開発者たちが語るtorneのコンセプト

SCE、PS3専用地デジチューナーキット「torne」プレス向け体験会を開催 - 【動画付】torneのGUI詳報

ファイル・ウェブ編集部

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2010年01月21日
(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、3月に発売予定のPlayStation 3(PS3)専用地上デジタルレコーダーキット“torne”のプレス向け体験会を開催。開発担当者へのインタビューの機会も設けられた。


torneの専用地デジチューナーボックス

torneのデモが行われた
“torne”(トルネ)「CECH-ZD1J」の製品パッケージは、専用地デジチューナーボックスと、地上デジタル視聴・録画アプリケーションを収録したBD-ROM、アンテナケーブル、USBケーブル、B-CASカードで構成される。地上デジタルチューナーを付属のUSBケーブルでPS3に接続し、BD-ROMからPS3にアプリケーションをインストールすれば、地上デジタル放送の番組を視聴・録画できるようになる。発売予定時期は今年の3月で、正式な発売日は後日改めて発表される予定。価格は9,980円(税込)。製品の概要については1月14日掲載の新製品ニュースで紹介しているが、今回はプレス向け体験会で明らかになった製品の詳細、並びに操作性に注目が集まるユーザーインターフェースについてなどレポートする。


torneのセットアップ

本体背面に設けられたアンテナ入力にケーブルをつなぎ、チューナーにB-CASカードをセット、PS3とはUSBケーブルでつないで機器どうしの接続は完了。PS3にtorneのアプリケーションを付属BD-ROMよりインストールすれば、PS3に「テレビ」のメニューが加わり、地デジの視聴・録画がすぐに楽しめるようになる。

PS3とUSBケーブルでつなぐ

背面にアンテナ端子を搭載


ユーザーインターフェース(GUI)


GUIのトップメニュー
torneトップメニューには円形状に8つのアイコンが配置されており、テレビの視聴、録画番組表、番組検索などのメニューにアクセスできる。GUIの操作はゲーム機のワイヤレスコントローラ、または別売のBDリモートコントローラ(CECHZR1J)で行える。メニューの操作はPS3のワイヤレスコントローラのそれぞれのボタンに最適な機能を持たせ、快適な操作性を持たせている。またPS3の優れたマシンパワーにより、俊敏な動作とレスポンスも実現している。本日の体験会では実機によるタッチ&トライを行うことができた。トップメニューのレスポンスを動画で報告しよう。

【動画レポート】torneのトップメニュー



「TV(テレビ)」のアイコンを選択すればテレビ番組の視聴が行える。視聴中にコントローラの“○”ボタンを押せば、「チャンネルパネル」と呼ばれるチャンネル切り替えのインターフェースが表示される。画面下には現在放送されている番組が一覧表示され、番組を選べばそのままチャンネルが切り替えられる。パネル内には放送されている番組の「進行度」が色分け表示され、例えば「そろそろ終わりそうな番組は“青”」、「始まったばかりの番組は“黄色”」といった具合に直感的に他番組の放送経過がわかるようになっている。方向キーの下を押すと、次に放送される番組も確認できる。

チャンネルパネルには放送されている番組の人気のバロメータがわかる「トルミル情報」も表示される。こちらはtorneのネットワーク機能を活用した独自の情報機能となり、該当の番組がどのくらい録画予約(トル)されているのか、どのくらい視聴(ミル)されているのかがチェックできる。チャンネルパネルに吹き出し表示される数値には「該当の番組を予約している人数」を表示、番組枠の下には現在再生中のユーザー数を5段階でリアルタイムに表示する機能をそれぞれ実現している。なお「トルミル情報」はテレビ画面のチャンネルパネルや番組を検索する際などに確認できる。


チャンネルパネルには放送されている番組の「進行度」が色分け表示される。「トルミル情報」も表示

気になる情報はすぐにWebで検索できる「見ながらネット」
番組視聴中に気になった情報については、PS3をインターネットに接続している環境下であれば、その場でインターネット検索できる「見ながらネット」が利用できる。視聴中の番組画面の右側にブラウザが表示され、番組に関する内容や出演者の情報などについて、Googleの検索エンジンですぐにWeb検索が行える。検索結果などを表示する際には、ブラウザを画面全体に表示することもできる。


番組検索


カラフルなEPGを採用
“torne”のEPGはPS3の強力なマシンパワーを活かし、スピーディーなレスポンスと操作感、カラフルなグラフィックスを実現している。最大1週間ぶんの番組情報を取得して表示できるEPGは「9局24時間表示」に対応しており、コントローラのL1/R1ボタンで拡大/縮小(3ch表示まで)表示もできる。Lスティックの上下操作で1日単位の移動も行える。今回の体験会では実機によるEPGの操作も体験できた。その俊敏なレスポンスの様子を動画でレポートする。

【動画レポート】スムーズな操作感を実現したEPG



torneオリジナルの番組検索機能により、これから放送される番組の検索もスムーズに行える。検索条件にはEPGの番組データから「ジャンル(ニュース/スポーツ/ドラマ/音楽/バラエティ/映画/アニメ・特撮など12ジャンルから選択)」「キーワード」「除外キーワード」「時間帯(朝/昼/夜/深夜)」の各項目が設定できる。また放送波から取得した番組の詳細な情報も表示可能だ。「トルミル情報」の表示が有効になっていれば、検索結果をトル情報でソートして、torneのユーザーがいまどの番組を予約しているのかもチェックできる。

番組はキーワード等の条件検索が可能


番組録画

テレビ番組の視聴中、見ている番組をすぐに録画できるほか、上記の検索で見つけた番組はその場で録画予約が行える。予約を入れるとEPG上の番組枠がオレンジで表示される。録画中は赤色。2番組同時録画には対応せず、予約が重複して録画できない同時間対の番組枠はグレーで表示される。


EPGからの録画もスムーズ

再生中の番組を手軽に録画できる
予約件数は最大50件まで設定できる。なお予約録画はPS3を起動していない時にも行え、設定された録画予約の時間になると、PS3が自動的にスタンバイ状態から復帰して録画を行い、録画が終われば自動でスタンバイ状態に戻る仕様となっている。予約されている番組は、一覧表示の画面でも右側にサークルメニューを表示して、EPGで番組内容をチェックすることもできる。


録画先のHDD選択など、条件を設定
なお、録画フォーマットはMPEG-2 TSのみで、受信データをそのまま記録するDRモードとなる。録画はPS3の内蔵HDD、またはPS3に接続したUSB HDDに行える。ファイルフォーマットはFAT32。LAN HDD(NAS)への録画は非対応。ハブを利用して同時に最大4台までのUSB HDDを接続して使用できる。登録は最大8台まで。なお、外付けHDDに録画したファイルは、録画を行ったPS3でのみ再生することができる。内蔵HDDに録画した内容をUSB HDDへダビングすることもでき、ダビング10にも対応する。外付けHDD間でビデオファイルをムーブすることもできる。


予約録画のリスト表示も可能
番組録画予約は「繰り返し録画」にも対応しており、1回/毎週/毎月から選択可能。番組の放送時間が変更されると自動的に予約録画も変更される「延長録画」機能に対応する。

番組録画中でも、初期設定で同時録画機能を「有効」にしておけばゲームをプレイできる。録画が開始される際は、ゲーム中でも画面上に「録画を開始しました。」というアラートが表示される。なお同時録画機能が「無効」に設定されている場合は録画が開始されない。予約番組が放送されている間にゲームを終了した場合は、その時点から録画スタートとなる。なお、同時に使用するソフトや周辺機器の仕様によっては正常に録画の動作が行われない可能性があるという。また、60GBモデル、20GBモデルのPS3でPS2専用ゲームソフトをプレイしている際には録画が行えない仕様となっている。


録画番組の再生

録画した番組の再生はtorneのプレーヤーで視聴できる。「1.5倍音声付き早見再生」や「早送り・早戻し(10/30/120倍)」、「フラッシュ送り(約30秒)/フラッシュ戻し(約15秒)」、「シーンサーチ(15秒/30秒/1分)」にも対応するが、録画した番組の編集機能や、オートチャプター機能は搭載されていない。


ビデオリスト

「シーンサーチ(15秒/30秒/1分)」にも対応
なお録画ライブラリは最大1,800本まで管理が可能。コントローラのL1/R1ボタンで録画リストのフィルタリングがソートも行え、見たいコンテンツが簡単に探し出せるようになっている。フィルタリングの条件は「録画した日時」、「曜日」、「ジャンル」、「録画先」など項目設定が可能。

また録画番組が増えてくると、トップメニューの背景にユーザーが録画した番組のサムネールがフワフワと舞うグラフィックスが楽しめるようになる。

録画番組が増えてくると、トップメニューの背景にサムネイルが表示される


PSP/PSP goとの連携

ポータブルゲーム機PSP1000/2000/3000/goとの様々な連携機能を実現した点もtorneの特徴となる。PSP側でリモートプレイ機能を使えば、PS3とテレビが設置された部屋を離れてtorneの機能を活用でき、例えばキッチンや書斎でPSPを使って、放送や録画コンテンツが楽しめる。リモートプレイ中は番組表のチェックや番組検索など、torneの全機能を使うことができる。


PSPでのリモートプレイ
PS3とtorneで録画した番組は、外付けHDDだけでなくPSPの記録媒体へ書き出すことができる。録画した番組はメモリースティック PRO Duo/メモリースティックマイクロ、またはPSP goの場合は本体メモリーにも書き出せる。書き出し時はPSPでの視聴専用サイズに再エンコードされたファイルが生成され、画質は「高画質(1Mbps)」、「標準(512kbps)」から選べる。ダビングは1時間の番組で30分弱の実効時間がかかる。PSPへの書き出しもダビング10に対応しており、同じビデオを9回まで書き出すことが可能だ。PSPへの書き出し時にテレビ番組の視聴、ゲームは行えない。書き出しと同時に予約録画を行うことは可能だが、この場合はPSPへのダビング速度が若干遅くなることもあるという(SCE説明員)。


画質は高画質と標準が選べる

PSPへの書き出しも対応する
なお、メモリースティックに書き出したファイルは複数のPSPで再生して楽しめる。ファイルを保存したメモリースティックを、録画した機体以外のPS3で再生することも可能だが、この場合はいったんPSPへの書き出し時にサイズが最適化されたファイルとなるため、元の映像より解像度の低い状態で再生されることとなる。

その他の機能

その他、トップメニューから「CHART」を選択すればユーザーの視聴履歴データをもとに「チャンネル別集計」「ジャンル別集計」などのランキングデータを表示して楽しめる。またPlayStation Networkのサービスを活かした「トロフィーコレクション」への対応も予定されている。

「チャンネル別集計」も楽しめる

SCEの開発者たちが語る「“torne”のコンセプトと魅力」

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