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3Dデモは質/量ともに充実

【CES】サムスンブースをレポート − LED 3Dテレビを大規模展開

2010/01/10 AVレビュー編集部:小澤貴信
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巨大なCES会場の中でも、ブースの規模でひと際目立つサムスン。展示内容もバラエティに富み、特に3D対応ディスプレイは多彩なラインナップが揃った。

巨大なブースが集まるCES会場の中でも、ひと際大きかったサムスンのブース

ブースに一歩足を踏み入れると、LEDディスプレイが頭上を覆うように展示されている

■LEDバックライト搭載の3D液晶テレビが展開

前日のカンファレンスにて発表された3D対応のLED液晶テレビがブース入口から大きくフィーチャーされた同社のブース。フラグシップモデルとなるLED 9000シリーズ、それに続くLED 8000シリーズ、LED 7000シリーズなどが出展された。

薄型でデザインも際立つ3D対応LED 液晶モデルのフラグシップモデル、LED9000シリーズ

3D対応LEDモデルは9000、8000、7000シリーズと3ラインが展開。写真はLED 8000の65型

■3Dプラズマテレビ、3D液晶テレビも登場

3DディスプレイはLED対応の他、通常の液晶テレビやプラズマテレビでも展開された。LCDタイプとしてはLCD 7000シリーズ、プラズマテレビは最上位のPDP 8000シリーズ、それに続くPDP 7000シリーズが登場した。

液晶モデルと同時に、プラズマモデルの3Dテレビもラインナップするのが同社の特徴と言える

LEDタイプだけでなく、通常の液晶テレビの最上位機も3D対応となっている

■3D対応BDプレーヤーが注目を集める

同社はディスプレイに併せて3D対応となるコンパクトなBDプレーヤーも展示。また、3Dを前提としたホームシアターシステムも登場し、実際に試聴デモも行っていた。

かなりコンパクトで、ドライブ部が半スケルトンになっている3D対応BDプレーヤーのBD 6900

3D対応のテレビとプレーヤーと組み合わせたホームシアターシステムのデモンストレーション

■有機ELの3Dテレビも登場

試作品の参考出展ながら、有機ELの3Dテレビも登場した。説明員によればサイズは32インチ相当とのことで、有機EL特有の鮮やかな画質と3D映像がマッチしていた。また、さらに小型のタイプの3D有機ELテレビも同時に展示された。

32型に相当するという有機ELの3Dテレビ。実際はもう一回り小さいように見えた

有機ELの3Dテレビはデスクトップサイズの小型モデルも展示されていた

■3D関連のデモンストレーションがブースを彩る

巨大なブースの中でも、3D関連のデモの大きさ、多様さは、3Dを全面展開した他社以上であった。ブース中央には3D LED液晶テレビが四方をブロック状に積み上げられ、一斉に3Dコンテンツを流すというド派手な展示が設置された。また、映画、放送、配信、ゲームなどコンテンツごとの3D映像デモ・ブースが多数設置された。これらのブースでは主にLED8000シリーズ、LED 7000シリーズがデモに使用されていた。

ブース中央にそびえるLED 3Dテレビを積み重ねたキューブ。使用されたLEDテレビは試作モデルとのこと

コンテンツごとに細かくブース分けされた3Dテレビのデモンストレーションも行われた

3Dテレビの新製品をLED液晶テレビ、通常の液晶テレビ、プラズマテレビで用意し、さらに試作ながら3D有機ELテレビを展示したサムスンは、各社が3D対応ディスプレイを競う中、その製品の多彩さで特に目立っていた。

また、これは他社にも言えることだが、同社の3Dテレビのラインナップ展開をみるに、今後はフラグシップや上位のモデルは当然3Dに対応している、という流れになっていくと感じた。3Dの家庭への普及は想像より早いかもしれない、そう考えさせられる展示内容であった。

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