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2012年夏モデルから順次搭載

シャープ、スマホ向け新UI「Feel UX」発表 − クラウド型健康管理サービスとの連携も

2012/06/18 ファイル・ウェブ編集部
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■「ラインナップを揃えるだけではグローバルパワーには勝てない」

「Feel UX」の導入にあたり、同社ではメディア向けの発表会を開催。同社 通信システム事業本部グローバル商品開発センター副所長 兼 プロダクト企画部長の河内厳氏が出席し、同社のスマートフォン戦略を語った。


河内厳氏
河内氏は、まずスマートフォン市場について「2012年上期はフィーチャーフォンからの乗り換えがますます進む」とし、この段階でスマートフォンに移行する安定志向のユーザー層には家電などでシャープ製品を使っているユーザーが多く含まれていると分析。そうしたユーザー層も考慮し「お客様の指向性や目的に合わせた幅広い商品群をラインナップ」「最新技術の惜しみない投入だけでなく、お客様の視点にたった新しいユーザー体験を提供」という2点を基本テーマにしたと説明する。


安定志向のユーザー層にもスマホ乗り換えの波がきていると分析
そして「Feel Logic」というコンセプトワードの下、無機質なスマートフォンを人の感性に近づけるための心遣いを追求したと説明。その一環として、ユーザーがやりたいことに最短でたどり着ける操作感や、使っていることすら忘れてしまうような軽い操作感を求め「Feel UX」を開発したとコメントする。


Feel UXのロゴ
また、「ラインナップを揃えるだけではグローバルパワーにはまだまだ勝てないと思っている」と、世界的な戦略を考えての選択であるともコメント。「グローバルに通用するUIを開発しようとパートナーを探したところ、我々の気持ちに賛同いただけてFrog社と共同開発することになった」と語った。

共同開発にあたったfrog社は、サンフランシスコを拠点にデザイン支援を世界規模で行っている企業。ソニー、アップル、ディズニー、HP、マイクロソフトなどを顧客に抱えており、発表会に出席したVice President of Creative,Software InnovationのPaul Puge(ポール・ピュー)氏は、「新たにシャープを顧客に迎えられて大変うれしく思っている」とあいさつした。


ポール・ピュー氏
ポール氏は「これまでのスマートフォンはメーカーの考えるユーザー体験をAndroidの内部、あるいは上層部で加えたものだった。今回のプロジェクトでは、デバイスが持つすべての可能性をユーザーがもっと簡単に引き出せる統合的なエクスペリメントを創造しようとした」とコメント。

ユーザーを観察した結果、「デバイスのロック画面には端末を印象づけるための多くの可能性、一般的なタスク機能ために利用できる豊かなポテンシャルがあると気付いた」と語り、「ウェルカムシート」を含むFeel UXを生み出した背景を説明した。

そして「スマートフォンの世界も一見すると標準化の様相を呈しているが、グローバルなスマートフォン革命はまだ始まったばかり」とコメント。「Feel UXはこの種類のイノベーションにほかならない」とし、「Feel UXには明確な目的があり、これまでになかった、ある種の人間性をテクノロジーにもたらすものだ。日本中の方々に手にとっていただける日を心待ちにしている」と述べた。

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