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IGZO液晶へのシフトなどで改善図る

【更新】シャープ、通期業績を約2,900億円の赤字へ下方修正 − 液晶テレビの落ち込み影響大

公開日 2012/02/01 15:53 ファイル・ウェブ編集部
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■2011年度第4四半期は液晶事業構造改革を強力に推進

来期に向けた業績改善対策としては、財務体質の改善やAV事業・国内営業体制の構造改革など4つが挙げられた。


第4四半期の業績改善対策
なかでも「今期の大幅下方修正に至った最大の理由」と片山社長がキッパリ言い切る液晶事業については、構造改革推進をさらに強力におこなう構え。大型液晶については60V型以上の大型液晶へのシフトや生産体制の最適化、モバイル液晶についてはIGZO液晶など独自技術による強化などを行い、今後の収益改善を確実なものにしていくという。

亀山第2工場は、今後IGZO液晶生産へ推移。「着実な転換を行っていく」(片山社長)。また堺工場は、しばらく生産調整を実施。その間を利用して、今後の需要増が見込まれるIGZO液晶生産ラインの導入も検討していることも明らかになった。

「液晶のシャープ」をアピールしてきた同社の大幅な業績落ち込み原因が「液晶」であったことについて、片山社長は「非常に残念」と語る。

「液晶パネルはコモディティ化し、液晶テレビも価格・需要が落ちている。何とかソフトランディングしようと努力したが、想定以上の落ち込みだった。今後はIGZO液晶へのシフト、大型液晶への移行など、構造改革の加速が必要と考えている」と締めくくった。

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