WOWOWもスタチャンも3ch HD化 − 10月1日からBSデジタルはどう変わるか

WOWOWとスター・チャンネルに共通しているのは、ともに10月1日以降、BSデジタルでは3チャンネル体制となり、すべてHD放送になるということだ。

■WOWOWはプライム/ライブ/シネマの3チャンネル構成に

まずWOWOWの場合、現在のBS 191chが「WOWOWプライム」という名称になり、これに「WOWOWライブ」「WOWOWシネマ」を追加した3チャンネル構成になる。3チャンネルともHD画質で、しかも24時間放送が行われる。

WOWOWプライムは、最新の海外ドラマやオリジナルドラマ、ドキュメンタリーなどが中心のチャンネル。毎週10本の、日本初公開の新作ドラマを提供するという。さらに平日夜は、毎日2時間無料放送を行うのも特徴で、これにより未加入の視聴者に対してWOWOWをアピールする役割も担っている。このような狙いもあってか、字幕ではなく吹き替え中心の編成になる予定だという。

新たに追加されるのはWOWOWライブで、スポーツ番組や音楽ライブを中心に編成。特に、WOWOW独占の番組なども積極的に用意していく考えだ。

WOWOWシネマも新たに追加されるチャンネルで、その名の通り映画専門チャンネルだ。年間約1,400本の映画を放送し、うち初放送が約800本というボリュームになる予定で、「新規枠」を設けることで、提案型、双方向型の編成を具体化したい、としている。また毎日夜9時から映画を放送開始するという編成とすることで、様々な特集編成を連日続けて視聴する、といったニーズにも応えている。

■スター・チャンネルも3ch化。日本語吹替え専門チャンネルも

映画専門チャンネルのスター・チャンネルも、10月1日から3チャンネルHD体制へ移行する。名称は「スター・チャンネル1」「スター・チャンネル2」「スター・チャンネル3」とシンプルだ。現在のBS 200chが「スター・チャンネル１」となり、2と3が追加されることになる。

もちろん、各チャンネルごとに特色が異なる。スター・チャンネル1は「誰もが知っている最新作・名作をお届けするメガヒット・チャンネル」がコンセプトだ。

スター・チャンネル2は、俳優や監督、人気ジャンルなどバラエティ豊かな切り口の“映画特集”を中心にした編成で、初心者も映画マニアも、ともに楽しめる内容になるという。

スター・チャンネル3はユニークで、洋画ヒット作、話題作の“日本語吹替え版”を毎日提供する、日本で唯一の「日本語吹替え専門チャンネル」になる。と言っても特に子供向けの作品ばかりではなく、大人向けのものも含め、多彩な作品が用意されるという。字幕作品の場合、画面に集中しないと内容がしっかり理解できない場合もあるが、吹き替え版ならよりライトに映画を楽しむことができるだろう。

なお、現在BSデジタル＋スカパー! e2で提供している「スター・チャンネル クラシック」は無くなるが、クラシックでカバーしていた映画は、スター・チャンネル1と2で放送するという。

ちなみにBSデジタルのスター・チャンネルの契約は、これまで通りスカパー! e2を通して行うことになる。