【更新】東芝、全機種「LEDパネル」＆「録画機能」搭載の“REGZA”3シリーズを発表

ゲーム映像にもスケーリング処理＋超解像、しかも低遅延

ZX9000/Z9000シリーズは、REGZAを所有するゲームファンの声を受けて「ゲームダイレクト」モードが設けられ、ゲーム映像の表示遅延の時間短縮を実現したことも話題となった（関連ニュース）。新機種ではモードON時に「超解像処理」と「スケーリング処理」、「IP変換」を行いながら、フレームメモリ、高画質化処理、倍速処理を合わせても約1.2フレームという低遅延を実現している。またスケーラーが追加されたことで、従来黒帯付きで表示されていたWiiの480pやPS3の720p映像もフルHD表示できる。

さらにD端子、S端子、PC端子で接続した映像もゲームダイレクトモードONで視聴できる。なお、ダイレクトモードはZ1/RE1/HE1全てのシリーズとモデルで採用している。

PSPなどポータブルゲームを接続して大画面で楽しめる「ポータブルズーム」モードも全モデルが搭載した。本機能では水平4倍オーバーサンプリングと垂直自己合同性2倍伸張、垂直2倍スケーリングを行い、高画質のままPSPの映像が大画面で楽しめる。さらにZ1のみ、ポータブルズームに「3倍表示」が可能な「ポータブルズーム2」モードを選ぶことができる。

またドット感を楽しみたいレトロゲームも高画質に楽しめる「レトロゲーム・ファイン」、「Dot by Dot」などサイズごとに対応した豊富なモードを設けている。

なお、ゲーム以外の映像モードも変更され、おまかせ/あざやか/標準/テレビプロ/映画プロ（ほかゲーム/PC）の各メニューに整理された。ユーザーが任意に設定できる映像調整の機能は、従来「あざやか/標準/映画」の各モードをベースに調整した設定値が「メモリー」モードに1件のみ登録できる仕様になっていたが、新製品ではZ1/RE1/HE1の全モデルで、各映像モードごとにユーザー設定値が登録して残せるようになった。また各入力端子ごとの映像に対しても調整値を登録することができる。

シリーズ全モデルがDLNA経由でのデジタルコンテンツダビングに対応

今回発表されたZ1/RE1/HE1すべてのモデルがDLNA対応を実現している。ホームネットワークを経由して、REGZAで録画したデジタル放送の番組をVARDIAやDTCP-IP対応サーバーにダビングできる。またDTCP-IPに対応した別室のテレビから、REGZAで録ったデジタル放送の番組をダビングしたサーバーから呼び出して見ることもできる。また全てのモデルが「レグザリンク・ダビング」に対応している。

DLNAを経由して、ネットワーク上のPCに保存したMP3/リニアPCM形式の音楽ファイルをREGZAで再生することも可能だ。なおファイル操作の選択、再生操作などはテレビのGUIで行うかたちとなる。

Z1シリーズではまた、ネットワーク上のDLNA対応機器に保存されているMPEG-4 AVC動画の再生も楽しめる。ビデオカメラなどで撮影したAVCHD動画や、レコーダーで録画したAVCRECのハイビジョンコンテンツの再生などが含まれる。

さらにZ1シリーズは「Compatible with Windows7」認証を取得しており、OSの「Play To」機能によりPCのHDDに保存した映像や音楽をLAN経由でREGZAへ表示して、コンテンツの再生・停止操作などをPCから行える。ホームネットワーク上のDLNA対応機に保存されているAVCREC形式をはじめ、AVC形式のハイビジョン動画がほとんど再生できるという。

IPTV機能は、Z1シリーズがYahoo! JAPAN、アクトビラ ビデオ・フル、ひかりTVのサービスに対応しており、RE1とHE1はひかりTVが非対応となる。なおアクトビラ ビデオ ダウンロードには対応していない。

HDMIは1.4対応。ARCもカバー

全モデルがVer.1.4のHDMI端子を搭載する。オーディオリターンチャンネル（ARC）にも対応しており、ARC対応AVアンプなどと接続した場合は、HDMIケーブル1本だけで映像と音声両方の信号が伝送できる。またHDMI接続時には再生機器から送信されたコンテンツを自動検出し、それぞれに最適なモードで表示する機能も設けている。

レグザリンクやHDMI CECによる連動コントロール機能も搭載しており、同社の“レグザシアターラック”シリーズの「RLS-450」「RLS-250」との操作連携に対応する。また従来機通り、ヤマハのホームシアターシステム“YSPシリーズ”やオンキヨーのAVアンプとのHDMI CECによる連動操作も可能だ。

さらに全機種にD5端子が装備された。

デザインのコンセプトは“Slim Minimal Design”

今回発表の全モデルがLEDパネルを搭載したことにより、ディスプレイ部の大幅な薄型化を実現した。37V型以上のモデルは、裏側をエッジ処理した“Bladeデザイン”とし、さらに薄さを強調したスリムなデザインに仕上げている。Z1シリーズはベゼルを高級感のあるブラックのアルミヘアライン調に仕上げている。本体にHDDを内蔵するHE1シリーズまでも、薄型ディスプレイを実現している点が特徴だ。

37V型以上のモデルは、前方・後方に展開する“ダブルブーメランスタンド”を採用し、スタイリッシュかつ安全な設置を実現している。32V型以下のモデルは楕円形のスタンドとなる。

どのモデルもリモコンは光沢仕上げの高級感を損なうことなく、指紋が目立たないよう表面を仕上げている。さらにカーソルキーもより自然に指がかかりやすいよう、すり鉢状に形状が変えられている。

また、LEDパネルの搭載は、本体の低消費電力化にもつながっているという。


なお、本日開催の発表会では初の商品化となる“レグザ純正”スピーカー内蔵ラックの発表も行われた。こちらの詳細については別項でお伝えする。

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