短焦点プロジェクター」「天井プロジェクター」「テーブルトップスクリーン」で連動した映像を投影することも

そのほか、鏡と情報端末が一体型となった「ミラーディスプレイ」も公開していた。ただの横長の鏡としても使用できるが、タッチ操作に対応しており、必要なときにはインターネット接続して様々な情報を取得することができるというものだ。

鏡と情報端末を一体型にした「ミラーディスプレイ」

いずれのシステムも開発中で、具体的な提供形態などは明言されていないが、ソニーでは普段の生活空間の価値を大きく広げる技術提案としてアピールしている。

■ユーザー1人1人のスタイルによって居住空間の価値が無限大に広がる「Life Space UX」

なお今回のプレス向けツアーでは、同社TS事業準備室 チーフコンスーマーエクスペリエンス プロデューサー 斉藤博氏によって新コンセプト「Life Space UX」についての概要が語られた。

「Life Space UX」について説明する斉藤氏

斉藤氏によれば、「Life Space UX」を一言でいうと「空間そのものを活用して、新しいユーザーエクスペリエンスを創出するもの」。ここで言う“空間”とは、壁や天井、机など元から居住空間に存在するもののことだ。従来のように「作られた製品を空間の中に足す」のとは異なり、「壁や天井など元々空間に存在するものを活用して楽しむ」ことで、新しいユーザー体験の創出を目指している。

「Life Space UX」とは、「空間そのものを活用して、新しいユーザーエクスペリエンスを創出するもの」

この新コンセプトの発想について斉藤氏は、「まず、空間そのもののあり方を考えた。居住空間にある様々なものが目に飛び込んできて、それらを使うことによって新しい体験を生み出せるのではないかと思った」と説明。「空間にあるものを使うことによって、ものすごいポテンシャルが生まれることに気付いた」と語った。

斉藤氏は「Life Space UX」が持つポテンシャルを「理想の佇まいの実現」「機器の制約からの解放」「場の特性を生かした体験の創出」と大きく3つ挙げた。

「Life Space UX」が持つ3つのポテンシャル「理想の佇まいの実現」「機器の制約からの解放」「場の特性を生かした体験の創出」

1つ目の「理想の佇まいの実現」については、元々エンターテイメントを楽しむための機器は機能性・設置性・デザイン性などの各要素を同時に成立させることが難しい場合が多い。しかし「Life Space UX」の思想では、居住空間をそのまま使うことによって、エンターテイメントの機能性をしっかり確保しながら生活空間としての導線も確保できる、より良い“理想の佇まい”の実現をするとしている。

2つ目の「機器の制約からの解放」については、「テーブルトップスクリーン」に代表されるような、居住空間にある家具をそのまま使用することで、デバイスの大きさに制約されずに自由にエンターテイメントを楽しむことができるスタイルをさしている。

また、これらのスタイルについては、ユーザーそれぞれの生活空間にあわせた多様な楽しみ方が生まれる可能性がある。これが3つ目の「場の特性を生かした体験の創出」で、これについて斉藤氏は「様々なユーザーのイマジネーションを掛け合わせることで、居住空間の価値が無限大に広がっていく」とアピールした。

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