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日立、コントラスト比800万対1の47V型液晶モニターなど開発

公開日 2007/09/27 18:52
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(株)日立製作所コンシューマ事業グループは、超短投写距離業務用フロントプロジェクター「CP-A100J」を2008年1月中旬から発売する。また、自由曲面技術を応用した「ハイブリッドモニター技術」や、「立体視対応大型3Dモニター表示技術」についても発表した。

「CP-A100J」は、世界で初めて「自由曲面レンズ・ミラー」をフロントプロジェクターの投写光学系に採用することで、従来比約四分の一となる63cm(本体含む)の近距離から80型の大画面表示を可能とした。価格は504,000円(税込)で、パネル解像度はXGA。輝度は2,500ルーメンとなる。

超短投写距離業務用フロントプロジェクター「CP-A100J」

縦置きにしてテーブルに投映したところ

投写距離が短くなることで、設置スペースが限られた場所で大画面表示が可能。同社では「教育、会議といった従来からの用途だけでなく、アミューズメント、電子広告・看板などの用途」への採用を見込んでいる。

また、同社が長年培った光学技術を応用し、光源システムのマイクロディスプレイと直視型液晶パネルの2つを組み合わせた「ハイブリッドモニター技術」を開発。大型47V型の液晶パネルで業界最高クラスの800万対1の高コントラストを実現するディスプレイ表示を実現した。

コントラスト比800万対1のハイブリッドモニター

ハイブリッドモニター技術の概要

直視型液晶パネルの光源として単一光源の偏光光を採用し、同社独自の光学設計技術を適用することで高コントラスト化を実現した。さらに、マイクロディスプレイと大型の直視型液晶パネルの、2枚の映像表示素子を同時に駆動させ、デュアル階調制御表示することで、低輝度での階調性能を高めた。

さらに、この「ハイブリッドモニター技術」と、NTTサイバースペース研究所が開発した新立体映像表示原理「DFD方式」を組み合わせることで、特殊な眼鏡を着けずに、47V型の大画面で長時間立体映像を楽しめる立体視対応大型3Dモニター表示技術を、NTTアイティ(株)と共同で開発した。輝度は550cd/m2と高い。従来の視差を利用した方式と異なり、この方式では両目で同一映像を見るため、疲労感が少ないのが特徴となる。

なお、これらの新製品や新技術は、2007年10月2日から6日まで幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2007で展示される。

(Phile-web編集部)

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