HOME > ニュース > 日立、“スリムブロック型”LEDバックライト搭載の液晶テレビ“Wooo”「ZP05」

高画質化を図った最上位シリーズ

日立、“スリムブロック型”LEDバックライト搭載の液晶テレビ“Wooo”「ZP05」

2010/09/09 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
日立コンシューマエレクトロニクス(株)は、独自開発のLEDバックライトシステムを搭載した液晶テレビ“Wooo"ZP05シリーズ2機種を10月中旬より順次発売する。

画面サイズは42V型と37V型。型番と価格、発売時期は以下の通り。

・「L42-ZP05」¥OPEN(予想実売価格280,000円前後)10月下旬
・「L37-ZP05」¥OPEN(予想実売価格240,000円前後)10月中旬

L42-ZP05

L37-ZP05


L42-ZP05を横から見たところ

側面と背面に各種端子やiVポケットなどを装備
ZP05シリーズは500GBのHDDを内蔵し、XP05シリーズと同等の録画機能やネットワーク機能を搭載。さらに独自のバックライトで画質を高めた。Woooのラインナップの中ではハイエンドモデルに位置づけられる。

■独自開発の「スリムブロック型」LEDバックライトを搭載

バックライトは「スリムブロック型」で、同社では「直下型とエッジ型の長所を併せ持つ」と説明。このバックライトシステムでは、タイル上に配置した導光板を、画面に対して垂直に配置したLEDで発光させ、一つ一つのブロックの発光を制御することができる。ブロックの数は非公表。

スリムブロック型LEDバックライトの概要

スリムブロック型LEDバックライトの構造イメージ

同社は、エッジライト式は細かな部分制御が行いにくいと説明。直下型については部分制御はできるが、LEDの光源の周囲に光漏れが起きやすく、光源とパネルのあいだに距離が必要となるため、薄型化しにくいなどのデメリットがあるという。

直下型との比較

エッジ型に比べ緻密な輝度制御が行える

また画面サイズについても、エッジ型はLED光の輝度を均一にする必要が、直下型はLEDの数を増やす必要があるとし、スリムブロック型は輝度ムラを抑えながら大画面化に容易に対応できると説明する。

スリムブロック型LEDバックライトは大型化が容易だという

なお、液晶パネルはIPSαで、解像度は42/37V型ともにフルHD。パネル表面は光沢処理が施されている。なお、パネル自体はオープンセルで購入し、これに自社生産のスリムブロック型バックライトを貼り合わせているのだという。同社では、「通常はこのようなことはやらないが、映像の作り手が望む『黒』を表現し、画質を高めるためにチャレンジした」と、新LEDバックライトシステムを搭載した理由を説明する。

なお液晶パネルは、120Hz倍速表示に加え、映像に合わせてバックライトを部分的に点滅させるバックライトスキャニングを採用。これによって動画ボヤケを抑え、動画解像度1,080本を実現した。

「バックライトスキャニング」も搭載

■超解像技術や自動画質調整機能を搭載

高画質機能では、超解像技術「ピクセルマネージャー」を搭載。同技術では、まずモスキートノイズやブロックノイズを除去した後、入力信号の各画素の情報を分析し、斜め方向の解像度と画面全体の解像感を高める。さらに精細度向上処理も行う。

また、室内の明るさ・照明の色・番組のジャンルや映像シーンの情報により、視聴環境に最適な画質を自動調整する「インテリジェント・オート高画質2」も搭載。同機能を選択したときに、明るさの最大値や黒レベル、色合い、色の濃さ、シャープネスをマニュアルで調整することもできる。

「インテリジェント・オート高画質2」を搭載

映像モードは照度150〜300ルクスの視聴環境を想定した「リビングシアター」モードと、150ルクス以下に適した「シアタープロ」モードの2 モードを用意した。

映像エンジンは「新Picture Master Full HD2」。シーンごとにコントラストの最適制御を行う「アドバンスドダイナミックコントラスト」、シーンの色情報から色合いや色の濃さ、明るさを同時に調整する「3次元デジタルカラーマネージメント」、2種類の輪郭補正回路によりメリハリのある映像を実現する「アドバンスドダイナミックエンハンサ」、輝度の高い映像での色飽和を抑制する「カラーリミッター」などが搭載されている。

■2番組同時録画も可能な充実の録画機能

録画機能も充実。本体内蔵のチューナーは地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×2。デジタル放送の2番組同時録画が行える。

録画機能は本体に500GBのHDDを内蔵し、同社従来機が採用するHDトランスコード/トランスレート技術「XCode HD」によるAVC圧縮録画も可能。本体にはiVポケットも装備し、別売りのカセット HDD「iVDR-S」へ直接録画したり、内蔵HDDとのあいだで相互ダビングを行うことも可能。

またZP05シリーズは「AVネットワークダビング」機能を搭載。DLNA/DTCP-IP対応のNASとLANで接続することで、本体のHDDに録画した番組をNASにダビングすることができる。

「ワケ録」機能も搭載。録画し終わった番組を自動的にフォルダ分類。同じ名前の番組が2つ以上あった場合のほか、ジャンルが同じもの、未視聴のものなどもまとめて表示できる。

録画し終わった番組を自動的にフォルダ分類するワケ録機能

録画した番組を再生する際には、同社独自のシーン解析アルゴリズムによって番組に自動的にチャプターを設定し、再生中にスキップボタンを押すだけで本編のみを再生できる「いいとこジャンプ」や、音楽番組やスポーツ中継の盛り上がっているシーンを探しやすい「みどころシーンサーチ」などの機能も装備している。

高音質技術では、音響パワー補正技術「CONEQ(コネック)」を採用し、最適なサウンド環境を実現している。スピーカー部分の開口率もXP05シリーズと同様、大幅に拡大している。また、自動音量補正機能も新たに採用。HDMI接続の機器でBD/DVDを再生した場合、放送との音量差を改善する。

■DLNAサーバー/クライアント機能を両搭載

DLNAに準拠した「AVネットワーク」に対応。DLNA対応のPCやレコーダー内のコンテンツをネットワークで接続した本シリーズで再生するクライアント機能を備えていることはもちろん、Woooに録画した番組を、別室のAVネットワーク対応Woooなどで再生できるサーバー機能も備えている。

IPTV機能では、「アクトビラ ビデオ・フル/ダウンロード」を含むアクトビラのサービスにフル対応。Yahoo! JAPANのテレビ向けサービス「テレビ版Yahoo!JAPAN」の「動画チャンネル」も楽しめる。また、テレビを家族の伝言板として使える「メッセージボード・サービス」や「ビデオdeメール」機能などにも対応している。

なお本機の登場に合わせ、ネットワークサービスポータル「Wooonet」がリニューアル。トップページに、各サービスの最新情報が表示され、該当ページに直接ジャンプできるようになったほか、トップページのデザインはマイルドグレーまたはクールブラックの2種類から選択できるようになった。

新しい「Wooonet」のトップページ

SDメモリーカードスロットも搭載。カード内の写真のスライドショー再生や内蔵HDDへの保存、ビデオカメラでSDメモリーカードに記録した動画の再生などが行える。

HDMI入力は4系統で、HDMI-CECベースの「Woooリンク」機能に対応。またARCやコンテントタイプ連動、InstaPortにも対応している。


リモコンはCUDマークを取得
リモコンはボタンと文字を大きくして視認性と押しやすさを高めたほか、録画機能の操作ボタンの配列も、操作と動作の関連が一目でわかるよう配慮。色覚の個人差を問わず情報の判別が可能だということを示す「CUD」(カラーユニバーサルデザイン)マークも取得している。

GUIでは「GUIスキンチェンジ」機能を備え、画面の背景色をマイルドグレー/クールブラックの2色から選択できるようにしたほか、文字サイズも大/中/小の3種類から選べる。

【問い合わせ先】
お客様相談センター
TEL/0120-3121-11

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックやデータを見る
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドHITACHI
  • 型番L42-ZP05
  • 発売日2010年10月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格280,000円前後)
  • ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
  • ブランドHITACHI
  • 型番L37-ZP05
  • 発売日2010年10月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格240,000円前後)