最薄nano+最も遊べるtouch+"Genius"なiTunes8 − アップル発表会詳報

2008年09月10日
別項でお伝えしたとおり、アップルは本日iPodシリーズの新モデルとiTunes 8を発表した。これに伴い、本日都内で発表会が行われた。

こちらは米サンフランシスコで行われた発表会の模様をビデオ上映するという形式。アップル CEOのスティーブ・ジョブズ氏は、ジーンズと黒いカットソーというおなじみの出で立ちで現れ、新iPodとiTunes 8の説明を行った。

アップル CEO スティーブ・ジョブズ氏

■iTunes8

iTunesの最新バージョンとなるiTunes8は、カバーアートを使ってミュージックライブラリ全体を表示する新たなユーザーインターフェース「グリッドビュー」が追加された。上部に「アルバム」「アーティスト」「ジャンル」「作曲者」のタブが設けられ、アートワークを確認しながら楽曲を選ぶことができる。

また、大きなフィーチャーとなるのが、新機能「Genius」だ。iTunesを経由し、プレイリストや再生回数、レーティングなどの情報を取得し、サーバーにさまざまなユーザーの好みをプール。このデータをもとに、選択した楽曲と相性の良い曲を集めたプレイリストを作ってくれる「Geniusプレイリスト」や、サイドバーにおすすめの曲を表示してくれる「Geniusサイドバー」が利用できるようになる。Geniusプレイリストは最大100曲までの収集が可能(デフォルト設定は25曲)。Geniusは週1回更新され、新たなプレイリストを作ることが可能だ。

「Genius」の概念説明。各ユーザーの情報が雲(Genius)に集まり、それが雨のようにフィードバックされる

ジョブズ氏は「ユーザーのライブラリ情報を共有し、みんなの力でGeniusをより賢くすることができる。ただしユーザーのiTunes Storeアカウントは収集しないため、プライバシーは守られる」とアピールした。

またiTunes Storeは、米国内の楽曲売り上げで、WalmartやBest Buy、Amazonを抜き、ついに1位に輝いたという。また現在、HD画質のコンテンツ配信を準備中であることも明らかにされた。価格は2.99ドル。NBCと提携し、同社の「Monk」「Heroes」などのテレビドラマ配信を実施するという。こちらのコンテンツは、iPodはもちろんPCやAppleTVでも視聴可能とのことだ。

■iPod nano

新iPod nanoの説明を行うジョブズ氏。

新nanoのCMは充実したカラバリをアピールする内容になっている

続いて、新たなiPodシリーズが紹介された。現在iPodは売り上げ台数1億6千万台に達し、米国のDAP市場で73.4%のシェアを獲得。サードパーティーが発売するアクセサリーは5,000製品以上で、iPod対応オーディオシステムを搭載している車は90%にのぼるという。

今回最も大きな刷新が行われたのは「iPod nano」だ。本モデルが第4世代となるnanoは、やや幅広だった前モデルから、2インチのワイド液晶ディスプレイを搭載した縦長の筐体に変更。新たに16GBモデルが追加されたほか、カラーバリエーションも9色を揃えた。外形寸法は38.7W×90.7H×6.2Dmm、質量は36.8gと薄型化を実現。筐体はアルミで曲面仕上げデザイン。「過去最薄のボディ。画像の美しさ、ボディの薄さに感動するはず」(ジョブズ氏)。

PCレスで「Geniusプレイリスト」の作成が可能なほか、加速度センサーを備え、本体が縦向きか横向きかを検知。横向き時にはジャケットをパラパラめくるユーザーインターフェース「Cover Flow」を利用できるほか、動画を横向き状態で再生することもできる。また、本体を振って曲をシャッフルする機能も備える。ジョギング時などの振動と区別するため、本体を斜めにしてしっかり振るのがポイントとのことだ。

■iPod touch

大きな機能刷新はないが、ボディ側面にボリューム調整ボタンが備えられた。スピーカーを内蔵したのも特長だが、本体のどこにもスピーカーらしき孔などはなく、背面はツルリとスマートで美しい仕上がりとなっている。本体下部のドック近くから音が聞こえてきたため、この辺りにスピーカーがあるものと考えられる。ただし「内蔵スピーカーは飽くまでもカジュアルリスニング用」(ジョブズ氏)とのことなので、良い音を求めるユーザーは別売りのスピーカーや新イヤホンを使用してほしい、ということだろう。

さてその新イヤホンだが、おなじみのインイヤー型に加え、カナル型も用意された。高-低2ドライバを搭載し音質にもこだわり、ジョブズ氏は「やっと思い通りのヘッドホンができた」と自信を見せていた。ケーブルには操作部が設けられており、ボリュームの大小のほか、ダブルクリックで次の曲へ、トリプルクリックで前の曲へ…といった基本操作が行える。ちなみに操作部にはマイクも内蔵されているため、ボイスレコーダー機能用に利用できる。

なおApp Storeでは、サービス開始から60日間で1億以上のアプリがダウンロードされたという。ジョブズ氏も「60日間という期間でこの数字を達成したのはすごいこと。iPod touchは最も愉快なiPodで、最高のポータブルデバイスだ」とアピールした。

(Phile-web編集部)

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