[折原一也のCEATEC2005レポート] DLNAホームネットワーク機能の標準搭載が進む

2005年10月08日
家庭内のデジタルホームネットワークを実現するDLNAへの各社の対応が本格化してきた。DLNAのガイドライン自体は昨年に策定された1.0のままだが、「DLNAロゴ認証プログラム」がスタートしたためだ。

●DLNAブースでは対応機器を相互に接続して展示

DLNAのブースでは各社合同の展示を行っていた

9月から開始されたDLNA認定プログラム

DLNAのブースでは、家庭内での使用をイメージしてDLNA機器同士をネットワークで結び、メーカーを越えた接続ができるDLNAのメリットをアピールしていた。対応機器として、各社のAVパソコンに加えて、ソニーの「Xビデオステーション」、東芝の液晶テレビZ1000シリーズ、DVDレコーダーのRD-X6(X6のみの対応)、ソニーの液晶テレビBRAVIA(Xシリーズのみ対応)、ケンウッドのAVコントロールアンプ「VRS-N8200」など最新製品が数多く展示されていた。

ソニーの液晶BRAVIA XシリーズはDLNA対応

ケンウッドのVRS-N8200も展示されていた

●「VAIO type X Living」はHD&コピーワンスに対応

ソニーのブースでは「X Living Station」を展示

新型ルームリンクとの組み合わせでデジタルハイビジョン放送も対応

ソニーのブースに展示されていたデジタルチューナ内蔵のAVパソコン「VAIO type X Living」は、新型の「ルームリンク」との組み合わせて、地上デジタル放送を録画した映像をハイビジョン画質のまま転送して再生するデモを行っていた。これは、デジタル放送の出力インターフェイスとして定められたDTCP-IPにいち早く対応することで実現したものだ。発売時期は「近日発売」としているが、DTCP-IPを盛り込んだ新たな規格「Ver1.5」が年内を目標に策定される見込みで、発売はそれ以後になりそうだ。

●東芝ブースではPC、テレビ、RD、gigashotのデモ


東芝ブースでは次世代gigashotとRD-X6も接続していた
東芝のブースでは、同社AVパソコンの「Qosmio」、DVDレコーダーの「RD-X6」、液晶テレビのLivingStation「Z1000」に加えて、HDD内蔵デジタルビデオカメラ「gigashot」の試作機を組み合わせたデモが行われていた。これは、テレビを中心として同社のデジタル機器すべてが一つのネットワークを形成するというイメージがよく分かるデモだった。

HDDを搭載した「gigashot」の試作機は、2006年夏発売予定の次世代モデルとしながらも、内蔵したハードディスクから直接データを読み出して再生するというのは新しい。

また、RD-X6は、現在のDLNA規格下ではハイビジョンとコピーワンスの転送は対応していないが、デジタル放送のデータを転送するDTCP-IPの規格が確定したため、「『ネットdeダビング』など違った形での対応はいずれ可能になるだろう」という話も聞くことができた。

●対応機器も続々登場しDLNAの将来は明るい

AV機器のDLNAへの対応は、昨年は試作機がほとんどであったのに対し、今年は冬に発売する一般製品にまで搭載されるまで普及が進んでいる。中でも積極的に機能の搭載が進んでいるのが液晶テレビとAVパソコンで、家庭内の他の機器に保存されているコンテンツを呼び出せる環境は整いつつある。DVDレコーダーはまだ対応しているものは少ないが、RD-X6がいち早く対応しており、あとはデジタル放送とハイビジョン出力への対応がDLNAガイドラインに組み込まれれば、動画も自由に扱えるようになるだろう。家庭内で機器を越えて視聴を行える、ホームネットワークの未来は明るい。

(折原一也)

ceatec2005

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