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「face」から「REGZA」へ − 東芝 新倉副社長が明かす“FPD特化戦略”

2006/02/21
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(株)東芝は、液晶テレビの新ブランド「REGZA」を発表し、その新モデルを発表した。新製品の詳細は別項でお伝えした通り。

本日同社は都内で発表会を開催。発表会にはデジタルメディアネットワーク社 副社長 兼 テレビ事業部長の新倉諭氏が出席し、テレビ事業戦略について説明を行った。


新倉 副社長

REGZAラインナップ

薄型テレビ市場の予測
同社が予測する06年度の薄型テレビの需要は660万台(全体の約78%)。地上デジタル放送のさらなる普及と、ブロードバンド回線を利用したテレビ向け映像配信の増加により、市場拡大がさらに進むと予測している。これに対し同社は「FPD特化戦略を強力に推進する」とし、REGZAブランドを立ち上げた。この特化戦略では、高画質技術「メタブレイン・プロ」をコアコンピタンスに据え、「高画質」「デザイン」「環境」に注力した製品展開を行っていく。ブラウン管テレビ、アナログ液晶テレビの製造、販売は今年4月で終息するという。

広告展開においては、引き続きニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手を起用。REGZAブランドの立ち上げ期とワールドカップ商戦期に大規模な店頭プロモーションやCM展開などを計画している。ビデオメッセージでコメントを寄せた松井選手は、「REGZAで試合を見てもらえれば、スタジアムの臨場感が伝わると思う」と語った。


松井選手からはビデオメッセージが届いた

グローバルでの各サイズの展開予定
また新倉氏は06年度のシェア目標を説明。国内26V型以上の市場においては15%以上、グローバル26V型の市場においては10%以上を目指すとした。

以下に発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.現在のテレビのシェアは?
A.国内13%、グローバル8.5%と認識している。

Q.SEDはいつ発売するのか?
A.数量が本格的に出るのは07年。現在は社内でその数量などを検討中だ。またパネルの量をしっかり確保できる状態になるのは07〜08年と考えている。

Q.前モデルで47V型の発売を延期したが、今回のパネルは大丈夫か?
A.05年12月発売予定だったモデルは、パネルの量は確保できていたがフルHDパネルとしての品質がまだ出せる状態になかった。2月10日に店頭で展開を開始することができた。予約をして発売を待っていてくれた方が300人近くいたのは非常に嬉しかった。

Q.ワールドカップのスポンサーをやっているが、ここでも野球の松井を使っていくのか?
A.ワールドカップのスポンサーシップはPCの事業部にあるので直接は関係しない。国内ではワールドカップと切り離して展開していく。

Q.SEDテレビもREGZAブランドで展開するのか?
A.SEDについてはそれも含めて検討中としか答えられない。

Q.「メタブレイン・プロ」を投入したときにシェアが上がらなかったことについてどう考えているか?
A.供給が円滑に行えなかったことが原因だと考えている。42V型は納期に間に合ったが量を供給できなかった。また47V型は発売が遅れてしまった。それらを克服できたら売れていたと考えている。「メタブレイン・プロ」は海外でも高い評価を受けている。

Q.なぜ「Face」ブランドではいけなかったのか?
A.Faceの「F」は「フラット」を意味していたが、薄型であることは当たり前になってしまった。これからは薄型を強調するのではなく、映像の美しさを前面に出していきたい。

Q.グローバルでのシリーズ展開はどうするのか?
A.日本と同じように、2層もしくは3層で展開していく。北米ではPDPやリアプロも展開する予定だ。


【問い合わせ先】
映像営業事業部
TV国内営業部
TEL/03-3457-8344

(Phile-web編集部)

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