3Dやハイフレームレート動画の品位が向上

ソニー、3ms以下の高速応答を実現する新液晶配向技術「Hybrid FPA」を開発

ファイル・ウェブ編集部
2010年12月01日
ソニー(株)は、3ms以下という高速応答を実現する、新たな液晶配向技術「Hybrid FPA(Field-induced photo-reactive alignment)」を開発した。

FPAとHybrid FPAの構造概念図

ソニーは今年5月、VA液晶をベースに、液晶分子に予め傾き(プレチルト)を付与して応答速度を高める「FPA」配向技術を発表した。FPAでは、独自開発した配向膜を使って、プレチルト付与時に電圧を印加しながらUV光を照射し、配向膜によりプレチルトを保持するという手法を採っている。

今回開発したHybrid FPAでは、片側の基板の配向膜のみにプレチルトを保持させる。これにより液晶応答速度の向上が図れ、従来難しかった電圧オフ時の液晶応答速度の大幅な向上と高コントラストが実現できたという。

Hybrid FPA技術を用いた試作品では。3ms以下の高速応答を実現。同社ではこの技術により、3D映像やハイフレームレート動画などの画質向上が図れるだけでなく、パネル製造時や長期間使用時の品質安定性、製造工程・処理時間の短縮による生産性向上なども期待できる、としている。

今後ソニーは、JSR(株)と配向膜材料について共同開発を進め、早期実用化を目指していく。

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