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全機種ダイナミック型

ソニー、6万円超の16mmドライバー搭載機などカナル型イヤホン「MDR-EX」シリーズ4機種

公開日 2010/09/03 13:40 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、カナル型イヤホン「MDR-EX」シリーズの新モデル4機種を11月に発売する。ラインナップは下記の通り。

・「MDR-EX1000」 ¥61,950(税込)10月23日発売
・「MDR-EX600」 ¥24,675(税込)10月23日発売
・「MDR-EX510SL」 ¥12,390(税込)11月10日発売
・「MDR-EX310SL」 ¥6,195(税込)11月10日発売

MDR-EXシリーズは、2005年発売の「MDR-EX90」に始まり、アウトドアシーンを前提とした上での原音に忠実なサウンド再生を追求してきた。その中でも、筐体への大口径ユニットの装備に取り組んできたのが「EX700SL」に代表される「EXモニターサウンド」シリーズだ。従来シリーズのドライバーユニットは口径13.5mmであったが、今回発売となる「MDR-EX1000」「MDR-EX600」では16mmの大口径ドライバーユニットを組み込むことに成功した。


MDR-EX1000

MDR-EX1000(ブラック・装着時)
また、最上位機を含む4機種とも、ドライバーはダイナミック型を採用する。ダイナミック型の広いDレンジと広帯域再生能力を活かし、低音から高音までバランスの良い再生を追求する。また、遮音性の向上にも注力したという。なお、既存モデルのEX700SLは、EX1000の発売に合わせて生産を完了し、「EX500SL」「EX300SL」両機種は引き続き販売を継続する。

上位機種となるMDR-EX1000は、ドライバーの振動板に、伸度の高い液晶ポリマーワニスを用いたキャスティングフィルムを新開発し、搭載した。これにより軽量性と剛性の向上を追求し、高い内部損失も実現したという。


液晶ポリマーフィルム振動板
振動板を駆動する力の源となるマグネットには、440KJ/3の高磁力ネオジウムマグネットを採用した。磁性粉粒子の配向を着磁させる磁界、N極からS極への向きと平行にすると、より磁力が強まるという性質に着目した「横磁場プレス法」により、従来以上に磁力を高めているという。コード部分には7Nグレード(99.99999%)の高純度を誇るOFC(Oxygen Free Copper:無酸素銅)を採用。伝送時の信号ロスを最小限とし、音の劣化を極限まで抑える。

イヤーハンガー部は、形状記憶特性を持ったプラスチック素材「テクノロート」を採用した「フレキシブルイヤーハンガー」を採用。耳に合わせてハンガーの形状を変えることが可能で、装着時の安定性が向上する。従来医療の分野で使用されてきた「テクノロート」を電子機器の分野で初めて採用することにより、人体への安全性を追求したという。

加えて、密閉度の向上を図った「ノイズアイソレーションイヤーピース」で、耳への装着性と遮音性の向上を追求。従来シリコンゴムのみで作られていたイヤーピースの内側に低反発ウレタンフォームを備えることで、外耳道への圧力を均等にし、耳の細かい凹凸にも追従する仕様となった。イヤーピースと耳の間に隙間を空けず、よりフィットさせることで、遮音性の向上も図っている。

ドライバーユニットを外耳道に対して垂直に記憶する「密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー」方式により、本機を外耳に触れずに装着することができる。なお、ハウジング部には高強度のマグネシウム合金を採用。一般的な樹脂素材を採用した場合に比べ、同部の肉厚を30%以上削減した上、ヘッドホン全体で従来比約10%の軽量化を実現したという。ハウジング部を薄くし、内容積を確保できたことも、スペースを必要とする口径16mmユニットの搭載につながった。

コード部分はプラグ着脱式になっており、再生機や用途に合わせて使用コードを交換することが可能。製品には0.6mのコードのほか、カムコーダー使用時の有用性を想定して1.2mのコードを付属。その他には、ハイブリッドイヤーピース7種類、ノイズアイソレーションイヤーピース3種類、本皮キャリングケースが付属される。


ハイブリッドイヤーピース7種類、ノイズアイソレーションイヤーピース3種類、本皮キャリングケースが付属する

コードは着脱できる
MDR-EX600は、口径16mmドライバーユニットの採用、ノイズアイソレーションイヤーピース、フレキシブルイヤーハンガーの装備、コード着脱式など、MDR-EX1000の基本的な技術・仕様を踏襲したモデル。マグネットも同様に440KJ/3の高磁力ネオジウムマグネットを採用しているが、振動板にはMDR-EX1000の液晶ポリマーフィルムではなく、マルチレイヤー振動板を採用している。0.6mと1.2mのコード、ハイブリッドイヤーピース7種類、ノイズアイソレーションイヤーピース3種類、本皮キャリングケースが付属する。


MDR-EX600

MDR-EX600(装着時)


MDR-EX600(ハイブリッドイヤーピース7種類、ノイズアイソレーションイヤーピース3種類)

キャリーケース 左:MDR-EX600 右:MDR-EX1000
MDR-EX510SL/310SLは、口径13.5mmのダイナミック型ドライバーユニットを採用したカナル型イヤホン。装着性を追求したノイズアイソレーションイヤーピースに、脱落防止用のフィッティングアシスト機構を装備することで、耳に負荷を与えずに脱落を防止する。MDR-EX510SLは振動板にマルチレイヤーのものを採用し、本皮キャリングケースが付属する。MDR-EX310SLにはキャリングポーチが付属する。


MDR-EX510SL(ゴールド)

MDR-EX510SL(ブラック・ホワイト)


MDR-EX510SL(ブラック・装着時)
そのほか、両モデルともハイブリッドイヤーピース4種類、ノイズアイソレーションイヤーピース3種類、コード長アジャスターを付属。MDR-EX510SLはブラック/ホワイト/イエローの3色、MDR-EX310SLはブラック/ホワイト/イエロー/レッド/ブルーの5色展開となる。


MDR-EX310SL(ホワイト)

MDR-EX310SL(ブラック・装着時)


付属品(MDR-EX310SL)
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株) 買い物相談窓口
TEL/0120-777-886

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  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドSONY
  • 型番MDR-EX1000
  • 発売日2010年10月23日
  • 価格¥61,950(税込)
【SPEC】●型番:ダイナミック型 ●ドライバーユニット:16mm ●コード長:0.6m or 1.2m ●プラグ形状:ステレオミニプラグストレート型0.6m/ステレオミニプラグL型1.2m ●質量(コード除く):8g ●コードタイプ:Y型、着脱式
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドSONY
  • 型番MDR-EX600
  • 発売日2010年10月23日
  • 価格¥24,675(税込)
【SPEC】●型番:ダイナミック型 ●ドライバーユニット:16mm ●コード長:0.6m or 1.2m ●プラグ形状:ステレオミニプラグストレート型0.6m/ステレオミニプラグL型1.2m ●質量(コード除く):8g ●コードタイプ:Y型、着脱式
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドSONY
  • 型番MDR-EX510SL
  • 発売日2010年11月10日発売
  • 価格¥12,390(税込
【SPEC】●型番:ダイナミック型 ●ドライバーユニット:16mm ●コード長:0.6m+0.9m(延長) ●プラグ形状:ステレオミニプラグ1.2m ●質量(コード除く):7g ●コードタイプ:ネックチェーン
  • ジャンルヘッドホン(単体)
  • ブランドSONY
  • 型番MDR-EX310SL
  • 発売日2010年11月10日発売
  • 価格¥6,195(税込)
【SPEC】●型番:ダイナミック型 ●ドライバーユニット:13.5mm ●コード長:0.6m+0.9m(延長) ●プラグ形状:ステレオミニプラグ ●質量(コード除く):7g ●コードタイプ:ネックチェーン