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レコーダーやヘッドホンなどについても言及

液晶テレビ「上半期No.1メーカー」はシャープ − BCNがデジタル家電市場ランキングを発表

公開日 2012/07/24 18:37 ファイル・ウェブ編集部
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(株)BCNは、デジタル家電分野などにおいて2012年上半期(1月〜6月)に最も販売数量が多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。

PC・デジタル家電市場全体のトピックとしては、地デジ化特需の反動で販売金額前年比で32.2%減、特に薄型テレビ市場は販売台数で前年同期比で57.6%減と大きく落ち込んだ。この市場縮小は更なる安売り合戦を誘発し、12年の春までは多くの製品アイテムが大きな単価下落の波に苛まれてきたという。

ただしここに来ていくつかのアイテムで単価下落が止まりつつあり、特にゆり戻しの動きが顕著なのは液晶テレビ。3月の4万1600円をボトムに税抜き平均単価(以下同)が急反転し6月現在で4万8500円と5万円台に近づく動きを示している。レコーダーも同様に単価が上昇しはじめた。またこの1月に1万3300円まで下落したレンズ一体型デジタルカメラも、5月以降1万7000円台に回復してきた。

震災やタイの洪水といった、デジタル家電業界に大きなダメージを与えた自然災害の影響も徐々に癒え始め、単価下落も一巡。「12年下半期に向け、新たな製品価値の創造に向けたフェーズがスタートしているといえるだろう」としている。

液晶テレビのメーカーシェアは、40インチ以上、40インチ未満ともにシャープが1位。なお、同社は40インチ以上の大型モデルへのシフトを進めており、画面サイズ帯別の販売台数構成比に変化が起きている。今後は、大画面化以外の軸で単価UPをどう実現するかが、テレビ市場のポイントになるだろうとしている。

スマートフォンは、アップルが25.8%のシェアを獲得し、2位のソニーモバイルコミュニケーションズに9.8ポイント差をつけ、上半期で1位を獲得。なお、携帯電話に占めるスマートフォンの販売台数比率は12年上半期に73.0%まで達した。

デジタルカメラは、6月時点でのレンズ交換型デジタルカメラの販売台数前年同月比は29.4%増と好調。昨年のタイの洪水による影響がほぼなくなり、震災の影響で、昨年リリースできなかった新製品が今年に入って矢継ぎ早に登場したことなどで、活況が続いているという。

主なAV機器ジャンルでの数量シェア1位メーカーは下記の通り。そのほかの詳細はこちらで確認できる。

(アイテム名/メーカー名/数量シェア)

・液晶テレビ(40インチ以上):シャープ(47.5%)
・液晶テレビ(40インチ未満):シャープ(29.8%)
・プラズマテレビ:パナソニック(89.3%)

・BDレコーダー:パナソニック(31.1%)
・BDプレーヤー:パイオニア(31.8%)

・プロジェクター:セイコーエプソン(58.9%)

・サラウンドシステム:ヤマハ(19.7%)
・ヘッドホン/イヤホン:オーディオテクニカ(27.3%)
・携帯オーディオ:ソニー(54.0%)

・スマートフォン:Apple Japan(25.8%)
・タブレット端末:Apple Japan(60.8%)

・デジタルカメラ(レンズ一体型):キヤノン(16.2%)
・デジタルカメラ(一眼レフ):キヤノン(59.8%)
・デジタルカメラ(ミラーレス一眼):オリンパスイメージング(30.7%)
・デジタルビデオカメラ:ソニー(33.9%)

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