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CEDIA EXPO 2009レポート

<パイオニア>マルチエンターテインメントの新コンセプトモデル「PROJECT ETAP」が大人気

2009/09/13 ホームシアターファイル編集部・川嶋隆寛
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初日、パイオニアブースに人だかりができていた。あまりにも多くの人が集まり、しかもみんなデカイので近寄れず(笑)何が何だかわからなかったが、本日、人が少なくなった間隙をぬって、ようやく判明した。

その紹介の前に、同社のブースの概要を説明しよう。

今年、同社は北米ではよりカスタムインストール色を強くした展示を行っていた。ブースの片隅には例年通り視聴室を設えていたが、昨年導入した埋め込みスピーカーを用いて、デモを行うなど、カスタムインストールを意識した展開である。

ブース内に設えられた視聴室。ELITEブランドの埋め込みスピーカーを大々的に使う

展示コーナーでは、今年はELITEブランドだけでなく、パイオニアブランドも展示していた。AVアンプは全ラインアップを展示。ELITEブランドとしては、先日発表された「SC-25(日本ではSC-LX72に相当)」と「SC-27(SC-LX82に相当)」も展示。両モデルともに7.1chのAVアンプであり、ミドル〜ミドルハイエンドに位置づけられる。

SC-25とSC-27を展示。両者ともにネットワーク機能が強化されている

ブルーレイプレーヤーでは、「BDP-23FD(日本ではBDP-LX52に相当)」も展示。AVアンプ、ブルーレイプレーヤーともに、目を惹くのは「CONTROL4 CERTIFIED」のロゴだ。同社のプロダクトは、このところ、北米でいま最も勢いのあるホームオートメーションシステム「CONTROL4」との連携を強めており、その認証を前面に打ち出しているのだ。

BDP-23FDをはじめとする同社のブルーレイプレーヤー

AVアンプ、ブルーレイプレーヤーとも、「CONTROL4 CERTIFIED」のロゴが付けられている。両者とも単なるプロダクトではなく、システムを構成するひとつの要素としてつくられている

そのことからわかるように、ブルーレイプレーヤーにRS232Cを搭載するなど、コントロール、ネットワークに力を入れており、単なるプロダクトというよりもソリューションとしての展開を図っている。

また、スピーカーでは、昨年発表した埋め込みスピーカーを全面的にフューチャーしており、特にELITEブランドにはEXシリーズに採用されているテクノロジーを搭載し、クオリティの高い埋め込みスピーカーとして、高い評価を得つつある。

埋め込みスピーカーを壁面全面に展示

日本でも好評のACCOも展示されている

さて、本題に入ろう。今年のパイオニアブースの目玉は、新たなるコンセプトモデル「PROJECT ETAP」である。ETAPはエンターテイメントタップの略であり、コントローラーとサーバーを融合したプロダクトであり、「ストリーミング」「ストレージ」「ダウンロード」の3つをコンセプトとして掲げている。

と、こう書くとどんなプロダクトなのかわからないかもしれないので、具体的にどんな機能が入っているのか記してみよう。

PROJECT ETAP。近未来のホームシアターの中枢を担うコントロールセンターだ

1TBのハードディスクドライブを積んでおり、コントロール4のホームオートメーション機能も搭載しており、ブルーレイプレーヤーでもあり、ブルーレイのリッピングも可能であり、ホームネットワークのコントローラーであり、しかもPCのようにインターネットを介して買い物ができるという、マルチなプロダクトである。

コントロール4のホームオートメーション機能を搭載しているため、iPhoneやiPod touchをリモコンとして操作に使うことが可能である。ホームシアターのコントロールセンターとしての役割を担うプロダクトとして仕上がっているのだ。

iPhoneやiPodTouchで操作できる

今回はコンセプトの発表というスタイルだが、来年の発売を目指しているとのこと。北米で企画された商品であり、また日本にはコントロール4のディストリビューターがないのでサポート面での不安があるため、日本での導入は未定。

しかし、カスタムインストーラーからの支持が高いプロダクトであることは間違いない。是非とも日本でも発売してほしい、そんな期待を抱かせるプロダクトだ。

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