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開発力強化目指す

NEC/カシオ/日立が携帯電話事業を統合、10年4月に新会社を設立

公開日 2009/09/14 17:43 Phile-web編集部
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日本電気(株)(以下NEC)、カシオ計算機(株)、(株)日立製作所の3社は、2010年4月に各社の携帯電話端末事業を統合し、合弁事業として運営していくことで合意した。

新会社の社名はNECカシオ モバイルコミュニケーションズ(株)を予定し、合弁開始時の資本金は10億円。NECが66%、カシオが17.34%、日立が16.66%。その後10年6月までに資本金を50億円に増資する予定で、増資後の出資比率はNECが70.74%、カシオが20%、日立が9.26%になる見込み。なお、各社のブランドはそのまま継続する。

NECは現在、モバイルターミナル事業本部でNTTドコモやソフトバンクモバイル向け携帯電話端末の開発・製造を行っており、W-CDMAやLTE等の無線通信技術や低消費電力技術、薄型化技術などに強みを持つ。

一方のカシオと日立は、2004年に共同出資の携帯電話端末事業会社である株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ(CHMC)を設立し、カシオの防水・耐衝撃技術、日立の映像処理技術を組み合わせた端末を、KDDIやソフトバンクモバイル、米ベライゾン、韓LGテレコムなどに提供している。

3社は今回の事業統合によって、売上拡大、資材、保守など様々な事業領域での統合シナジーを実現するほか、技術資産・ノウハウ、リソースの一体活用による開発力強化を図ると説明。また各社の商品ブランドを活かしながら、国内/海外の事業基盤を強化し、競争力を高めていくと述べている。

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