NTT-ATがSDK販売を開始

NTT、「HEVC」準拠のエンコードエンジンを開発

ファイル・ウェブ編集部
2013年08月08日
NTTは、次世代ビデオコーデック「HEVC」に準拠した圧縮ソフトウェア(エンコードエンジン)を開発。HEVCソフトウェアコーデック開発キット「HEVC-1000 SDK」を本日8月8日よりNTT-ATから販売開始した。

「H.265/HEVC」(High Efficiency Video Coding)は、「H.264/MPEG-4 AVC」の後継規格で、MPEG-4 AVC半分程度のビットレートで同等の画質を実現できることが特徴。

NTTは独自に開発した技術により、最大で約2.5倍の世界最高レベルの圧縮性能を実現。これにより、同等画質であれば、従来よりも動画のデータ量を最大で60%削減(H.264比)することが可能になった。同社では「現在、モバイルなどで急増している“動画トラフィック”の増加を抑制し、通信事業者の設備投資コストを抑えることが可能となるほか、従来と同じネットワーク帯域でも、より高精細な映像コンテンツの閲覧が可能となり、LTEでの高画質映像の配信やIPTV等での4K映像配信の発展が期待できる」としている。

また、IPTVなどで高画質な映像を安定して配信する独自の制御技術を組み合わせるとともに、独自の高速圧縮技術によりフルHDの映像をコンテンツ再生時間の5倍程度の時間で圧縮することが可能。さらに、今後の映像配信サービスの市場拡大を見据え、4Kおよび8K向けのMain 10 Profileも対応させた。

映像の圧縮は、画像を圧縮の基本単位である正方形のブロックに分割して処理する。圧縮能力が高いHEVCは、H.264と異なり複数のブロックサイズが許容されており、ブロックに対して複数の圧縮モードが用意されていることから、全てのブロックで圧縮モードの選択を行うと膨大な演算時間がかかる。

そこでNTTでは、画面内の類似性や位置関係といった相関を利用することで、画質を維持しながら高速選択を可能とする独自の選択技術(ブロックサイズ選択およびモード選択技術)を開発した。

NTT-ATでは、こうした符号化技術をHEVCソフトウェアコーデック開発キット「HEVC-1000 SDK」として商品化。本エンコードエンジンが生成するストリームを再生するためのデコーダーエンジンを独自開発し、エンコーダーとデコーダーがセットになったソフトウェアコーデック開発キットとして販売する。これにより、専用のハードウェア端末を準備することなく、簡易にシステム構築が可能だとしている。

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