iTunes 9も公開

【更新】アップル、iPodを一斉モデルチェンジ − 新nanoは動画撮影/FMに対応

Phile-web編集部
2009年09月10日
アップルは本日、iPod touch/nano/shuffle/classicの新製品をそれぞれ発表。一部モデルを除き、即日販売を開始した。またiTunesの新バージョン「9.0」や、iPhone/iPod touch向けのシステムソフトウェア「3.1」も公開した。

■iPod touch

iPod touchは、8GB/32GB/64GBの3ライン構成に変更。価格は8GBが19,800円、32GBが29,800円、64GBが39,800円と、従来モデルに比べ大幅に低価格化した。一部で噂されていた動画の撮影機能は搭載されなかった。後述するシステムソフトウェア「3.1」がインストール済み。

iPod touch

iPod touchの背面。外形寸法や質量は既存モデルと同様

アップルストアでは、8GBモデルはすでに出荷を開始しているが、32/64GBモデルは「関係当局の認可申請中」のため、9月下旬に出荷開始される。なお本体デザインは既存モデルとほぼ同様で、外形寸法と質量についても61.8W×110H×8.5Dmm、115gと、既存モデルとまったく同じ。

また32/64GBモデルでは処理性能を向上。OpenGL ES Version 2.0にも対応し、アプリ実効速度やゲームの起動速度がスピードアップした。音声コントロール機能も32/64GBモデルのみが搭載している。

■iPod nano

iPod nanoは8GBモデルと16GBモデルをラインナップ。価格は8GBが14,800円、16GBが17,800円。本体カラーは9色を用意するが、レッドとイエローはアップルストア限定モデルとなる。アップルストアではすでに販売を開始している。

iPod nano

アップルストアオリジナルカラーを含めて9色のカラーバリエーションを用意している

外観はこれまでのモデルと大きく変わっていないが、本体背面にカメラとマイクを装備し、動画の撮影に対応したのが最大の進化点。動画の解像度はVGAで、コーデックにはH.264を採用している。1秒間のフレーム数は非公表とのこと。解像度やホワイトバランスなど、手動での画質調整は一切行えず、またオートフォーカス機能も搭載されていない。

背面の左下にカメラとマイクを装備する

横持ちで動画を撮影しているところ。横持ちを右手で行うと、カメラを指で塞いでしまうことがある

動画では、フィルムグレインやモーションブラーなどのビジュアルエフェクトが15種類用意されている。また加速度センサーによって、縦持ち/横持ちでの撮影に対応し、持ち方によって画面の向きが自動的に切り替わる。撮影した動画はPCに取り込むことも可能。

撮影した動画をリスト表示したところ

また音楽の再生機能ではGeniusが利用可能。iPod nanoを操作すると、Geniusがライブラリにある曲を探してプレイリストを作る機能のほか、新機能として「Genius Mix」も利用可能になった。Genius Mixは、本体とiTunesにシンクすると、Geniusがライブラリを自動的に探して相性のいい曲を組み合わせ、最大12個のGenius Mixを作成する。

またVoiceOver機能も内蔵。現在聴いている楽曲の曲名とアーティスト名を音声で案内する。さらにディスプレイは2.2インチへと大型化したほか、歩数計も搭載され、ワークアウト機能も強化した。またボイスレコーダーアプリも搭載されている。

歩数計も装備。消費カロリーも表示される

新たにFMラジオ機能も搭載。聴取中に音声をクリックで一時停止できる「ライブポーズ」機能を備え、最大15分間の停止が可能。もういちどクリックすると、停止した場所から再生を開始する。さらに、最大15分前まで巻き戻した後に、再び早送りすれば、現在の放送に追いつくことも可能。また、FM聴取中に好きな曲が流れてきたときに、曲にタグを付け、iTunesとシンクしたときにその楽曲をプレビューしたり購入したりすることができる「iTunes Tagging」機能も搭載している。

新たにFMラジオチューナーも内蔵した

■iPod shuffle

iPod shuffleは2GB/4GBの2モデル構成で、価格は2GBが5,800円、4GBが7,800円。アップルストアではすでに販売を行っている。新たにピンク、ブルー、グリーン、ブラック、シルバーの5色のカラーバリエーションが用意されたほか、アップルストアでは、同店限定の光沢ステンレススチール仕様(4GB/9,800円)も購入できる。

ピンク、ブルー、グリーン、ブラック、シルバーの5色のカラーバリエーションを用意

従来モデルと同様、本体にコントローラーやディスプレイは搭載されていない。また曲名やアーティスト、プレイリストの名前を読み上げるVoiceOver機能も引き続き搭載している。さらにアプリケーションを購入できるApp Storeには自動リコメンド機能「Genius」を追加。これまでのダウンロード履歴からおすすめのアプリケーションを表示する。

iPod shuffleのアップルストア限定光沢ステンレススチール仕様

これまでと同様クリップが装備される

■iPod classic

iPod classicは、HDD容量を160GBに増量。価格も24,800円と従来モデルより安くなった。本体カラーはホワイトとブラックの2色をこれまで通り用意する。本機についてもすでにアップルストアで販売を開始している。

■iTunes 9

iTunes 9も発表され、すでに無償で提供を開始した。新たに「iTunes LP」機能を追加し、対応したアルバムの場合、HTMLで作られたインタラクティブなコンテンツが同時にダウンロードされ、歌詞、ライナーノーツ、動画などを楽しむことができる。なお本日現在、Bob Dylan「Highway 61 Revisited」、Norah Jonesの「Come Away With Me」、The Grateful Dead「American Beauty」、Dave Matthew Band「Big Whiskey and the GrooGrux King: iTunes Pass」などがiTunes LP対応ソフトとして販売されている。なお、iTunes LPの開発ツールは、アップルからアーティストに提供を行っているという。

「iTunes LP」の表示例。動画など様々な特典が楽しめ、所有している実感を感じさせてくれる

また「ホームシェアリング」機能を新たに追加。自宅内の最大5台までの認証されたコンピュータから、iTunesのライブラリーを閲覧してストリーミング再生できるのはもちろん、ほかのコンピュータ内のコンテンツを自分のライブラリーに加えることなどが可能。他のライブラリーの閲覧にも工夫が凝らされており、たとえば家族のライブラリーに入っていて、自分のライブラリーにないものだけを表示したり、他のコンピュータで新しく購入したものを自動的に表示できるなど、使い勝手を高めている。

さらに、前述の「Genius Mix」も、iTunes 9の新機能として用意された。Geniusがライブラリーを自動的に探して相性のいい曲を組み合わせ、最大12個のGenius Mixを作成するというもの。なおGenius Mixはテーマを自分で設定できるほか、週に一度自動更新される。またライブラリーに楽曲を追加した際にも更新される他、任意のタイミングで手動更新を行うこともできる。

Genius Mixの表示画面例。最大12個を自動作成してくれる

iPhone/iPod touchとのシンク機能も進化し、iTunesでiPhone/iPod touchのホーム画面を再現し、自由にアプリケーションを入れ替えたり、並び替えを行ったりすることができるようになった。アプリは複数選択して一括して移動したり、ホーム画面のページ単位で入れ替えたりすることも可能。

iTunes Storeのデザインや使い勝手も一新。新たにナビゲーションバーを上に備え、ドロップダウンメニューから好みのサービスへ瞬時に移動できるようになった。また細かな改善点として、iTunes Storeの欲しいアイテムをウィッシュリストに保存したり、iTunes StoreからFacebookやTwitterに情報を送信することも可能になった。

■iPhone/iPod touchソフトウェア 3.1

iPodやiTunesに新機能が追加されたことに伴い、iPhone/iPod touchのソフトウェアも3.1にアップデート。アプリケーションをGeniusがリコメンドする機能、またiTunesが最大12個のプレイリストを自動で作成する「Genius Mix」、iTunes上でのアプリケーション整理などに対応した。

またiTunes Card、コード、ギフトカードをApp Storeで使用可能になったほか、メールとSMS/MMSに含まれるビデオをカメラロールに保存することが可能になったり、 Bluetoothをオンに設定した状態での、iPhone 3GのWi-Fiパフォーマンスを向上させたりなど、細かな改善も施されている。

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