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オリンパス、「身にまとう映像と音楽」がコンセプトの新製品を発表

公開日 2004/10/13 18:20
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●オリンパスイメージング(株)は本日、お気に入りの写真・映像や音楽を「身にまとう」楽しみ方をキーコンセプトとした、デジタルカメラ「i:robe(IR-500)」、ポータブルHDDオーディオプレーヤー「m:robe(MR-500i/MR-100)」をそれぞれオリンパスブランドの新製品として発表した。本日都内施設において記者発表会を開催した。

今回の各モデルは「ニュー・フォトライフ・ソリューション」を提案する、画期的な技術とアイデアが各所に活かされた製品となっている。はじめにデジタルカメラの新製品から紹介していこう。

デジタルカメラの新製品には、新しいサブブランドネームとして「i:robe」という名前が付けられ「robe=身にまとう」デジタル写真の楽しみ方が提案されている。

デジタルカメラ「i:robe IR-500」は360度マルチスイングディスプレイを搭載し、ディスプレイを回転させて様々なアングルからの撮影が楽しめるだけでなく、ふたを閉じればディスプレイとレンズを保護できる機構を採用しているので、持ち運びの際にも便利だ。

CCDは有効画素数400万画素の1/2.7型CCDを採用。ズームは光学2.8倍まで可能。白磁器をイメージしたという外観は、女性ユーザーにとってもアクセサリー感覚で持ち歩けるスタイリッシュさが魅力だ。

新製品が売りにする機能である「Dock & Done」では、40GBのハードディスクとCPUを搭載したフォトストレージ「S-HD-100」とUSB接続するだけで、撮影した写真をパソコンなしで手軽に保存ができるようになる。デジタルカメラをドッキングした状態で、カメラ背面の2.5型液晶モニターにより、デジタルフォトビュワーのように楽しむこともできる。「S-HD-100」には画像管理・編集ソフト「OLYMPUS Master」が付属し、撮影した写真をPCで管理・編集することができる。

またデジタルカメラと同時にデジタルフォトプリンター「P-S100」も発売される。本機はハガキサイズ、L版サイズに対応した小型のフォトプリンターであり、「Dock & Done」機能のほか、PCとつなげての使用も可能だ。ケースのまま直接差し込める専用ペーパーイントレイとリボンカートリッジを採用している。

各製品の発売時期と価格の詳細をご紹介する。

■デジタルカメラ「i:robe IR-500」/2004年11月下旬発売/\OPEN(予想実売価格50,000円前後)
■ハードディスクストレージ「S-HD-100」/2004年11月下旬発売/\OPEN(予想実売価格30,000円前後)
■デジタルフォトプリンター「P-S100」/2004年11月下旬発売/\OPEN(予想実売価格20,000円前後)

もう一つの新製品「m:robe」は、好きな音楽と写真を身にまとうことをコンセプトとしている画期的な製品だ。今回発売される2モデルそれぞれを紹介しよう。

「m:robe MR-500i」は20GBのハードディスクを内蔵し、デジタルオーディオプレーヤーとして音楽の再生が楽しめるだけでなく、本体に有効画素数122万画素のデジタルカメラを搭載し写真撮影も行える。

本体には3.7型VGA大画面タッチパネル液晶モニターを搭載し、操作は全てアイコンをタップして行う。カメラモードでは液晶をファインダーに、画面タッチでシャッターを切って撮影する。撮影した写真は大画面モニターでフォトアルバムとして楽しめる。

またお気に入りの写真と音楽を、プリセットされた4つの映像効果のテンプレートに合わせて組み込み、オリジナルの映像を編集・再生して楽しむ「リミックスプレイモード」を搭載している。

「m:robe MR-100」は5GBのハードディスクを内蔵した、コンパクトな音楽専用端末だ。「m:robe MR-500i」ともに音楽・画像管理用のアプリケーションソフト「m:trip」を付属し、PCとの連携性を高め、音楽CDから取り込んだ楽曲ファイルや音楽配信サイトからダウンロードした楽曲ファイルの管理、リミックス映像の作成などを楽しむことができる。「m:robe MR-500i」には専用のリモコンが付属する。

各製品の発売時期と価格の詳細をご紹介する。

■「m:robe MR-500i」/2004年11月下旬発売/\OPEN(予想実売価格60,000円前後)
■「m:robe MR-100」/2004年11月下旬発売/\OPEN(予想実売価格30,000円前後)

今回の新製品発表会では、本年10月1日にオリンパス(株)の映像事業を担う部門として分社化を果たした同社から、代表取締役社長を務める小宮弘氏が登壇し、その事業戦略に関する説明が行われた。

オリンパスイメージングはデジタルカメラをはじめ、オリンパスブランドの全ての映像事業における製造から販売までを行う部門として今後独自の経営を展開していくこととなる。小宮氏は「デジタルカメラという商材は流行のスピードがとても速く、まさに激変の中にあり従来の方法論がそのまま通用しない。オリンパスイメージングとして新たなスタートを切った今、お客様のニーズ、市場のニーズに全力をかけて素早く応えて行きたい」と抱負を語った。

小宮氏はオリンパスが群雄割拠するデジタルカメラ市場の中で勝ち残っていくための条件として、オリンパスイメージングの戦略におけるキーワードとなる5つの「シンカ」を提言した。“進化”(従来の技術・商品をたゆまず未来へ進める)/“深化”(技術・システム・商品を長きに渡って使えるよう深めていく)/“新化”(お客様のニーズの一歩先を見つめ新しい技術を実現していく)/“真化”(ホンモノを実現する)/“信化”(お客様とコミュニケーションを深め、信頼のブランドに育て上げる)という、それぞれ5つの「シンカ」という言葉の持つ意味と、そのスピリットを基本に「情緒的・感性的な領域においてお客様に満足にいただける画期的な商品をつくっていきたい」とコメントした。今回発表された新製品についても、「コンパクトカメラ“μシリーズ”新製品、デジタル一眼“e-300”などとともに、オリンパスブランドのイノベーションの柱にしたい」と語った。

続いて、新製品のデザインを担当した、同社のデザイン本部デザイナー谷尾聡氏が登壇した。谷尾氏は「ユーザーの生活に深く溶け込むことのできる色として、清潔感、優しさを表現できる白を選び、白磁器の質感も持たせてスタイリッシュに仕上げた」とコメント。また、イルミネーションパーツを各所に配置し、「光との調和」を表現したという。「Dock & Done」機能については「これからのデジタル写真は、撮ったら残すというライフスタイルへシフトしていくだろう。新製品が写真を撮るだけでなく、見る楽しさを広げていくと期待している」と語った。

発表会の最後には豪華ゲストを招いたイベントも開催された。

はじめに11月23日からオンエアーされる、新製品のテレビコマーシャルの制作者を代表して、アートディレクターの佐藤可士和氏、ミュージシャンのTOWA TEI氏が登壇した。

新製品のCMについて佐藤氏は「素直にi:robe、m:robe新しいところ、格好いいところを伝えることをこころがけた」とコメント。CMの音楽を担当したTOWA TEI氏とも息の合ったコラボレーションにより、快心のCMを完成させることができたと意気込みを語った。

新製品「m:robe」についてのコメントを訊ねられたTOWA TEI氏は「インターネットでひきこもりがちな現代人にとって、デジタル音楽・写真を気軽に外に持ち運んで出かけたいという気持ちにさせる、素晴らしいコミュニケーションツールになるだろう」と期待を寄せた。

「i:robe」を実際にいち早く使ってみたという、女優・川原亜矢子氏も引き続いて登場。川原氏は「デザインと使いやすさに感動した」とコメントし、愛犬やさりげない日常の場面を撮影した写真と、自身のヴォーカルによるCDの音源をリミックスした映像を披露した。

【問い合わせ先】
オリンパス
カスタマーセンター
TEL/0120-084215

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドOLYMPUS
  • 型番IR-500
  • 発売日2004年11月下旬
  • 価格\OPEN(予想実売価格50,000円前後)
【SPEC】●有効画素数:400万画素 ●ズーム:光学2.8倍 ●記録媒体:xDピクチャーカード ●外形寸法:95W×71H×26.7Dmm ●質量:約172g