カシオ、新“EXILIM”2機種を発売 − 新機能「HDRアート」や「ハイブリッドGPS」を搭載

■屋内でも位置情報を測位する“旅カメラ”「EX-H20G」は観光スポット情報も内蔵

同社のデジタルカメラとして初めてGPSを内蔵したモデル。GPS機能とモーションセンサーによる自律測位を組み合わせた「ハイブリッドGPS」を搭載している。また、本機も画像処理エンジンには新開発の「EXILIM ENGINE HS」を採用している。

総画素数1,448万画素の1/2.3型正方画素CCDを搭載し、有効画素数は1,410万画素。広角24ミリからの光学10倍レンズを搭載している。また、画質劣化を抑えてズームできる「プレミアムズーム（シングル超解像）」も搭載しており、光学ズームと併用することで、最大15倍まで1,410万画素の画質を保ったままズームできる。記録媒体にはSD/SDHC/SDXCを採用している。

なお、「プレミアムズーム」は前述のEX-ZR10が4枚の画像から最適な部分を選んで1枚に合成する「マルチ超解像」であるのに対し、本機は「シングル超解像」を採用。1枚の画像を解析してカメラ内で自動補正を行う。

「ハイブリッドGPS」の搭載により、デジタルカメラで初めて自律測位を実現した点が大きな特徴。3軸の加速度センサーと3軸の方位センサーを活用し、独自のアルゴリズムにより、GPS衛星からの信号が届かない屋内でも連続した位置情報を取得する。そして、再び屋外に出た際にはGPS衛星から受信した正確な位置をもとに屋内での位置情報を補正。どこでも即座に位置情報を測位できるようにした。

なお、GPSはカメラ未使用時と電源ON時、電源OFFで持ち歩き時など、状況に応じた測位タイミングや電力制御を行なう。これにより、高精度かつ素早い位置測位を少ない消費電力で可能にした。

もちろん撮影した写真に位置情報を付加し、Google Mapなどに表示可能。日時に加えて撮影した場所の地名情報を写真に表示・印刷することもできる。なお、カメラの電源をOFFにして移動した行程も軌跡として記録可能だ。

また、約100万件の地名データベースを内蔵し、撮影場所の地名情報を画面に表示可能。さらに、世界約140都市と日本12都市の詳細地図を含む全世界の地図データを収録するほか、世界の著名な観光地の撮影スポット約1万点の写真も収録。現在位置から観光スポットまでの直線距離を表示する機能も備えるなど、旅行での使用を強く意識した様々な機能を搭載している。

そのほか、撮影シーンに応じてカメラが設定を自動判断する「プレミアムオート」や「ダイナミックフォト」も搭載。また、1,280x720（30fps）での動画撮影にも対応している。

本機もモニターには3.0V型のTFTカラー液晶を搭載。HDMIミニ出力やUSB、AV出力端子などを搭載している。

■JTBとのコラボキャンペーンも − 京都撮影スポット100選入りSDカードプレゼント

同社では、上記「EX-H20G」購入者を対象にしたキャンペーンも実施。（株）JTB法人東京との協力の下、JTB添乗員オススメの京都撮影スポット100選入りSDカードをプレゼントを製品購入者にプレゼントする。

キャンペーン期間は11月26日から12月31日までで、期間中に同社ウェブサイトにユーザー登録を行った購入者全員に上記SDカードをプレゼントする。なお、賞品発送は2011年1月からを予定しているという。