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リビングのテレビの映像を、寝室や外出先でも自由に楽しめる!

【CES】米スリングメディア社のインターネット映像転送システム「Slingbox」に注目 − 日本でも2月から販売開始

2011/01/08 ホームシアターファイル編集部・平野勇樹
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セントラルホールにブースを設けた米スリングメディア社。日本にも今年2月から上陸!
セントラルホールにブースを設けたスリングメディア社は、米国2004年に設立された新進気鋭のメーカー。同社のインターネット映像転送システム「Slingbox」は本国でエミー賞を獲得するなど高い評価を得ており、2011年2月上旬から、日本国内でも販売が開始されることになった。

このシステムがあれば、普段リビングで観ているテレビの映像が、寝室や外出先でも自由に楽しめるようになる。以前、ソニーから発売されていた「ロケーションフリー」と同じ発想で、インターネットや携帯電話の回線でも、安定して美しい画質が得られるのが特長だ。

左がSlingboxSOLO、右がSlingbox PRO-HD


Slingbox SOLOの端子部

Slingbox PRO-HDの端子部
その秘密は同社独自の技術「SlingStream」にある。これは無線LANや携帯電話回線など、利用している帯域に応じて、自動的に映像の圧縮率を変化させて送信する機能だ。

ちなみに最新のハードウェア「Slingbox PRO-HD」では、ハイビジョン映像の伝送も可能となっている。日本での販売価格はオープンだが34,980円前後での実売が予想される。会場では映像グレードをSDに落としたコンパクトな新製品「Slingbox SOLO」も展示されていた。スマートフォン向けとしてはこちらでも十分な高画質が得られる。イーフロンティア橋本氏によると、こちらは日本国内での展開は未定とのこと。

設定を終えたら、再生は至ってかんたん。パソコンで観る場合には、専用の再生サイト(http://watch.slingbox.com)へ接続するだけ。スマートフォンなどで観る場合には専用アプリケーションをダウンロードすればよい。iPhone/iPadやAndroidケータイにもすでに対応済だ。なお、回線状況をディスプレイでも確認することができる。

iPhoneやGalaxy Tabなど向けにアプリも用意し、タッチパネルで操作できるようになる

モニターで映像を観る場合、リモコン本体が表示されるので、これを操作すればよい。リモコンのデータは日本国内の製品も含め、スリングメディア社がデータベース化しているという


スマートフォン(iPhone 4)での表示例

タブレット端末(iPadおよびGalaxy Tab)での表示例
再生や一時停止といった操作はもちろん、録画予約などの機器の操作はインターネット経由でおこなえる。リモコンから電源のON/OFFも可能なため、テレビなどの電源を常に入れておく必要はない。

回線状況をディスプレイでモニターすることも可能だ

地デジ完全移行を控え、スマートフォン隆盛の今年、ぜひ「スリングメディア」の動向にも注目したい。

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