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5月30日から「NHK技研公開 2013」で発表

NHKと三菱電機、世界初のSHV対応HEVC符号化装置を共同開発

2013/05/09 ファイル・ウェブ編集部
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日本放送協会(NHK)と三菱電機(株)は、世界初となるスーパーハイビジョン対応のHEVC(H.265)エンコード装置を共同開発した。

共同開発されたHEVC(H.265)エンコード装置。外形寸法は431W×312H×496Dmm

HEVC(H.265)は今年国際標準化される最新映像エンコード方式。既存のエンコード方式であるH.264/MPEG-4 AVCの約2倍、現行のデジタルハイビジョン放送で使用しているMPEG-2の約4倍の圧縮効率を実現するのが特徴となる。

今回の開発では、大容量のスーパーハイビジョン映像を横方向の短冊状に17分割し、それぞれの領域でのエンコード処理を並列化することにより、SHV映像をリアルタイムでエンコードすることを可能としたという。エンコード処理に必要な、移動する物体の速さや方向といった動き情報を複数の領域間で共有することで、これまで課題であった分割した領域のつなぎ目の画質劣化を抑制しているとのこと。

試作されたHEVCエンコード装置での並列符号化処理のイメージ

フレーム周波数は60Hz、色差形式は4:2:0、入出力・符号化階調は10bit。

なおこの研究成果は、5月30日から6月2日まで開催される「NHK技研公開 2013」にて発表される。

今後両社は、スーパーハイビジョンの特徴のひとつであるフレーム周波数120Hzのリアルタイムエンコードの実現に向けても研究開発を進めていくとのことだ。

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