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≪折原一也のA&V FESTA 2004レポート≫AV機器とホームネットワークの融合〜パナソニック「DMR-E500H」

公開日 2004/09/24 10:42
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●A&Vフェスタ2004会場のパナソニックのブースでは、DVDレコーダーにいち早くホームネットワーク機能を搭載してきたDMR-E500Hの実機デモも体験することができた。ブースには2台一組になって用意されたDMR-E500Hと、パソコンからの連携機能をデモするためのノートパソコンが用意されていた。

今回は至近距離に設定されているが、実際の利用シーンではリビングと寝室を想定しているという

まずDMR-E500Hの実機を使って操作してみると、機能選択からネットワーク機能を呼び出すことで、ネットワーク上のDMR-E500Hを一覧表示して選択できる。ネットワーク上のDMR-E500Hにアクセスした後の操作感は、内蔵ハードディスクに保存されている番組にアクセスする場合のそれとほぼ同じで、プログラムナビと同じような画面から番組を選択して再生することができる。このときの再生はネットワークからリアルタイムで転送しながらでの再生となり、最高レートとなるXPモードで録画した番組も問題なく再生することができた。またDTCP-IPにも対応しているため、コピーワンスコンテンツをネットワーク経由で再生することもできる。また再生時のコントロールも多少の制限は加わるものの、早送りやマニュアルスキップなどの機能も使用できる。

なお、ネットワークを通してのダビング機能の実現について質問してみたところ、ユーザーの反応を見て決めていきたいとのこと。機能の搭載はDMR-E500Hに搭載されているリアルタイムにデータ転送を行うストリーミング方式の方が難いため、ユーザーのニーズに合わせて実装を検討していきたいという。

ネットワーク上の別のDMR-E500Hにアクセスするには、機能選択の画面からネットワークを選択する

ネットワーク上のDMR-E500Hがリストアップされる。複数からの選択も可能だ


ネットワークで接続したタイトルを一覧表示。×の付いた番組はコピーワンス制限のかかったもの

ネットワーク経由での再生でも、コマ落ちなどは見られなかった
続いてパソコンからのアクセス機能を試してみたところ、こちらはインターネットエクスプローラからの操作で各種機能を利用することができた。使用できるのはMPEG4で録画した番組の再生、録画済みタイトルのタイトル名変更、レコーダー内に保存した写真のスライドショー再生となっている。現時点ではパソコンでの録画した番組を再生する際には、同社のD-Snapなどとも互換性のあるMPEG4形式になってしまうものの、富士通のFMVシリーズに搭載されたソフトウェアのMediaStageを使えばMPEG2形式での再生も可能になるという。また、再生機能とは別にネットワーク経由でDMR-E500Hをコントロールする機能もある。これは、簡単なリモコン操作をネットワーク経由で行うようなものと考えればいいだろう。

パソコンからアクセスしたDMR-E500Hの編集画面。タイトルの変更が可能

保存した写真のスライドショー機能。これもネットワークから転送して表示されている

パソコンからの操作機能は、DMR-E200Hなどで提供されていたものに近い

DVDレコーダーでトップシェアを誇る同社がホームネットワークにも先鞭をつけるという積極的な姿勢は評価できるだろう。もともとSDメモリとDVD-RAMを使った製品の連携、イージーネットワークに力を入れてきた同社だけに、製品展開にも期待していきたい。

(折原一也/KAZUYA ORIHARA)

avfesta2004


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