MHL/InstaPrevueも訴求

<CES>Silicon Image、96/24マルチch音声を無線送信する「WiSA」などデモ

AV REVIEW編集部:長濱行太朗
2012年01月13日
HDMIなど様々な伝送規格の開発で知名度の高いSilicon Image。2012 International CESの同社ブースでは、様々な規格のデモ機を出展していた。本稿ではその中でも、話題性の高い映像/音声の伝送規格についていくつか紹介していこう。

■モバイル端末とテレビをつなぐ映像伝送「MHL」

MHLは、HDオーディオ/ビデオの接続規格。HDMIでは映像や音声、CECなどの信号を19ピンで伝送していたが、MHL Technologyの規格に沿ったケーブルでは、わずか5ピンでHDMIに近い信号の伝送が可能となる。

MHL Technologyの規格に沿った機器間であれば、映像の出力が可能

HDMI変換コネクターも発売している。コネクターを使用すればHDMI-MHLのケーブルを持っていなくても変換できる

今回ブース内では、スマートフォンで映した映像をテレビ側へ出力するデモを行っていた。映像の伝送に遅延は感じられなかった。なお当然だが、テレビとスマートフォンが同じブランドでなくても、MHLは互換性を確保する。スマホ内に保存した動画の出力も可能で、1080p/30fpsまでの動画出力に対応する。

3D映像もサイドバイサイドのものであれば伝送可能。また、テレビへ出力された映像の操作を、テレビ側のリモコンで行うこともできる。接続している間の、モバイル機器の充電にも対応している。

モバイル機器に保存している3D映像もMHLで伝送できる。デモンストレーションでは、サイドバイサイドの映像を伝送した

モバイル機器で出力されている映像をテレビ側に出力した後、テレビ側のリモコンで操作できる。モバイル端末内のデータの選択も可能だ

■注目のワイヤレス伝送技術「WirelessHD」「Wireless 7.1ch Audio Technology」

同社はワイヤレス伝送の規格でも様々な試みを発表している。「WirelessHD 」規格の送受信アダプターを使えば、モバイル機器の映像を遅延や圧縮なしでテレビ側に送ることができる。モバイル端末内のゲームの映像をテレビ側に出力しても、伝送の遅れがなく、モバイル端末で操作している内容をリアルタイムに映し出せる。

モバイル端末のゲームをテレビ側に出力した操作しているところ。瞬時の動きが必要になるレーシングゲームなども遅延がないため、テレビ側に瞬時に反映される

今回発表したキットはバージョン3となり、バージョン2よりもさらに小型化した。現在WirelessHD規格は、エプソンのプロジェクターや、ソフトバンクの伝送アダプターなどにも活用されている。

今回発表したバージョン3のキット。送信側と受信側に分かれている。バージョン2よりもさらにコンパクトなサイズとなった

ワイヤレス伝送の規格ではこの他にも、Wireless Speaker and Audio (WiSA) Associationがプロモートしている、ワイヤレス音声伝送用技術がアピールされていた。

スピーカーからの信号の受信や音声の送信を行う送受信機

スピーカー側から信号の送信ができ、スピーカーの位置を把握できる

WiSAでは、スピーカーのひとつひとつに、ワイヤレスで音声信号を受信できるチップを搭載。7.1chまで拡張が可能で、96kHz/24bitまでの音声信号に対応する。別筐体の送受信機についたアンテナに、スピーカーから信号を飛ばすことで、送受信機がスピーカーの位置確認を行え、その位置情報をもとにして、音のスイートスポットを変更することもできる。

■HDMIの信号切替を映像表示できる「InstaPrevue Technology」

InstaPrevueの規格は今回のCESで発表されたオンキヨーのAVアンプに採用されている

そのほか「InstaPrevue Technology」規格についてもアピールされていた。本規格を使用することで、HDMIソースから伝送されている内容をディスプレイ側に映像で映し出すことができる。

テレビ側に各HDMIからどのような信号が来ているかを映像で表示することが可能となった

具体的には、従来までHDMIの信号切り替えの表示は「HDMI 1」「HDMI 2」など、文字での内容でしか伝えられなかったが、この規格によりディスプレイ側にHDMIからどのような映像信号が来ているかを映像として表示することができる。

ちなみにこのInstaPrevueと先述のMHL技術は、今回のCESでオンキヨーが発表したAVアンプにも採用されている(関連ニュース)。

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